【MVPに関する参考資料】
MVP(Minimum Viable Product。仮説に基づいて、顧客に価値を提供できる最小単位のプロダクトをつくり見込み顧客に公開し、なる早で仮説のフィードバックを受け取るプロダクトマネジメントの方法論)は『リーン スタートアップ』という本で知りました。新規事業をやろうとしている人には、少なくとも前半を読むことをオススメしています。(自分用の要約をNotionでまとめているので一緒に働くことになった方にはお渡しします。)新規事業のビジネス本も新刊が毎月たくさんありますが、源流はいくつかに限られていて、そのうちの1つがこの本です。(100%私見です。)※ちなみに、書き込みながら読む本と電子書籍でそれぞれ所有しています。
この本が好きな人には、Audibleのこのコンテンツもオススメです。
この本、発売当時に流行った弊害でもあるのですが、「MVP」という単語の馴染みのなさや本を読まずに経験から語る人がいたため、「MVP」の説明としてミスリードのあるものがネットには多く存在しています。 MVPの定義や詳細説明は、この記事(2016年)がわかりやすいです。先にこちらを読んでもいいぐらいです。※その中で紹介されている図も有名です。
MVPの話をすると必ず「MVPなんて出しても未完成だったら顧客離れるし意味があるのか?」という話がでてきますが、このブログの中でもそういった意見が紹介されています。
“No Way do I want an MVP delivery – that’s the last delivery I’ll get!” All too often teams deliver the so-called Minimum Viable Product, and then quickly get whisked away to the next project, leaving the customer with a buggy, unfinished product. For some customers, MVP = MRC (Minimum Releasable Crap).
Crap…このブログでは、この指摘に対する応答が非常に分かりやすいです。
I know, I know, this comes down to bad management rather than the term MVP, but still… the term invites misunderstanding. “Minimum” and “Viable” mean different things to different people, and that causes problems.
First of all, replace the word “Minimum” with “Early”. The whole idea behind releasing an MVP is to get early feedback – by delivering a minimum product rather than a complete product, we can get the feedback earlier.Few customers want “minimum” but most customers want “early”! So that’s our first change:Minimum => EarliestNext, remove the word “Viable” since it’s too vague. Your “viable” is my “horrible”. Some people think Viable means “something I can test and get feedback from”, others think it means “something the customer can actually use”. So let’s be more explicit and split it into three different things:
※2021年11月にANKR DESIGNさんがこの記事の翻訳版を出しているのであわせて読むとわかりやすいです。
また、『リーン スタートアップ』の中で言及されている『イノベーションのジレンマ』もすばらしい本だなと思っていて、一緒に読むとより理解が深まります。※書籍内で紹介されている「破壊的イノベーション(disruptive technology)」もたくさん引用される単語ですが、この本を読まないと全く意味がわからないし誤用されていることが多い単語のひとつです。『イノベーションのジレンマ』は図式がとっつきにくいのですが一度理解すると、日々の仕事で高頻度で「これかー!」と想起されるので有益です。ほんと存在してくれてよかった本の一つです。
最後に。リーン・スタートアップの方法論は、距離をおいた人から「なんで」あんなことやってるの?」になりやすく、前述のように定義が人それぞれだったりすので、投資する側(VC・経営者・上司等)とは「MVP」のすり合わせを行っておくこともオススメします。 ※重要すり合わせは、DMやプライベートチャンネル、MTGのみではなく、オープンチャンネルでアクセス可能なところで公開しておいたほうがいいです。「根回し」とか調整するコストをかけるなら、先にどんどん公開したほうがメリットが多いです。
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