Google Cloud Blog に載ってる今年一年の Gen. AI 開発者向け関連記事をまとめてみた (今年上半期編)
こんにちは。tmassh です。年末ということで Google Developers Group Kwansai Advent Calendar 2024 2日目の記事になります。
今年はどんな一年だったでしょうか?個人的には相変わらず生成 AI のブームは衰えず、どこのイベントに行っても AI をテーマにした講演がたくさんあったように思います。
Google Cloud も Vertex AI, Gemini を中心としてその周辺に至るまで、様々なアップデートがありましたね!
8月までこの生成 AI に少しだけ関わるお仕事をさせていただいていました。また、アプリケーションへ組み込む側だけでなく、仕事で AI が組み込まれたツールを使う側としても進化が激しかった印象です。
というわけで Google Cloud Blog に開発者向けにどんな情報が上がっていたかを今日は振り返っていきたいと思います!
今回の引用元
Google Cloud Blog の Developers & Practitioners より2024/1月からの記事を見ていきます。
上半期の気になった記事
Duet AI を使って環境の構築やログの検索といった仕事を一緒にする様子が紹介されていました。自然言語で Query 言語を提案してもらったり、ビルド用の設定を提案してもらって早く環境を修正・立ち上げることができるのは魅力ですね。
コード生成にも生成 AI。RAG と Codey APIs を使ったコード生成が紹介されていました。ところで Codey API のページに飛んだら英語版ドキュメントではすでに deprecated となっていました。Gemini に統合されていく流れですが、Gemini はコード補完が実行できないようです。コード補完アプリを作る必要がある場合には code-gecko
が残されているようです。この辺りの新陳代謝も激しいですね。
そういえば、[Gemini が Vertex AI 向けに提供され始めたのも2月でしたっけ。もはや遠い過去のような気がしますね。
アプリを構築するのに、やはりデータベースの話題は外せませんよね。ベクトル検索機能が多くのデータベースに対応するようになってきたことで、すでに使ってるデータベースにベクトルを保存したり、ベクトル検索を用いた機能の開発が容易にできるようになったと思います。Firestore にきた時が嬉しかったですね。
Cloud Next'24 ではたくさんのアップデートがありましたね。特に、Vertex AI Agent Builder の進化は、検証サイクルの高速化や PoC 提供までのリードタイムをものすごく短縮してくれたなと感じています。ちょうど生成 AI の活用シーンが増えてきたところで、自分としてもこのころは毎日アップデートが待ち遠しかった記憶があります。
Chat GPT-4o
の発表がいきなり飛んできて、後を追ったような形になり、2社の激しい競争がひしひしと伝わってきた発表だったと記憶しています。ただ、ここで出てきた Gemini 1.5 Flash は早い、安い、良いの三拍子揃った今でも何かあれば使いたくなるモデルだと思います。(そしてかなり愛用されている方は多いのではないでしょうか?)
おわりに
上半期は特にモデルやアプリ構築においての発表がかなり多くありました。振り返るとこの上半期でモデルはコンテキストウィンドウやアウトプットの精度がかなり進化して、それら発表されたモデルが今いろんなところで活用されるようになっていると思います。
また、生成 AI モデルを使ったアプリ構築のための補助機能がたくさんアップデートされており、ブームの渦中、早くアプリを提供して AI の力を感じてもらうのに非常に役にたったと思い出しながら記事を振り返ってました。
もちろん、近いうちに下半期も振り返ります。個人的には、アプリの運用や継続的な開発のシーンがどう変わっていくのかが気になっています。
なお、明日は @t-cool さんから「GDG DevFest Tokyo 2024 出張レポート」を書いていただく予定です!こちらもぜひチェックしてみてください。
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