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Amazon SQS メッセージ重複処理を防ぐ
Amazon Simple Queue Service(SQS)は、メッセージのキューイングと送信をサポートするための信頼性の高いメッセージキューサービスです。標準キューを使用する場合、メッセージが重複して処理される可能性があります。この記事では、メッセージ重複処理を防ぐための方法について紹介します。
メッセージ重複の原因
Amazon SQS 標準キューは、「少なくとも一度」配信モデルを使用しています。これは、メッセージが少なくとも一度は確実に配信されることを意味するが、同じメッセージが複数回配信される可能性があるということでもあります。
重複処理を防ぐ方法
1. FIFO キューを使用する
FIFO(First-In-First-Out)キューを使用することで、メッセージの重複を防ぐことができます。FIFOキューはメッセージの順序を保証し、重複排除IDを使用して同じメッセージが二度と処理されないようにします。
設定例
-
FIFOキューの作成
- AWS マネジメントコンソールから新しい FIFO キューを作成します。
- キューの名前に
.fifo
サフィックスを付けます。
-
重複排除IDの設定
- メッセージ送信時に
MessageDeduplicationId
を設定します。
- メッセージ送信時に
2. デッドレターキューの設定
デッドレターキュー(DLQ)を設定して、特定の条件に合致するメッセージを隔離し、重複や処理失敗を調査しやすくします。
設定例
-
DLQ の作成
- 新しい SQS キューを作成し、デッドレターキューとして指定します。
-
メインキューに DLQ を設定
- メインの SQS キューの設定を更新し、DLQ を関連付けます。
- メインの SQS キューの設定を更新し、DLQ を関連付けます。
3. Lambda 関数の最大同時実行制限を設定する
Lambda 関数の同時実行制限を設定することで、過剰な処理を防ぎ、メッセージの重複処理を間接的に減らすことができます。
設定例
-
同時実行制限の設定
- AWS Lambda コンソールで対象の関数を選択し、同時実行制限を設定します。
- AWS Lambda コンソールで対象の関数を選択し、同時実行制限を設定します。
まとめ
Amazon SQSを使用する場合、メッセージの重複処理を防ぐためには、FIFOキューを使用することが最も効果的です。また、デッドレターキューの設定やLambda関数の同時実行制限の設定も役立ちます。これらの方法を実践することで、メッセージの信頼性とシステムの効率性を向上させることができます。
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