Ubuntu(WSL2)に最新のrbenv・ruby-buildをインストールする
はじめに
Rubyをインストールする際には、バージョン管理ツールであるrbenvを用いるのが一般的であり、Ubuntu(WSL2)にrbenvをインストールする手順として、aptコマンドやapt-getコマンドを利用する手順がQiitaなどで紹介されています。
しかし、aptコマンドを実行すると確かにrbenv・ruby-buildをインストールできますが、apt updateでパッケージリストを更新したとしても最新版のrbenv・ruby-buildはインストールできません。
この対処に少しハマったので対処法を記します。
Gitを使用してrbenvをインストールする
解決策はrbenvのリポジトリのREADEMEに記載されていました。rbenvはUbuntuリポジトリではもう保守されていないんですね。
Note that the version of rbenv that is packaged and maintained in the Debian and Ubuntu repositories is out of date. To install the latest version, it is recommended to install rbenv using git.
Debian および Ubuntu リポジトリにパッケージ化および保守されている rbenv のバージョンが古いことに注意してください。最新バージョンをインストールするには、git を使用して rbenv をインストールすることをお勧めします。
早速gitを使用してrbenvをインストールしていきましょう。
まず、rbenvを~/.rbenv
にクローンします。
$ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git ~/.rbenv
次に、bash起動時にrbenvをロードするために.bashrc
に設定を加えます。
$ echo 'eval "$(~/.rbenv/bin/rbenv init - bash)"' >> ~/.bashrc
シェルを再起動して、最新版のrbenvのバージョンが表示されたらインストール完了です!
$ rbenv -v
rbenv 1.2.0-87-ge8b7a27
Gitを使用してruby-buildをインストールする
こちらもruby-buildリポジトリのREADMEMEの手順に沿ってインストールすれば上手くいきます。
rbenvと同様にgithubからruby-buildプラグインをクローンします。
クローン先には先ほど指定した.rbenv
ディレクトリ配下のpluginsディレクトリを指定します。
$ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
rbenv installコマンドを実行して、インストール可能なRubyのバージョンのリストが表示されていていればインストール完了です!
$ rbenv install -l
3.0.6
~~~~~
最後に
ハマったときは公式ドキュメントを参照するのが大事ですね。
Discussion