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技術書典15で「ゆるふわ勉強会のはじめかた」という本を出しました

2023/12/01に公開

この記事はときは会アドベントカレンダーの1日目の記事です。

どんな本?

同僚と二人で立ち上げたゆるふわな社内勉強会が紆余曲折ありながらも1年以上続いたので、その過程で起きた顛末を本にまとめました。

https://techbookfest.org/product/mfb6dL5ZmMqy4Vi2TvWns4

技術書典15の期間中には230冊売れました!購入してくださった皆様ありがとうございます!また運営のみなさん、本当にお疲れさまでした。技術書典15オンラインマーケットの期間は終了しましたが、電子版(無料)なので期間外でも上記URLからダウンロードできます。

この記事は、技術書典で本を出したことに対するふりかえりを、KPTでもYWTでもFun Done Learnでも無く適当に思いついたものから書くスタイル(要するにゆるふわ)で進めていきます。

楽しかったこと

業務と違うことをするのが楽しい

普段の開発でも実装したことをドキュメント等の文章にまとめることはあるのですが、流石に組版まですることはないので、とても新鮮に感じました。表紙制作や組版など、普段動かしている脳とは別の箇所が刺激されているような気がしてかなり楽しめました。

やり切った感を味わえるのが楽しい

そこまでページ数が多くは無いかもしれませんが、個人的には執筆に時間がかかり苦労しました。なんとか技術書典の開催期間が始まる前に原稿を仕上げることができ、完成した際には何とも言えない達成感を味わうことができました。仕事とはまた違う独特の充実感でとても幸せに感じました。

購入数の推移を見るのが楽しい

時系列で購入数累計の積み上げグラフをスプレッドシートで作ると、右肩上がりで見るだけで嬉しくなります。技術書アワードの書籍紹介動画で紹介されたタイミングでグラフが瞬間的にピクッと上がっていて、やはり宣伝って効果あるな〜という気持ちになります。
毎日のように眺めてはニヤニヤしていた図

大変だったこと

執筆を決意するのが大変

いつか本を書きたいなあと漠然と思っていても、いざサークル参加を受け付けていると知ると面倒くさがって、気づいたら申込期間が終わっているのを何度経験したことか。自分自身だけのえいや、で馬力が足りない時は他の人から後押ししてもらうのが大事だと思い知りました。

締め切りが徐々に近づいてくるのが大変

丸1日何も進捗が無くても、なぜか締め切りまでの残り日数が1日減ってしまうので、締切間近になると苦しい思いになってしまいます。進捗がある日だけカウントする世界はどこかに無いだろうか

本が売れる度に感情を抑えるのが大変

本の購入を知る度に「よっしゃー!今日はもう働きたくないぞ〜」という謎の感情の高まりを抑える必要があります。まあ実際は最初だけなんですけどね(個人差あり)。

勉強になったこと

電子本の方がまだ楽だと勉強になった

今回は初めてということもあり、まずはどんな形であれ仕上げることが大切だと思い電子本だけでも作れればと思いました。ただ物理本の方がロマンがあるので物理本の手順も調べていましたが、印刷するために色々考慮することがあると知りました(調べただけなので詳細は割愛)。

筆が進むペースがわかり勉強になった

これまでチーム内部用のドキュメントを作る程度であまり長い文章を書いてきた経験が無かったので、文章を書くのにどれくらいの時間がかかるか検討もつきませんでしたが、途中でペースがつかめるようになりました。忘れなければ今後スケジュールを考える際に参考になりそうです。

本を出すのは大変だと勉強になった

本を出すまでの過程は多々あれど、やはり原稿を書き進める部分が最も大変だと改めて痛感しました。もちろん他の作業もやらないと本は出来上がりませんが、原稿が無いとどうしようもないという当たり前の事実に気付かされました。[1]

良かったこと

vivliostyleを使って良かった

自分の組版経歴はTeXしか無く学生時代の論文執筆時の辛い気持ちしか記憶にありませんでしたが、vivliostyleではmarkdownファイルに原稿を書き進めれば良く、かなり快適に組版できました。ただ直前になってレイアウトにこだわろうとして間に合わなかったところもあるので、もしまた機会があればvivliostyleやCSS組版に関して余裕を持って知らべておこうと思います。

Zennデビューできて良かった

本を書くような人であればそれ以前にZennやブログ等に記事を書いているのが普通かもしれませんが、自分は逆でした。本を書くことに対するモチベーションが大きく、他の記事の執筆にはあまり前向きになれなかったのですが、一度本を書いたことで記事執筆に対するハードルも格段に低くなりました。一般的な順序では無いと思いますが、やりたいところからやり始めるのが良かったみたいです。

長年の夢が叶い良かった

一回でも本を読んだことのある人はいつか本を出したいと思いがちなので(?)、実績解除できてとても良かったです。次は何の実績を解除しようかな〜

次とは言わないけれどいつかやりたいこと

電子本だけでなく物理本もいつかは

出してみたいですね〜

無料本だけでなく有償本もいつかは

設定金額を変えるだけ、といえども読者からお金を受け取るということに責任を感じてしまう…!

オンラインだけでなくオフライン参加もいつかは

やってみたいですね〜

自己満だけでなくちゃんと読者のために役立つ本もいつかは

難しいですね〜

脚注
  1. この記事を読んでいる皆さまはくれぐれも共著で書き始めた本を単著にするようなことはなさらないように… ↩︎

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