「初OSSコントリビューション」について初LTで発表した体験記
2025年10月6日、ミリしらAI勉強会 #2というイベントに参加しました。このイベントで初めてライトニングトーク(LT)を行いました。この記事ではLTをしようと思ったきっかけ、準備、当日の様子についてまとめます。
初LTをしたいと思っている方にとって、この記事がLT準備の参考になれば幸いです。
当日使用したスライドはこちらです。5分間に収めるためにスライドから削った話があります。削った内容を補完したうえで初OSSコントリビューションについても後日記事にしたいです。
LTをしようと思ったきっかけ
そもそも、なぜLTをしようと思ったのか?
LTに登壇する・したい理由は人それぞれだと思います。私の場合は以下の2つが大きな理由でした。
- ソフトウェアエンジニアとして一度はLTしてみたい
- 時間の制約
一度はLTしてみたい
Speaker Deckで面白そうなLTスライドを見かけるたびに、「自分も一度はLTしてみたいなあ」と思っていました。
転機が訪れたのは9月中旬のことでした。初めてオフラインのイベントに参加しました。それまでオンラインのイベントには何度か参加したことがありましたが、オフラインのイベントは初めてでした。そのイベントで、生のLTを聞きました。
百聞は一見に如かずとはこのことです。目の前でLTを聞くことで、やり方のイメージが湧きました。イメージさえ掴んでしまえばこっちのものです。「LTしてみたい」という思いは「LTやるしかない」という思いに変わりました。
時間の制約
これは極めて個人的な事情ですが、11月末からしばらく忙しくなる見通しがありました。そのため、今のうちにやりたいことをやっておこうと思いました。
(夏休みの宿題は最終日にやるタイプ)
LTの準備
イベントに参加登録したらLTの準備を始めました。まずは話すテーマを決めるところから取り組みました。
何について話そうか?
テーマを決めるにあたり、イベントの趣旨を確認しました。以下はconnpassのイベントページからの引用です。
コンセプトは、「AIミリしら(=全然勉強していない)でも参加できる」「とにかくアウトプットしたり調べるきっかけを作る」です!
第2回の今回は、最近試した・やってみたことLT大会です! AIについて試したことや挑戦してみたことについて、どんな小さなことでもOKなのでアウトプットしてみましょう!
・最近話題の〜〜を触ってみた感想
・〜〜が気になるので使ってみたけど何もわからん...
・今、職場で/個人でこんなことしています
・最近、〜〜に課金始めました!
コンセプトから判断すると、イベントの雰囲気はカジュアルそうです。そして、LTで話す内容はAIに関する話題なら何でもよさそうです。
そこで、最近やったAI絡みのことで話せそうなことを洗い出しました。その結果、以下の候補が挙がりました。
- AIの力を借りてOSSコントリビューションした話
- 音声付きAIチャットボットを作った話
- 同じ質問をChatGPT・Claude・Geminiに投げて比較している話
今回は1番目について話すことにしました。自分が一番楽しく話せそうなことがそれだったからです。どの候補についてもある程度話すことはできます。そのため、正直なところどれでもいいかなぁと思っていました。しかし、どうせなら初LTを楽しみたいと思い1番目を選びました。
話の構成を考える
話すテーマを決めたら、どのような構成にするかを考えました。ここから先はClaudeやGeminiと壁打ちしながら進めました。ClaudeやGeminiとやりとりしやすくするため、スライド構成と原稿をMarpで作成しました。
例えばですが、以下のサンプルのように書くことでスライドの内容と原稿を同時にClaudeやGeminiへ渡すことができます。これにより、1枚のスライドに対して喋る量が適切かどうかを確認しながら進めることができました。
# C言語はいいぞ
C言語はいいぞ
<!--
原稿
C言語はいいぞ
-->
全体的な構成は序破急を意識しました。LTを意識したわけではなく、ちゃんとした文章を書くときに私がよく使う構成だからです。今回作成したスライドにざっくり当てはめると以下のような流れです。このときはLTの制限時間が5分であることは意識していませんでした。とにかく話したいことを詰め込みました。
- 序:課題の共有(3つのハードル)
- 破:実際にやったことの紹介(コード修正)
- 急:まとめ(リリースされたことと感想)
そして、1スライド1メッセージを心がけました。とはいえ、これもLTに限った話ではないと思います。プレゼンテーションの資料を作るときによく出てくる話です。こうして振り返ってみると「LTだから」といって特別なことを意識する必要はなさそうです。よく言われることをやれば話の構成は自然とまとまるのだと思います。
5分は想像以上に短い
さて、構成と原稿がある程度固まったら実際に声に出して話す練習をしました。これをやるかどうかは人によると思います。私は人前で資料を映しながら話すのが(社内の会議で雑に喋ることを除けば)数年ぶりだったので練習することにしました。初LTということで当日は緊張するだろうと思っていたこともあります。
練習方法に関して特筆することはありません。スライドを映して、ストップウォッチで時間を計測しながら話すだけです。
最初に通しで練習したときは10分くらいかかりました。5分は想像よりもずっと短いです…。これでは小手先のテクニックで原稿の文字数を減らしたところで5分に収まりません。単純にスライドの枚数が多く原稿が長かったため、根本的に話す内容を削る必要がありました。
5分に収めるために削った内容は例えば以下の通りです。これに加えて、話のゴールへ到達するために不必要な箇所は思い切って削りました。
- 自己紹介
- 自分のことよりも話の内容を優先するためにスライドおよび原稿から自己紹介パートを削除
- (結局、当日は流れ的に少しだけ自己紹介)
- 想定聴衆が知っていそうな内容
- 想定聴衆は「OSSコントリビューションに興味がある、かつ、コーディングエージェントを使っているソフトウェアエンジニア」
- 例えばOSSのPull Requestの作成方法など知っていそうなことは省略
そんなこんなで4分程度で話せるようになりました。
スライドを作る
構成と原稿が決まったら、Googleスライドでデザインを整えました。Marpでやってもよかったのですが、使い慣れているツールを使うことにしました。初LTの場でなにかトラブりたくはなかったので…。
このパートは特に工夫したことはありません。強いて言えばなるべくフォントサイズを大きくし、文字数を少なくするように心がけました。個人的に見た目のこだわりはないので、Googleスライドの既存テーマを使いました。
おわりに
本当は当日の様子も書きたかったのですが、長くなってきたのとLT準備の様子は書けたのでここで終わりにします。
お世辞かもしれませんが、発表後に「面白い話だった」という言葉をいただけて嬉しかったです。
以下は雑ですがまとめです。ここまで読んでくださりありがとうございました。この記事がLTをしようと思っている方の参考になれば幸いです。
- 今後も機会があればLTしたい
- 外出用にノートPCかタブレット買う
- 実はノートPCを持っていなかった
- 妻が以前使用していたノートPCを収納から引っ張り出して持参した
- 大きくて重かった…
- 行動しなければ始まらない
- これからやる人へのアドバイス
- 話したいテーマを決めよう
- 参加するイベントを決めて、気絶しながらLT登壇枠で応募しよう
- 伝えたいことを絞り込もう
- 楽しむ!!
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