WSL2 環境に asdf で Elixir をインストールしよう: daimon.ex 番外編03解説
動画
asdf のインストール
動画では、WSL2 をセットアップ済みの Windows 11 に対して、asdf、Erlang、Elixir を順にインストールする方法を解説しました。
asdf はプログラミング言語のランタイム(実行系)を管理するためのツールです。
動画では、asdf のホームページで asdf をインストールするためのコマンドを調べて、ひとつずつ実行していくというスタイルで手順を説明しました。
そのため、不要なコマンドを入力して何も進まなかったり、コマンドが返すエラーを回避したり、といったことをしています。
一直線に進みたい方はまどろっこしく感じたかもしれません。
WSL2/Ubuntu の場合、次に挙げるコマンドを順に実行していけば、asdf のインストールが完了します。
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.14.0
echo '. "$HOME/.asdf/asdf.sh"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
しかし、一度は、動画を見ながらやってみたほうがいいです。エラーメッセージに慣れることも大事です。
Erlang のインストール
Erlang に関しても、動画ではプラグイン asdf-erlang を参照しつつ、途中で遭遇するエラーを回避して、インストールしています。
早く済ませたい方は、次に挙げるコマンドを順に実行してください。
sudo apt update
sudo apt install build-essential libssl-dev automake autoconf libncurses5-dev
asdf plugin add erlang https://github.com/asdf-vm/asdf-erlang.git
asdf install erlang latest
Elixir のインストール
Elixir に関しても、動画ではプラグイン asdf-elixir を参照しつつ、途中で遭遇するエラーを回避して、インストールしています。
早く済ませたい方は、次に挙げるコマンドを順に実行してください。
sudo apt install unzip
asdf plugin-add elixir https://github.com/asdf-vm/asdf-elixir.git
asdf install elixir latest
インストールが完了したら、Ubuntu ターミナルを終了して、起動し直してください。そして、次のコマンドを実行し、Elixir が正しくインストールされていることを確認してください。
elixir --version
こんな風に出力されればOKです。
Erlang/OTP 26 [erts-14.1.1] [source] [64-bit] [smp:8:8] [ds:8:8:10] [async-threads:1] [jit:ns]
Elixir 1.16.2 (compiled with Erlang/OTP 24)
補遺
動画で説明し忘れたことを補います。
Elixir をインストールした後、以下のコマンドを順に実行してください。
asdf global erlang latest
asdf global elixir latest
sudo apt install inotify-tools
最初の2つはデフォルトで使用するErlangとElixirのバージョンを固定するコマンドです。
最後のコマンドでは inotify-tools
というパッケージをインストールしています。Phoenix アプリの開発に必要となります。
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