WindowsでEndeavourOSを使う
仮想マシンの作成
Hyper-V マネージャから仮想マシンを作成する。
名前は適当に。
第2世代を選択。
IntelliJを使うので、メモリは8GBくらい。(後からでも変更できる)
ネットワークはとりあえず Default Switch
を選択。(後からでも変更できる)
HDDは64GBくらい。(後からでも変更できる)
32GBくらいだと、あっという間に足りなくなる。
後でオペレーティングシステムをインストールする。
仮想マシンの設定変更
仮想マシンの設定を変更する。
セキュアブートを無効にする。
ハードウェアの追加から
DVDドライブを追加する。
ダウンロードしたイメージを指定する。
ブート順を入れ替える。
インストール
起動して暫く待つと、インストーラーが立ち上がるので、 [Start the Installer]
をクリック。
[Online]
で問題ない。
インストーラーは標準で日本語に対応している。
ロケールもデフォルトでAsia/Tokyoが選択されている。
キーボード選択も特に変更は不要。
デスクトップ環境は必要に応じて。
パッケージも必要に応じて。
後からいくらでも追加でインストールできるので、最初からいろいろ入れておく必要はないと思う。
ブートローダーはsystemd-bootで良い。
ディスクは消去し、スワップなし、ファイルシステムはext4で構成。
アカウントも適当に。
最終確認されるので、OKであればインストールを開始する。
コーヒーブレイク。
インストールが終わったら、DVDメディアを取り外して、仮想マシンを再起動する。
// GUIインストーラーのおかげでArch Linuxよりインストールがとても簡単
ディスプレイサイズの変更
筆者のPCはQWXGA+(2880×1800)だが、Hyper-Vのデフォルト設定ではWUXGA(1920x1200)になっている。
これでは画面サイズが小さいので、PowerShell(管理者)から Set-VMVideo
コマンドを使って変更する。
PS > Get-VMVideo -VMName "Endeavour OS"
ResolutionType : Default
HorizontalResolution : 1920
VerticalResolution : 1200
Name : ディスプレイ コントローラー
(...以下略)
PS > Set-VMVideo -VMName "Endeavour OS" -ResolutionType Single -HorizontalResolution 2880 -VerticalResolution 1800
PS C:\WINDOWS\system32> Get-VMVideo -VMName "Endeavour OS"
ResolutionType : Single
HorizontalResolution : 2880
VerticalResolution : 1800
Name : ディスプレイ コントローラー
(...以下略)
仮想マシンを再起動すると、新たな解像度でEndeavour OSが起動するが、2560x1600になっており、まだ少し小さい。
cvtを使ってカスタム解像度のモードラインを取得する。
$ cvt 2880 1800
# 2880x1800 59.97 Hz (CVT 5.18MA) hsync: 111.84 kHz; pclk: 442.00 MHz
Modeline "2880x1800_60.00" 442.00 2880 3104 3416 3952 1800 1803 1809 1865 -hsync +vsync
この情報を使って、X11起動時の設定ファイルを追加する。
Section "Monitor"
Identifier "Virtual-1"
Modeline "2880x1800_60.00" 442.00 2880 3104 3416 3952 1800 1803 1809 1865 -hsync +vsync
Option "PreferredMode" "2880x1800_60.00"
EndSection
再度、仮想マシンを再起動すると、新しい解像度が設定されている。
システム設定を変更する。
文字が小さいのでScaleも200%に設定しておく。
参考
日本語入力の設定
fcitx5をインストールする。
$ yay -Syy fcitx5-im fcitx5-mozc
(...省略)
$ fcitx5-configtool
Fcitxの設定ダイアログが表示されるのでMozcのみ設定する。
.xprofile
にFcitxの設定を入れる。
export TK_IM_MODULE="fcitx"
export QT_IM_MODULE="fcitx"
export XMODIFIERS="@im=fcitx"
Docker Desktop for Linuxのインストール
Hyper-V内のOSでDockerを使うには、 Set-VMProcessor
コマンドを使って、ネストされた仮想化を有効化する必要がある。
PS > Get-VMProcessor -VMName "Endeavour OS" |ft VMName,ExposeVirtualizationExtensions
VMName ExposeVirtualizationExtensions
------ ------------------------------
Endeavour OS False
PS > Set-VMProcessor -VMName "Endeavour OS" -ExposeVirtualizationExtensions $true
PS > Get-VMProcessor -VMName "Endeavour OS" |ft VMName,ExposeVirtualizationExtensions
VMName ExposeVirtualizationExtensions
------ ------------------------------
Endeavour OS True
有効化したらEndeavour OSを起動し、インストールする。
$ yay -Syy docker-desktop
インストールが終わったら非rootでサービスを有効化する。
$ systemctl --user enable --now docker-desktop
Windowsとのファイル共有
Windows側で共有のための設定を行う。
- ローカルユーザー(ユーザー名:endeavouros、パスワード:passwordとする)を作成する
- 共有ウィザードでローカルユーザーにアクセス権を付与する
- 詳細な共有でEveryoneにフォルダへのフルアクセス権を付与する
Hyper-Vマネージャから内部スイッチを作成し、IPアドレスを割り当てる。
- Windows側 仮想NIC:192.168.99.1
- EndeavourOS側 仮想NIC:192.168.99.2
smb関連のツールをインストールする。
yay -Syy smbclient
sudo mkdir /mnt/win
自動マウントを設定する。
//192.168.99.1/shared /mnt/win cifs username=endeavouros,password=password,uid=1000,gid=1001,iocharset=utf8,sec=ntlmv2,vers=2.1,rw 0 0
マウント設定を有効化する。
systemctl daemon-reload
sudo mount -a