複数の年間課金をして分かった開発AIエージェントの課金しどころ
TL;DR
Cursorの月額課金でいい。
月額課金した上で予算感・利用感を整えよう。
AIツール関連おおすぎぃ!
Xのポストを見ていると、cursor, claude, windsurf, cline, devin, difyなどなどAIエージェントな開発ツールのトピックが溢れています。
三ヶ月くらい前まではこんなに情報が出回ってなかったと思うのですが、最近は主にclaude3.7の登場で各種ツールの有用性が高まり、かつツール制作側のアップデートが凄まじいスピードなのでUXがどんどんよくなっていてどれも非常に有用な選択肢となりつつあります。
しかしながらそれは最近の話でち、ょっと前に戻るとgithub copilotやchatGPT, Perplexity, claudeといったチャットツールが主流だったと思います。
僕はその時々で一番良さそうなものに年間課金していたのですが、数ヶ月で別のよりよい選択肢が登場してくるので年間課金なんてしなきゃよかった・・・みたいな気持ちになってます。
そこで、この記事では日々進化しているAIツールのどれに課金するかと、新しいツールが出た時にどう向き合うかのアイデアをまとめていこうと思います。
極力課金は最低限に抑えたいという方に向けた記事なので、お金ガンガンかけていいよ!っていう方にはケチなこと言っているように見えるかもしれません。
温かく見守ってもらえるとありがたいです。
課金を避けるための心得
僕の感じる課金しなくてもよくね?ってことをまとめます。一言でいうなら「広告に惑わされて財布を開かないでね」ということになります。
使ってないのに課金しない
ほとんどのツールはトライアル期間があります。まずそこで利用感を確かめてください。特にエディタ系のツールを利用する場合はコード補完のプラグインなどはuninstallか停止しておくといいです。
というのもAIエージェントツールとコード保管機能が別になるとエディタの利用感が激悪になる可能性があります。quick fixの選択肢が2個も3個も増えたら何がクイックじゃい!って思うことがありました。
あとwindowの開き具合もどのエージェントかわからなくなるということがあり、AIエージェントとエディタは1:1の関係にしていると選択したツールの良さがよりわかると思います。
また無料トライアルのような期間限定で使うとロスを感じることもあるので、そのロスの塩梅を課金するかの判断材料にするといいなと思います。
コードを書けない人はノーコードのツールを選ぶ
世の中の流行りに飛び乗ってコードを書かけない人が課金してはいけないものが結構あります。
いわゆるノーコーダーのままなんとかしたいという場合はノーコーダーの情報だけを集めていく必要があり、コードが書ける人の情報は一旦無視するくらいがちょうどいいかと思います。
少なくともcursorやwindsurfを第一選択肢にしないほうがいいとは思いました。ではないと、コードの品質的な話や無意識だとしても実施がマストになっている開発環境構築に振り回されることになります。これをAIに実施させることもできますが初手からかなり高度な作業になりかねません。
そうゆう方はv0, bolt, lovableのような無料でも1日少しずつ進めればサービスを完成までもっていけるオールインワンなツールをまず使ってみてご自身の相性と相談するのがいいと思います。
一番有名でトレンドなツールを選ぶ
よくある画像・動画生成サービスのトピックって「なにそれ?」って思う聞いたこともないツールが取り沙汰されていることありませんか?それ、広告っす。情報商材屋の食い扶持っす。世間では「おどろき屋」と呼ばれてるアレっす。
開発するという点ではそうゆう聞いたこともないという選択は絶対しないでください。なんならそのジャンルで一番トレンドになっているものを選択していけば間違いないです。
何かに特化しているだけで汎用性のないツールなんて腐るほどありますが、汎用的にとりあえずなんでもできるツールの選択肢はかなり絞られます。
課金するかしないかの選択をする場合に特化系は確実に避けるべきで有名でトレンドになっているということはイコールで実績があるということです。
あと、有名でトレンドになっているということは知見も世間に備わっているということですので、何か困ったことがある場合に解決の糸口を見つけやすいことにつながります。
無料トライアルを実施するにしてもその分の時間はペイするのでニッチなものは極力避けましょう。インターネットで検索すると不確かな情報があるので、zennとかqiitaとかの技術記事が集まっているサイトで検索して選ぶのがいいかもしれません。餅は餅屋に聞くのが確実ですので。
財布の紐を緩める時
さて、では課金しまーす!っていう時に注意しておくことです。僕はここでしくじってます。
年間サブスクしない
場合によっては利用期間の返金があったりしますが、基本的に払った期間は使い続けることになります。そしてAIツールの進化は凄まじいスピードでツールの趨勢が1週間単位でコロコロかわることもあったりします。
そのため、年間サブスクはある意味ギャンブルになってしまいます。相当気にいるまでは月間サブスクをお勧めします。これなら損切り時の痛手も数千円ですみます。年間だと数万っす・・・
また月間サブスク時にはプロモーションやキャンペーンの割引コードがどこかで配布していないか確認します。
ちょっと前にboltの三ヶ月無料コードが配布されていたりもしていました。定期的な配布というよりはマーケティングの一環だと思うので不定期ですからあったら嬉しい、ないならしょーがない程度に探すのはアリだと思います。
そして割引コードの有無を確認してから課金。これで少し得できると思います。
サブスク後に速攻キャンセルする
AIツールの継続割引ということはまだあまり聞きません。しかも現在契約期間0ヶ月目です。キャンセルしてもそれほど変わりません。
キャンセルしておくと、自動的な課金を回避できますし、大体の場合はその時点で利用不可になるようなことはありません。サブスクをしたことがある方ならわかると思いますが大体期間中までは使えますし、キャンセルしても自動的に再開するなんてことももちろんありません。
忘れた頃に期間満了を迎えツールが「proにupdateしませんか?」みたいなことを言ってきますのでその時に継続判断をすれば無駄なお金は払わなくても良くなると思います。
逆にサブスク期間を満了したことに気づかずに利用していたら無料版でもよかったということになります。これもこれで収穫なので即キャンセルするのは非常にお勧めです。
課金したほうがいいことあるんじゃないか?と思う時
無課金よりも課金しないとわからないこともあるから課金する・・・
みたいな考えはやめたほうがいいです。基本無料トライアルで感じた以上のことはほとんど起こりません。最初の使い方がまだブラッシュアップせず何かの上限を超える操作を安易にしていると課金しないと恩恵が得られないなーと思うこともあるかもしれませんが、開発ツールはおもちゃじゃないので使い方を把握してから財布の紐を緩めてください。
逆にすぐ課金に誘導するツールは評価がしにくいという理由で切り捨ててしまってOKかもしれません。
また無料版がなく最低限課金しなければならないツールもありますが、それこそニッチなものだと思うので最初に選択するものではないと思いブラウザバックするなりしてください。
ただ、Open RouterのようなAPIを利用する場合は最低限のクレジットが必要なので課金せざるを得ません。ただ、そのAPI利用も他の無料ツールで代替可能なことの方が多いです。なので無料から入ると有料時に何を求めていくか見定められると思いますのでお勧めです。財布の紐は最後まで絞っておきましょう。
年間課金3つしちゃった僕のリカバリー案
僕はその時その時に最高の選択だぁと思い課金してきました。多少安くなるという理由で年間課金で。
github copilot, claude, そしてcursorの3つです。
そして利用頻度としてはcursor -> claude -> github copilotと順に落ちていきます。つまり最初に課金したものほど使わなくなっていってます・・・
総額6万くらいでしょうか・・・無駄にはしたくない・・・
そこで考えたのがそれぞれに役割を持たせて使い倒すべしでした。
各ツールのスピードも考慮してこんな感じの役割にしています。
- cursor : メインエディタ。速さと使いやすさは正義
- github coplit: vscode insiderにより劣化cursor化、claude3.7によるドキュメント生成なら十分活躍できる。
- claude : desktopにmcpを入れて主にブラウジング担当。playwrightのmcpがゲームチェンジャーになった。
このように役割を分けるとcreditやデイリーの利用上限に引っかりにくくなってます。しかしながら、これは年間課金してしまったが故の使い分けだったりするのでcursorだけでできます。
ただ使いすぎると月間で付与されるクレジットをオーバーすることになるので従量課金もしくは低速になることを考慮に入れてさらなる課金を検討することになると思います。
おわりに
極力お金はかけたくないのですがAIツールの進歩が凄まじいのと、結局資金潤沢な開発チームはかなり有利になるというマネーゲーム化が起こっていますのでお金で得られるメリットを天秤にかけて取捨選択することができるようになるのがツールの選定に必要なことだと思いました。
またこの記事では触れていませんがwindsurfもcursorと同様かなりお勧めとなる選択肢だとは思っています。今後windsurfにも課金するかもしれません。それもコスト見合いということで。
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