Claude Desktopで爆速開発する
はじめに
Anthropicが提供する「Claude Code」をMCP(Model Context Protocol)で活用した開発環境を構築について気づいたことをまとめました。特に本記事ではClaude DesktopとMCPを組み合わせた開発環境の構築方法と、実用例について紹介します。
結論から言うと、Claude Desktopでコード書くコスパも悪くないぞ、という話。
Desktop Appで?と思う人もいるかも知れないですが、その気持ちも分かる。でもいったん読んでほしい。
IntelliJとClineの現状
私はIntelliJユーザーなのですが、Clineにまだ対応しておらず、SNSで話題になっているようなAIの潮流に乗れていないように感じていました。2025年4月9日現在、GitHub上で対応についての議論は進行中ですが(GitHub Discussion #581)、実装にはまだ時間がかかりそうです。
そこで最近、Claude DesktopアプリケーションではMCPを利用したClaude Codeを活用できることを知りました。注目すべき点は、これらの機能がClaude Desktopの月額サブスクリプション料金内で利用可能である点。追加コストなしで高度なAIコーディング支援を受けられるのは非常にデカい。
コーディングAIを利用するためのAPIにかかる費用を気にして利用を躊躇していた方いるのではないでしょうか?大丈夫、Claudeならね!(2025/04/09 現在の話で今後どうなるかはわかりません)
マルチタスクコーディングの実現
Claude CodeとMCPの組み合わせは、真の意味でのマルチタスクコーディングを可能にします。開発者がIDEを開き1つのタスクに集中している間も、Claude Desktopから別の作業を並行して進めます。またClaudeの処理は定額料金の範囲内でこれらが実現できるので、APIクレジットを気にする必要はありません。
自身もはじめはClaude Desktopを利用し開発生産性が上がることに対して懐疑的でした。しかしClaude Desktopから自律的にコーディングを行える能力を考えると、ClineのようにIDEとの統合を前提とする発想は無くてもよいのでは?という疑問も生じてきました。
自分はClaudeが好き勝手に開発するディレクトリとIDEで参照するディレクトリを分けて管理・作業をしています。そうすることで自身の開発とコンフリクトすることなく、並行した作業を実現できます。
MCPサーバー利用準備
Claude CodeをMCPサーバーとして利用するには、claude_desktop_config.json
で以下の設定を行います:
{
"mcpServers": {
"claude_code": {
"command": "claude",
"args": ["mcp", "serve"],
"env": {}
}
}
}
この設定だけで、Claude Codeがコードを書くための環境が整います。詳細なセットアップ方法はAnthropicの公式ドキュメントで確認できます。
開発コンテキストを事前に与える
Claude Desktopから毎回開発に必要なコンテキストを伝えるのは手間です。いくら自律的にコーディングしてくれるとはいえ、それは無視できないコストです。
その問題を解決するためにはClaude.md
ファイルを作成するという方法が効果的です。Claude Desktopから実行されるClaude Codeにコンテキスト情報を記述したClaude.mdを読み込ませることで、Claudeにコンテキストを教えることをスキップできます。
自分はリポジトリのルートに Claude.md
を配置して、Claude Desktopからリポジトリを起点に作業をお願いするようにしています。モノリポ構成の場合は、適切な場所にこのファイルを配置するだけで良位と思います。
また Claude.md
には、リポジトリ内のコードに関するコンテキスト情報だけでなくGitを利用した開発フロー、さらにはClaude Codeによって追加された実装に関する情報も記録できます。実装が増えるたびに Claude.md
を編集するのは大変です。それもClaudeにやらせましょう。
ちなみに Claude.md
をClaude Desktopから指示を出して作らせることも可能です。
まとめ
これらのセットアップを行うだけで、開発者は自身の作業と並行してClaudeに開発を進めさせることができるようになります。自分の作業も止めることなくマルチタスクで開発を進めることが出来ます。
Discussion
指摘点を直しました