データベース触り始めるのでER図に入門
はじめに
なぜER図を描こうと思ったかと言うと、インターンの選考テストでSQLについての知識が問われたことがきっかけである。
テスト受験直前まで知識ゼロだったのだが、試験中に勉強している間にSQLでデータベースを操作できることに何気ない感動を覚えたし、データベース設計に興味が湧いてきた(受験中にブラウザ等で調べものが出来るルールだった)。
データベース設計の基本と言えばER図だと思っているので入門してみたまでである。
ついでにずっと気になっていたMermaid記法もついでに習得してやろう、ということでMermaidでER図を作成できるまでをゴールとしたい。
そもそもデータベース知識
早速ER図の作り方を調べていたのだが、データベースに対してあまりにも無知だったので、気になったところのメモを残しておく。
レコードとは
データベースの1件当たりのデータ単位のこと。行列で例える時、データベースのカラム(各プロパティ)が列なら、レコードは行。
PK, UKの違い
それぞれ主キー制約(Primary Key), 一意キー制約(Unique Key)である。
主キー制約はとにかくレコードを識別するために設ける。そのためNull値を許容しない、NOT NULL制約がかけられている。
また名前の通り、一つのカラムに対してのみ設定できる。
よくあるのが例えば、ユーザデータの内、ユーザIDは一意であるために主キー制約を設けることで、1人のユーザを特定できる。
対して一意キー制約では各カラムの組み合わせがユニークであれば良いという仕組み。
そのため、PKはUKの中の親分のようにとらえることも出来そうだが、PKと違うところはNull値を許容すること。
そのため、複数のレコードで対象のカラムがNull値でも重複判定はされない。
以下のページが参考になった。
- 一意制約(ユニーク制約 / UNIQUE制約)とは - 意味をわかりやすく - IT用語辞典 e-Words
- 主キーとユニークキーの違いとは?分かりやすく解説! | トーマスイッチ (toumaswitch.com)
- 一意性制約(UNIQUE KEY)と主キー制約 (PRIMARY KEY)は違う #初心者 - Qiita
ER図入門
ではER図ってなんぞやを学んでいく!
ER図は”Entity Relationship Diagram”と訳され、「エンティティ同士の関係図」ということになる。
エンティティとはデータベースのテーブルのことであり、各テーブルの連携をER図で表現できるみたい。
そもそもの目的としてはデータ構造をハッキリさせることで、設計をしやすくすること。
また、ER図にも種類があり、
- 概念ER図
- 論理ER図
- 物理ER図
がある。
今回主に扱うのは物理ER図である。
ER図にはそれぞれ以下の要素で構成されている。
- エンティティ
- 直訳「モノ」。テーブルのこと
- アトリビュート
- エンティティの中のカラムのこと
- リレーション
- テーブルをつなぐ線
- カーディナリティ
- 直訳「多重度」
- リレーションの始点・終点に付いており、エンティティ同士の要素数の比率などを表す
- e.g. 1対1, 1対多数, 1対0か多数など
https://web-img.rensa.jp.net/rensa/images/techmania/thumbnail/images/er1.png より
アトリビュートを構成する要素
アトリビュートは以下の内容から成り立っています。
- データ型
- e.g. INT, CHARなど
- カラム名
- まんまカラムの名前
- e.g. id, name, ageなど
- キー
- 先ほど説明したPK, UKに加えて外部キー FK(Foreign Key)を指定する
- 参考: ER図を簡単に作成してみよう【DB設計】【Mermaid】 (zenn.dev)のMermaid記述法 → PK, FK, UKとは
- 備考
- 補足コメントを入れられる
- e.g. “
age
の上限は120”, “田中さんはブラックリストね”など
おそらく順不同だが、私はこの順番に従うことにする。
参考
以下のページを参考にしました。
- ER図とは?書き方をサンプルコードでわかりやすく解説 │ TechMania
- ER図とは?基本ルールから書き方まで徹底解説! (data-viz-lab.com)
- ER図を簡単に作成してみよう【DB設計】【Mermaid】 (zenn.dev)
MermaidでER図
座学はここで終了。実際にER図を作成してみる。
まず言葉でデータベースの設計を行ってみる。
文章でデータベース構造定義
以下2つのエンティティを定義した。
- エンティティ名: users
- 各カラム
- int id PK “固有のユーザID”
- varchar name “ユーザ名”
- text profile “ユーザの紹介文”
- 各カラム
- エンティティ名: articles
- usersエンティティと連携
- 1ユーザ当たり投稿数は0でもいいし、複数あっても良い
- 各カラム
- int id PK “ブログ投稿を識別するためのID。slugとしても使う”
- int author_id FK “著者のID。usersエンティティと連携”
- varchar title “ブログのタイトル”
- varchar description “ブログの説明”
- text contents “ブログ本文”
- bit is_public “公開するか否か”
ここで使えるデータ型が何なのか詰まったのでSQLのデータ型まとめ #SQL - Qiitaを参考とした。
Mermaidで書いてみる
それではこれをER図に起こしてみる。
わーおい!ER図ええなあーーー⁉
箇条書きでも十分見やすかったけど、ER図のほうが見やすいでんな(もちろん慣れは必要やけど基本データベース設計している人は知ってる人たちやから関係ない気がする)。
感動ポイントを1つ挙げると、カーディナリティの記法が表現そっくりなこと。
これやったらいちいちカーディナリティを覚えなくても直感的に書けるから素敵やな。
参考
まとめ
最初はカーディナリティが面倒くさそうに見えたけど、実際に触ってみたらそこまで難しくなかったし、もうちょっと早くMermaid記法に触れておけばよかった。。
ぶっちゃけデータベースを触らない人だったから勉強する意味が無かったんやけど、近頃の開発でデータベースを使うのでいい勉強になった。
素人でもちょっとの説明でデータベース構造が手に取れるのが良いところだと思った。
Mermaidが一番アツかった時期(たしかリリースされた2022年ごろ)から少し経っているおかげで主要ドキュメントツールはほとんどMermaid対応しているところもいいね。
個人的に使いたいMermaid記法についてもまとめたいけど、趣旨が変わるのでまた別記事で。
それでは👋
Discussion
複合主キーで複数カラムに対して設定できます