日本計算機統計学会 第39回大会の参加振り返り
はじめに
2025年6月12日から14日にかけて、鹿児島県鹿児島市のカクイックス交流センター(かごしま県民交流センター)で開催された日本計算機統計学会第39回大会に参加しました。
大会から約2ヶ月が経過してしまいましたが、2025年度 統計学会連合大会への参加前に、得られた学びや印象に残った発表について振り返りたいと思います。
カクイックス交流センター
受付のぼり
印象に残っている発表
シングルセルデータのデトーニングを活用した次元削減
分散共分散行列の第1固有ベクトルを削除することを金融データ解析の分野ではデトーニング(detoning)と呼ぶそうです。これにより全体要因を除去でき、個々の特性が強調されることがあるとのことです。Prado (2020)[1]では、金融データに対してデトーニングを行い、個々の特性を見出しています。
3次元打球方向分布による打者のクラスタリング:Sliced Wasserstein k-medois法を用いて
k-medoids 法を初めて知りました。k-medoids 法は、データ集合を k 個のクラスタに分ける手法で、クラスタの中心として medoid(メドイド)を利用します。medoid とは、そのクラスタに属する実データ点のうち、クラスタ内の他の点との非類似度(距離)の総和が最も小さい点を指します。Kaufman and Rousseeuw (1990)[2]を参考にしました。
最適輸送を利用した車両部品点群データの生成
私の理解が正しいかどうか自信がありませんが、製造業での製品開発において、旧製品の図面の変化点を最適輸送(Optimal Transport)で対応づけ、RBF(Radial Basis Function)回帰で新部品の変形について考える研究でした。具体的なビジネス課題の解決に直結しており、一般企業で働く私としては、アカデミックな研究とビジネスでの実用性が結びついていることを実感させられ、自身も研鑽を重ねていきたいと感じた発表でした。
鹿児島市内探索
鹿児島市内は路面電車が約7分間隔で走っているので、移動が便利です。
また、学会の昼休憩の時間に訪れることができるほどアクセスが良い場所に観光地があり、観光の予定はなかったのですが、隙間時間に観光ができました。
路面電車
他ではまず見かけない灰置き場
食事
今回の学会は、鹿児島市の観光課と連携しており、そちらで配られた観光ガイドを参考に食事をしました。
13日の夜には、学会の懇親会があったのですが、写真を取り忘れてしまいました。
マグマップ(表紙)
マグマップ(地図)
黒かつ亭/黒べぇ 天文館店
13日昼食
三平らーめん 照国本店
14日昼食
かごっまふるさと屋台村
14日夕食
観光
西郷隆盛像
照国神社
照国神社内の斉鶴(さいかく)と呼ばれるイヌマキの木
おわりに
日本計算機統計学会第39回大会への参加を通じて、統計学や機械学習分野の最新動向を把握し、多くの先生方と交流をすることができました。次の京都で行われる日本計算機統計学会第39回シンポジウムにも参加したいです。
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