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AWS コストモニタリング 相場編

2024/03/16に公開

本記事はスライドの文字起こしです

https://speakerdeck.com/tkhrk1010/aws-kosutomonitaringu-xiang-chang-bian

※ Qiitaの記事と全く同じものです。
https://qiita.com/tkhrk1010/items/9d17140dfa78fabfbba1

はじめに

だれに向けたか

  • AWSを会社で運用している人で、AWSコストにあまり肌感がない人

だれに向けてないか

  • AWSを会社で運用してない人
  • AWSコストに肌感がある人

なぜ書いたか

社内でLTをしたので、その転記です
以下の記事の続編的位置づけです
https://qiita.com/tnktnk/items/c27403d6d3c121bd8370

この記事で扱うもの

  • AWSの相場感

この記事で扱わないもの

  • AWSの正式な料金
  • AWSのコスト削減方法

本編


今日は相場の話をします


突然ですが問題です
この構成のAWS料金はだいたい月いくらでしょう?
ちなみにこれはくじに当たると、全国の焼肉屋さんへの招待券がもらえる小規模Webサービスを想定してます
慣れてくると10秒で答えられます
答えは最後に示します


もしかしたら、簡単すぎるよって方がいるかもしれないので、もう一問、違う世界の問題を用意しました

問題です。このメニューの焼肉屋さんは、ちょっといい店でしょうか?
当然ですが、焼肉屋さんへの招待券がもらえるなら、ちょっといい店に行きたいですよね?
3秒で考えてください
答えは最後に示します


さて、本題に入りますが、今日のゴールは、これらの「いくら?」を想像できるようになることです


では話を焼肉に戻します

ちょっといい店を見極めるには?

相場を覚えることが大事です

なので、本当にあった怖い話で、相場を覚えてもらいます


1つ目
ある日、Aさんはお家焼肉をしたかったんですね


すると、グラム50円の謎の和牛を見つけてしまい、つい4kg買っちゃいました


で、レジに行ってみると、20万円の請求をされて、

Aさんがいなくなっちゃった、、という話です。怖いですね

この話、実はグラム50円のグラムというのは、100gではなくて1gのことだった、という話です

もしかしたらピンと来てない人がいるかもしれないので、わかりやすいようにAWSに例えて同じ話をします

ある日、A'さんは、サーバー構築をしてたんですね

ログの料金を一応調べたところ、安かったので無視したんですね

そうしたら翌月、Cloudwatch料金で20万円の請求が来てしまい、

いなくなっちゃった、、という話です。怖いですね

この話は実は、Nginxのログの設定がバグってて、とんでもない量のlogが出てた、という話です
教訓としては、安い単価も見ようっていう話です

別の例も紹介します
Bさんは、3980円の食べ飲み放題コースでメルローを頼んだんですね

そしたらレジで20万円の請求をされて、

いなくなっちゃった、、という話です。怖いですね

ここまで来ると予想できた人もいるかも知れませんけど、メルローの赤ワインはアラカルトメニューだったっていう話です

もしかしたらまだピンと来てない人がいるかも知れないので、わかりやすいようにAWSに例えて同じ話をします
ある日、B'さんはDBを構築することになったんですね
しっかりリザーブドインスタンスも買って、料金も計算してたんですが、

翌月に20万円の請求が来て、

いなくなっちゃった、、という話です。怖いですね

これは何が起きたかっていうと、マスキング処理をしすぎてI/Oキャッシュヒットして請求対象になっちゃったってことなんですが、実はAuroraはI/Oも課金対象になるっていうのがポイントです

で、ヒットするまでは一切請求に乗ってこないので、ある日突然請求金額がスパイクするっていう超怖いタイプのトラップです


で、これらの話って結局どうすればよかったか?っていう話なんですが
相場を知っていれば全部防げます
お家焼肉事件は、グラム50円が安すぎると気づけば確認できましたし、

Cloudwatch料金事件も、1GBのログっていうのを実績で確認すれば防げました

3980食べ飲み放題事件も、メルローの価格を知っていれば確認できましたし、

Aurora I/O費用事件もI/O処理に気づいたときに公式資料を見ていれば防げたものです


なので、相場が大事なんですが、なかなか肌感がつかみにくいと思うので、覚え方を表にまとめてきました
実は、焼肉の世界線とAWSの世界線は繋がってて、10かけると相場が出せます
なので、お酒かネットワークの相場を知っていればもう片方も出せますし、
肉かコンピューティングの相場を知っていればもう片方が出せます
ちなみにご飯ものとストレージは、料金が跳ねないんでどうでもいいです


ここで、これを使って最初の問題の答え合わせです
AWSの料金は、相場を使うとだいたい27000円くらいってことがわかります
ただし、1~2個工夫はあって、例えばALBはネットワークとコンピューティングの間くらい、とか
DBは普通のPCの2倍くらい高級で、Auroraはさらに倍くらい高級、みたいな関係も知ってる必要はあります


で、実際に公式サイトの資料をもとに見積もってみると、大体3万円くらいなことがわかります
なので、正解は2、または事件の発生を見越した3、ということになります


焼肉屋さんについても、相場をもとに計算すると、ちょっといい店であるとわかります


まとめです
焼肉料金かける10はAWS料金、であることを覚えて、この表の531という数字だけ覚えて、美味しいお肉を食べましょう


次回予告です。

ということで、これで終わります、ありがとうございました

おわりに

AWSは普通に使えば安いので、どんどん使える人を増やしていきたいです

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