📚
全"技術書嫌い"に読んでほしい『「技術書」の読書術』
技術書が苦手(全く読まないわけではないが、つまらなくて途中で辞めてしまうことも多い)な私が、『「技術書」の読書術』を読んでみたら学びが多く、もうちょっと気楽に技術書読めるかも!と思えたのでシェアしたいと思いますm(_ _)m
概要
- 著者はIPUSIRON氏と増井敏克氏の共著
- お二方とも開発や研究をする傍ら、技術書の執筆をされている
- 技術書を血肉にするコツとテクニックについて書かれている
- 自分に合う本を見つける方法
- 効率的に読む方法
- 効果的なメモの取り方やアウトプットの方法 など
- 1.選び方 2.読み方 3.情報発信&共有 の3部構成
感想
- 技術書があまり得意でなく、読み慣れていない自分にとっては、有用な本だったと感じます
- 改めて自分の読書法を振り返ってみると改善点がたくさんありました
- 「入門書でも難しい本もある」「名著といえど合わない本もあるよね」というような記述が、入門書や名著にチャレンジして挫折したことのある自分にとっては救いのような言葉でした
- かなり読みやすくサラッと読み切れました
- 読書術やアウトプットに関するテクニックは合う合わないがあると思うので、合うものは取り入れつつ、合わないもに関しては、そんな方法もあるんだ〜と頭の片隅に留めておくのがいいかなと思いました
- というのも、なかなかの高等テク(くじ引き読書法、分冊化読書法etc)も紹介されていたように感じたので、全部真に受けて取り入れる必要はないよという意味で
レビュー
- 技術書を読むのに苦手意識がある人や途中で挫折してしまった経験のある人などにおすすめの本かと思います
- 逆に技術書をよく読む人には物足りないかもしれません(学びになることもあるとは思いますが、じっくり通読する必要なはないかと)
- 改めて技術書の選び方や読み方、アウトプット方法を体系的に頭に入れておきたいという人にはぴったりの本だと思います
- 自分は技術書の読書スタイルをまだ確立しきっていないこのタイミングで読んで良かったです
読了までにかかった時間
ちょくちょく飛ばしたところもありますが、合計4~5時間くらいで読み切れました
特に学びになった箇所
※原文と異なる箇所や個人的な解釈も含まれているのでご注意くださいm(_ _)m
第一部 選び方
目次に目を通す意味
- 本を選ぶときなんとなく目次に目を通していましたが、何を目的に、どこに注目して目を通すかまでは意識していませんでした
- 本著では、難易度が自分に適しているか判断するために目次を読むという記述があり、これはぜひ取り入れたいと思いました
- 目次を見て内容が容易に想像できる場合はやさしすぎる本かもしれない、逆に内容が全く想像できない場合は難しすぎる本かもしれない、というわけです
読者の層
- 読者の層は主に以下の3つ
- 概要を理解したい層
- 実装の手順を知りたい層
- 理論を理解したい層
- 自分が何を知りたいのか認識した上で適した本を選ぶこと
- 意外とこれできてなかったなと反省
“名著”の罠
「ほかの人が読んでよい本だと感じたから、無条件でよい本だとはいえない」
- 名著とされる本でも、今の自分にとって合うかどうかはわからない
- 時代遅れになっていたり、適したレベルじゃない可能性もある
- 名著だからといって過信してしまうことがあるので気をつけようと思いました
第二部 読み方
「3」の発想
「物事がドミノ倒し現象のように繋がっていく性質を理解するには、『2』の発想ではなく『3』の発想が大切」 | 『3』の発想(芳沢光雄著)
- 入門書・専門書・逆引きの3冊を読めば実務で使えるレベルになる
- ちょうどGolangの勉強を始めたので検証してみたい
ざっと全体に目を通す
※本では3周する方法が紹介されていましたが、ここは自分流にアレンジして二周する方法を書いてみたいと思います
- 一周目は章やタイトル、初めの数行にざっと目を通して最後までババっと読み切る(30分~1時間程度)
- 全体像を把握する
- 重点的に読むべき箇所と飛ばしていい箇所を把握する
- 難易度が合っているかチェックする
- 二周目は手を動かしつつ、メモを取りながら読む(この時自分の意見も書くと良い)
- いきなりじっくり読んでいたので、これはぜひ実践してみたい(とはいえざっと読むのも技術は要りそうなので徐々に鍛えていきたい)
パレートの法則
「企業の売上の80%は顧客の2割が生み出している」 | ヴィルフレド・パレート
- 書籍も全体の20%に要点がまとめられている
- 全部読む必要はない
- 結論を意識的に探し、緩急をつけて読む
- これ難しいんだけどできるようになったら格段に読書効率上がりそう
第三部 情報発信&共有
ブログに書く
- ただ読むだけで終わるのと、読了後にブログなどでアウトプットするのとでは定着率が圧倒的に違う
- また、後から振り返ることもできる
- これは最近読んだ本に関するブログを書き始めて強く実感しています
文章を上達させるための三多
三多(サンタ): 中国に伝わる文章を上達させるための3つの条件
- 看多(カンタ): たくさん読む
- 做多(サタ): たくさん書く
- 商量多(ショウリョウタ): たくさん推敲する
- 自分はブログをババっと書いておりゃっ!と出すことが多いので、③の商量多を意識して実践していきたいなと思いました(勢いで出しちゃうのもメリットあると思うのでうまく使い分けたい)
アウトプットの結果を気にしない
アウトプットを継続するためには、一種の鈍感力や楽観主義が役立ちます
はい。肝に銘じます。(めっちゃ反応気になるタイプ)
最後に
長くなってしまいましたが、『「技術書」の読書術』の感想と学びについて書いてみました!実践してみたいことがいくつかあったので、効果検証の記事も書けたらいいなと思います!
それでは、ここまで読んでくださった方がいればありがとうございましたm(_ _)m
Discussion