Stable DiffusionをCドライブからDドライブへ移行してみた
はじめに
Windows11でデフォルトで設定されているCドライブは、OSやプログラムファイルをインストールする場所として主に利用されます。しかし、一つのドライブにすべてを詰め込むと、やがて容量が不足し始めるため、新たに1TBのSSDを増設し、Dドライブとして活用することにしました。
この記事では、CドライブからDドライブへのStable Diffusion Web UIやPythonやGitなどのアプリの移行方法とそのメリットについて紹介します。
最近、パソコンの動作が遅い…。
エクスプローラーを開くと左の一覧が
表示されるのが遅くなった気がします。
Stable Diffusionや動画編集などをやっていると
1ケ月もしない内にデータが膨らんでしまいました。
そこで、ChatGPTちゃんに相談。
「Cドライブを快適にする方法を教えて」
なるほど、アプリのインストール先を
Dドライブに移行する方法があったのね。
そこで、新たに1TBのSSDを増設することにしました。
移行のメリット
容量の最適化: Cドライブの容量が圧迫されることを防ぎ、Dドライブを効果的に活用できます。
パフォーマンス向上: OSとアプリケーションが別のドライブに配置されることで、読み書き速度が向上し、パフォーマンスが最適化されます。
データの整理と管理: プロジェクトファイルやデータセットなどをDドライブに移動することで、データの整理が容易になり、バックアップも効率的に行えます。
移行手順
- Dドライブへのフォルダ作成
まず、Dドライブで以下のフォルダを作成しましょう。
D:\Program Files
D:\Program Files (x86)
これらのフォルダは、64ビットおよび32ビットのアプリケーションをインストールする場所として使用されます。
- アプリケーションの再インストール
次に、Cドライブにインストールされていたアプリケーションをアンインストールし、Dドライブへインストールし直します。
ここでは、Stable Diffusion Web UIで使用するPythonやGitなどもDドライブに移行するので
アンインストールします。
- Pythonの再インストール
PythonもDドライブに再インストールします。例えば、D:\Program Files\Pythonにインストールします。その後、環境変数の「Path」にPythonのインストールフォルダとスクリプトフォルダを追加してください。
Python のダウンロードページ
Windows installer (64-bit)をダウンロードします。
(Python 3.10.6 ~ 3.10.11あたりをダウロード)
※推奨は3.10.6
インストール時にインストール先をD:\Program FilesまたはD:\Program Files (x86)に変更してください。
インストール時の注意点
- インストール画面で「Add Python 3.10 to PATH」にチェックを入れる
- 「Install Now」ではなく、「Customize installation」を選択。
- 「Optional Features」画面では、必要に応じてオプションを選択し、「Next」をクリック。
- 「Advanced Options」画面で、「Install for all users」にチェックを入れる。
- その後、「Customize install location」欄に、Dドライブ内にPythonをインストールする場所を指定。例えば、「D:\Python」または「D:\Program Files\Python」など、インストール先のフォルダを指定する。(なければフォルダを新規作成)
-
Gitの再インストール
Gitのダウンロードページ
https://git-scm.com/download/win
ファイルのパスをDドライブ内に指定する。例えば「D:\Program Files\Git」 -
Stable Diffusion web UIをインストール
今回は、Dドライブの直下にsdフォルダを作成します。
sdフォルダ内で右クリックして「ターミナルで開く」を選択。
以下のコマンドを実行します。
AUTOMATIC1111版をインストールする場合
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
「stable-diffusion-webui」フォルダ内の「webui-user.bat」をクリック。
vladmandic/automaticをインストールする場合
git clone https://github.com/vladmandic/automatic
「automatic」フォルダ内の「webui.bat」をクリック。
- データの移動
Stable Diffusion Web UIにあったmodels内のデータ(モデルやLoraなど)を
先ほどインストールしたフォルダ内に移動します。
ついでに、大きなファイルやフォルダもDドライブに移動しちゃいましょう。
例えば、動画編集や楽曲制作のプロジェクトファイル、
AIで生成された画像データ、学習データセットなどをDドライブ上に配置します。
これにより、Cドライブの容量を節約し、パフォーマンスを向上させることができます。
まとめ
Cドライブの容量がほとんどない場合は、Dドライブへ移行することで、容量の最適化やパフォーマンス向上、データ管理の効率化になるので参考になれば幸いです。
余談ですが、
Stable Diffusionのモデルを試しに
NASに移動させて読み込ませましたが、
読み込みにめっちゃ時間がかかるので非推奨です。
参考記事
Discussion