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MVPというラベリングへの批判とメモ
MVPの源流
- Minimum Viable Productの略
- Frank Robinsonによって2001年に提唱
- その後、エリック・リースが『リーン・スタートアップ』で再定義し、日本でも流行
- 理論を著名にした書籍
- 概念が流行った弊害で上記関連の本を読んでない人も「MVP」を語っている
- 概念が流行った弊害で、読んでないけど言及する人がネットに多い。そして否定したらバズりやすい ※ネガティブには捉えていません
エリック・リースの最新定義
the minimum viable product is that version of a new product which allows a team to collect the maximum amount of validated learning about customers with the least effort (or in other words building the most minimum version of their product that will still allow them to learn.)
○最大量の学習を収集することを可能にするプロダクト。
✕最小、最速のプロダクト ※学習につながらない最小や最速はMVPではない
MVPに関する議論の結論
- 色々な意見を読んで、プロダクトやサービス毎に再定義したほうがはやいと考えるのが大正解
- MVP(minimum viable product、実用最小限のプロダクト)は、どんな会社にとっても最初のプロダクトとなるものです。この製品の目的は需要をテストすることです。この製品のローンチでもって、ビジネスチャンスの検証が終了します。プロジェクトをビジネスへと変身させるマイルストーンとなります。MVPに対する市場の反応により、創業者であるあなたがそこから取る行動の指針を得ることになります。つまり、そのまま続けていくのか、ピボットするかです。
Poc、プロトタイプ、MVPの違い
Pocは技術自体の検証の文脈で使われることが多かったが、MVP同等の意味で使っている人も増えてきている印象。
項目 | POC | プロトタイプ | MVP |
---|---|---|---|
目標 | 技術的実現可能性を証明 | ビジネスコンセプトを実証 | 実際のエンドユーザーのフィードバックに基づいてアイデアを検証し、プロダクト・マーケット・フィットを見つける |
開発期間 | 数日~数週間 | 数週間 | 数ヶ月 |
対象ユーザー | 研究者、開発者 | ステークホルダー、投資家、フォーカスグループ | アーリーアダプター、投資家 |
ユースケース | 技術的側面をテスト | フローの抜けを補い、プロダクトアイデアを提案 | ユーザーフィードバックを評価して市場適合性を探り、資金調達を行う |
リスク評価 | 技術的問題のリスクを低減 | ユーザーの不満リスクを低減 | マーケットのない製品を開発するリスクを低減 |
投資 | 小規模な予算 | 中規模な予算 | 明確に定義された予算 |
収益 | 販売せず | 販売せず、さらなる投資を生む | アーリーアダプターに販売し、投資を獲得 |
今後の活用 | 技術プロトタイプまたはMVP開発 | MVP開発 | 本格的な製品開発 |
参考:https://www.techmagic.co/blog/poc-vs-prototype-vs-mvp
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