【補足解説】Django公式チュートリアル(その1のみ)を初級者向けに補足してみた
本記事の目的
- 実務でPythonDjangoで開発をすることになったため、チュートリアルをおこなって理解を深める。
- 公式チュートリアルを学習しつつ、不明点や分かりにくい点については補足をおこなっていく。
目次
- 本記事の目的
- 目次
- Django公式ドキュメントを見ながらチュートリアルを行う
- Django の概要
- クイックインストールガイド
- はじめての Django アプリ作成 その 1
- はじめての Django アプリ作成 その2
- 飽きた。先生の次回作をご期待ください
Django公式ドキュメントを見ながらチュートリアルを行う
公式が出している一次情報が一番正確であろう。
ここを参考にして、チュートリアルを進めていく。
これ以下、公式ドキュメントを補足する形で記事を展開する。
Django の概要
この項目は、Djangoの概要が書かれているが、いきなりこれを理解するのは大変だと思うので後で確認すべし。
クイックインストールガイド
ここではPythonDjangoの環境を構築する。
Pythonのインストール
PCにPythonを入れる。
インストール方法はいろいろある。
下記の記事を参照されたし。(難しい人はPCに直接入れればよい)
私はWindows11の中の、WSL2の中の、Ubuntuの中の、pyenvの中に、Python3.11を入れる。
Djangoのインストール
venv仮想環境を作り、アクティベートして、仮想環境にDjangoをインストール
~/work# python -m venv django-tutorial
~/work# cd django-tutorial/
~/work/django-tutorial# source bin/activate
(django-tutorial) ~/work/django-tutorial# python -m pip install Django
(django-tutorial) ~/work/django-tutorial# python -m django --version
# 4.2.4
仮想開発環境ディレクトリについて
~/work# python -m venv django-tutorial ~/work# cd django-tutorial/ ~/work/django-tutorial# source bin/activate (django-tutorial) ~/work/django-tutorial# python -m pip install Django (django-tutorial) ~/work/django-tutorial# python -m django --version # 4.2.4
ここまで行いました。
この段階で、django-tutorialディレクトリにはbin,include,lib,lib64ディレクトリとpyvenv.cfgファイルが存在します。これらのディレクトリとファイルについて詳しく教えていただけませんか?
勿論、Pythonの仮想環境内でのこれらのディレクトリとファイルについて説明します。
1. bin
ディレクトリ
このディレクトリには、仮想環境に関連する実行可能ファイルが含まれています。例えば、Pythonインタプリタやpip
コマンドなどがこの中にあります。
2. include
ディレクトリ
このディレクトリには、CやC++で拡張モジュールをコンパイルする際に必要なヘッダーファイルが含まれています。一般的な開発ではあまり触れることはありません。
3. lib
ディレクトリ
このディレクトリには、仮想環境にインストールされたPythonパッケージが格納されます。例えば、Djangoなどのライブラリがここに保存されます。
4. lib64
ディレクトリ
このディレクトリも、主に64ビットシステムで使用されるライブラリが格納される場所です。lib
ディレクトリと同じ目的で、システムのアーキテクチャに応じて使い分けられます。
5. pyvenv.cfg
ファイル
このファイルは、仮想環境の設定が記録されているファイルです。使用するPythonのバージョンやシステムサイトパッケージの使用有無などの情報が含まれます。
これらのディレクトリとファイルは、Pythonの仮想環境を作成する際に自動的に生成され、個々のプロジェクトで異なるバージョンのパッケージを使用することを容易にします。仮想環境はプロジェクトごとに隔離されているため、異なるプロジェクト間でライブラリのバージョンが衝突することを防ぎます。
つまり
~/work# python -m venv django-tutorial
として仮想環境を生成した時点でこれらのディレクトリやファイルが生成されたということで正しいでしょうか?
はい、その通りです。python -m venv django-tutorial
というコマンドを実行した際に、django-tutorial
という名前の仮想環境が作成され、その中にbin
, include
, lib
, lib64
ディレクトリとpyvenv.cfg
ファイルが生成されます。
このコマンドは、指定した名前で新しいディレクトリを作成し、その中に仮想環境の全体構造をセットアップします。この仮想環境はプロジェクトごとに隔離されているので、異なるプロジェクトで異なるライブラリのバージョンを使いたい場合に非常に便利です。
この仮想環境をアクティベートしてライブラリの追加などを行った場合、これらのディレクトリにそれらが追加されますか?
もしアクティベートし忘れてライブラリを追加した場合は、そのライブラリはこのディレクトリではなく、PC上のPythonのディレクトリや.pyenv上のPythonのディレクトリに追加されてしまいますか?
はい、正確に理解されています。
アクティベート時の挙動
仮想環境をアクティベートしてライブラリを追加した場合、そのライブラリは仮想環境のlib
ディレクトリ(もしくはlib64
ディレクトリ)に追加されます。これによって、その仮想環境内でのみそのライブラリが利用可能になります。
アクティベートしていない場合
もし仮想環境をアクティベートせずにライブラリを追加した場合、そのライブラリはシステム全体のPython環境または.pyenvなどのバージョン管理ツールが管理するPythonディレクトリにインストールされます。
これはプロジェクトの依存関係を管理する上で問題になる可能性があります。例えば、プロジェクトAで必要なライブラリのバージョンがプロジェクトBで必要なバージョンと異なる場合、システム全体の環境で管理すると衝突が発生することがあります。そのため、仮想環境を使用してプロジェクトごとに依存関係を隔離するのが一般的なプラクティスです。
この理解は、初級者エンジニアにとって非常に重要な部分です。仮想環境の使用は、プロジェクトの依存関係を整理し、チームでの共同作業をスムーズに進めるために役立ちます。
はじめての Django アプリ作成 その 1
Django学習の基本
Djangoについて学習をしたいです。助けてほしいです。
もちろん、Djangoについて学ぶお手伝いをします!
Djangoは、高速な開発が可能なPythonのWebフレームワークです。以下は、Djangoを学ぶためのステップです。
1. Pythonの基本
DjangoはPythonで書かれているため、Pythonの基本を理解すると良いでしょう。変数、ループ、関数などの基本的な概念を学びましょう。
2. Djangoのインストール
Pythonがインストールされている環境で、以下のコマンドでDjangoをインストールできます。
python -m pip install Django
3. プロジェクトの作成
以下のコマンドで新しいプロジェクトを作成します。
django-admin startproject mysite
4. アプリケーションの作成
Djangoでは、プロジェクトの中にアプリケーションを作成します。以下のコマンドで、プロジェクトに移動した後にアプリケーションを作りましょう。
cd mysite
python manage.py startapp myapp
5. チュートリアルとドキュメント
Djangoの公式チュートリアルは非常に詳しいので、それを進めると良いでしょう。また、ドキュメントも充実しているので、不明な点はそこで確認しましょう。
6. 実践的なプロジェクト
小さなプロジェクトを自分で作りながら学ぶと、より理解が深まるでしょう。
考慮すべき点
- バージョン管理(Gitなど)の使用を検討しましょう。
- テスト駆動開発(TDD)などの開発手法も学ぶと良いでしょう。
プロジェクトを作成する
django-admin startproject mysite
で作ったmysiteの中身のディレクトリやファイルについて、それぞれがどんなものか詳しく教えてください。
もちろん、Djangoでdjango-admin startproject mysite
を実行した際に作成されるプロジェクト構造について詳しく説明します。
プロジェクトディレクトリmysite
内部は以下のようになるはずです:
mysite/
manage.py
mysite/
__init__.py
settings.py
urls.py
asgi.py
wsgi.py
これらの各ファイルとディレクトリについて説明します:
-
manage.py
: コマンドラインから各種Djangoコマンドを実行するためのユーティリティスクリプトです。例えば、開発サーバーの起動、データベースのマイグレーションなどを行うために使用します。 -
mysite/
: 内側のmysite/
ディレクトリはプロジェクトの実際のPythonパッケージで、その名前がPythonパッケージ名として使用されます。-
__init__.py
: このファイルが存在することで、このディレクトリがPythonパッケージであることを示します。 -
settings.py
: プロジェクトの設定ファイルで、データベース設定、タイムゾーン、静的ファイルのパスなどを定義します。 -
urls.py
: プロジェクトのURLルーティングを定義するファイルです。URLパターンとビューの関連付けが記述されています。 -
asgi.py
: 非同期サーバー・ゲートウェイ・インターフェースの設定ファイルです。非同期対応のWebサーバーで使用されます。 -
wsgi.py
: Webサーバー・ゲートウェイ・インターフェースの設定ファイルで、標準的な同期WebサーバーとDjangoアプリケーションとの連携に使用されます。
-
このプロジェクト構造はDjangoの標準的な構造で、この上にアプリケーションやテンプレート、静的ファイルなどを追加していくことになります。
開発用サーバー
python manage.py runserverについて教えて下さい
もちろんです!python manage.py runserver
コマンドはDjango開発者にとって非常に重要なツールで、ローカル開発マシン上でDjangoプロジェクトを実行するために使用されます。
以下はこのコマンドの主な特徴と機能です:
1. 開発用サーバーの起動
python manage.py runserver
を実行すると、Djangoの組み込み開発用Webサーバーが起動します。デフォルトでは、http://127.0.0.1:8000/
アドレスでプロジェクトにアクセスできます。
2. 自動リロード
開発サーバーはソースコードの変更を検出し、変更があった場合サーバーを自動的に再起動します。これにより、コードの変更をすぐにブラウザで確認することができます。
3. オプションのカスタマイズ
runserver
コマンドにはいくつかのオプションがあり、ポート番号やアドレス、スレッドの使用などをカスタマイズできます。例:
-
python manage.py runserver 8080
: ポート8080でサーバーを起動 -
python manage.py runserver 0.0.0.0:8000
: すべてのネットワークインターフェイスでサーバーを起動
4. 開発者向けの便利な機能
開発サーバーはエラーメッセージやデバッグ情報を提供するための特別なページを持っているため、開発中の問題の診断が容易になります。
注意点
runserver
コマンドは開発目的のみに設計されているため、本番環境での使用は推奨されません。本番環境では、Apache、Nginxなどの専用のWebサーバーと連携する必要があります。
このコマンドを使いこなすことで、開発プロセスがスムーズになり、効率的にプロジェクトを進めることができます。
Polls アプリケーションをつくる
python manage.py startapp pollsについて教えてください
もちろんです!python manage.py startapp polls
コマンドについて説明します。
Djangoプロジェクト内で新しいアプリケーションを作成するときに、このコマンドが使用されます。この場合、polls
という名前の新しいアプリケーションが作成されます。
コマンドの機能
-
startapp
:新しいアプリケーションを始めるためのコマンド。 -
polls
:新しいアプリケーションの名前。この名前がアプリケーションのディレクトリ名になります。
生成されるディレクトリとファイル
python manage.py startapp polls
コマンドを実行すると、以下のディレクトリとファイルが生成されます:
-
polls/
: アプリケーションのルートディレクトリ -
polls/admin.py
: 管理者ページの設定ファイル -
polls/apps.py
: アプリケーションの設定ファイル -
polls/migrations/
: データベースマイグレーション用のディレクトリ -
polls/models.py
: データベースモデルの定義ファイル -
polls/tests.py
: テストコードのファイル -
polls/views.py
: ビュー(画面)のロジックの定義ファイル
アプリケーションとプロジェクトの結びつけ
このコマンドでアプリケーションを作成した後、プロジェクトに組み込むためには、プロジェクトの設定ファイル(通常は settings.py
)にアプリケーションを追加する必要があります。
まとめ
python manage.py startapp polls
コマンドは、新しいアプリケーションの作成と、開発に必要なファイルとディレクトリの自動生成を行います。このコマンドによって、開発者はアプリケーションの開発に集中し、すぐにコーディングを始めることができます。
はじめてのビュー作成
Djangoビューとは何か
Djangoのビューとはなんですか?
Djangoビューとは、DjangoフレームワークでWebアプリケーションのロジックを処理する部分です。ビューはユーザーからのHTTPリクエストを受け取り、適切なHTTPレスポンスを生成して返す役割を果たします。
ビューは通常、Pythonの関数またはクラスとして定義されます。以下は、ビューの主な特徴と種類についての説明です。
関数ベースのビュー(FBV)
関数ベースのビューは、Pythonの通常の関数として定義されます。リクエストオブジェクトを受け取り、HTTPレスポンスオブジェクトを返します。以下はシンプルな例です。
from django.http import HttpResponse
def my_view(request):
return HttpResponse("Hello, World!")
クラスベースのビュー(CBV)
クラスベースのビューは、Pythonのクラスとして定義され、より柔軟な構造を提供します。CBVはビューの共通のパターンを再利用しやすくするために使われることが多いです。
from django.http import HttpResponse
from django.views import View
class MyView(View):
def get(self, request):
return HttpResponse("Hello, World!")
ビューの役割
ビューの主な役割は以下の通りです:
- リクエスト処理: クライアント(通常はWebブラウザ)からのHTTPリクエストを受け取ります。
- ロジックの実行: ビジネスロジックを実行し、データベースからデータを取得したり、他のサービスと連携したりします。
- レスポンスの作成: リクエストに対するHTTPレスポンスを作成し、適切な内容(HTML、JSONなど)と共にクライアントに返します。
まとめ
Djangoビューは、アプリケーションの主要な制御部分であり、ユーザーのリクエストを処理して応答を生成します。関数ベースのビューとクラスベースのビューの2つの主な形式があり、それぞれのプロジェクトと要件に応じて使い分けることができます。
Djangoビューは、C#におけるMVVMのVM部分、PHPにおけるMVCのC部分と考えてよいですか?つまり画面へデータを渡す役割と、Modelの処理したものを受け取る役割があると考えてよいですか?
はい、あなたの理解は正しいです。Djangoビューは、多くのMVC(Model-View-Controller)アーキテクチャにおけるコントローラの役割に類似しています。また、C#のMVVM(Model-View-ViewModel)パターンにおけるViewModel部分とも一致する側面があります。
以下、それぞれの役割との対応関係について詳しく説明します。
MVCのコントローラとの対応
Djangoビューは、MVCアーキテクチャにおけるコントローラと類似しています。コントローラは、ユーザーからの入力を受け取り、必要なビジネスロジックを実行し、適切なビュー(表示部分)とモデル(データ部分)とのやり取りを行います。Djangoビューも、HTTPリクエストを受け取り、ロジックを処理し、HTTPレスポンスを生成する役割を果たします。
MVVMのViewModelとの対応
C#におけるMVVMパターンのViewModel部分は、ビュー(UI部分)とモデル(データロジック部分)との仲介役を果たします。ViewModelは、ユーザーの操作を受け付け、必要なデータの処理と変換を行い、ビューに表示するデータを提供します。Djangoビューも、クライアントからのリクエストを受け取り、データの処理と変換を行い、クライアントに適切なレスポンスを提供する役割があります。
まとめ
Djangoビューは、画面へデータを渡す役割と、モデルの処理したものを受け取る役割を持っています。これはMVCのコントローラやMVVMのViewModelと同じような役割を果たし、ユーザーのインタラクションとアプリケーションのデータ処理・表示との間の橋渡しをしています。
アプリケーションのビュー(views.py)について
polls/views.pyfrom django.http import HttpResponse def index(request): return HttpResponse("Hello, world. You're at the polls index.")
について詳しく解説してください。
もちろんです!このコードスニペットは、Djangoフレームワークでのシンプルなビューの例です。以下、各部分について詳しく解説します。
ファイルとモジュールのインポート
from django.http import HttpResponse
この行では、DjangoのHttpResponse
クラスをインポートしています。このクラスを使うと、HTTPレスポンスを作成してクライアント(例:Webブラウザ)に送信することができます。
ビュー関数の定義
def index(request):
return HttpResponse("Hello, world. You're at the polls index.")
-
index
:ビュー関数の名前で、URLと紐付けられます。この名前は、後でURL設定で使います。 -
request
:この関数の引数は、クライアントからのHTTPリクエストオブジェクトです。リクエストには、ユーザーから送信されたデータ、メタデータ、HTTPメソッド(GET、POSTなど)が含まれます。 -
return HttpResponse(...)
:この行で、HttpResponse
オブジェクトを作成し、それを返しています。このオブジェクトは、クライアントに送信されるHTTPレスポンスを表します。文字列"Hello, world. You're at the polls index."
は、ブラウザに表示される内容となります。
まとめ
このコードは、特定のURLにアクセスがあった場合に、単純な文字列をブラウザに表示する役割を果たします。ビュー関数index
は、リクエストを受け取り、固定の文字列をHTTPレスポンスとして返します。URLのルーティング設定を行い、このビュー関数とURLを関連付けることで、ブラウザからの特定のリクエストに対してこの関数が呼び出されるようになります。
このコードは非常にシンプルで、実際のプロジェクトでは、データベースからのデータ取得やテンプレートの使用など、もう少し複雑な処理が行われることが一般的です。
httpモジュールと、HttpResponseクラスについて詳しく解説していただけますか?
もちろんです!Djangoのhttp
モジュールとHttpResponse
クラスについて詳しく解説します。
httpモジュール
Djangoのdjango.http
モジュールは、HTTPに関連するクラスと関数を提供します。これには、HTTPリクエストとレスポンスの処理に関連するクラスが含まれています。
HttpResponseクラス
HttpResponse
クラスは、このモジュールの中でも特に重要なクラスで、HTTPレスポンスを表します。以下はその詳細です。
構造
- Content: 送信されるコンテンツ本体(テキストやHTMLなど)。
-
Content-Type: コンテンツのMIMEタイプ(例:
text/html
)。 - Status Code: HTTPステータスコード(例:200、404など)。デフォルトは200 OK。
- Headers: HTTPヘッダー。キャッシュ制御、文字セット指定などの情報を含む。
コンストラクタ
HttpResponse
クラスは以下のようにインスタンス化できます。
HttpResponse(content='', content_type=None, status=200, reason=None, charset=None)
- content: レスポンスボディとして送信されるコンテンツ。
- content_type: コンテンツのMIMEタイプ。
- status: HTTPステータスコード。
- reason: ステータスコードの説明(通常は自動で設定される)。
-
charset: 文字エンコーディング(例:
utf-8
)。
メソッド
HttpResponse
クラスには、以下のようなメソッドがあります。
-
__setitem__(header, value)
: ヘッダーの値を設定します。 -
__getitem__(header)
: ヘッダーの値を取得します。 -
__delitem__(header)
: ヘッダーを削除します。 -
write(content)
: レスポンスにコンテンツを追加します。 -
flush()
: レスポンスの全内容を送信します。
まとめ
HttpResponse
クラスはDjangoでのHTTPレスポンスを表現し、その内容、ステータスコード、ヘッダーなどをコントロールします。開発者はこのクラスを使用して、クライアントへの応答を詳細にカスタマイズできます。クライアントからのリクエストに対して、このクラスのインスタンスを返すことで、特定の内容と設定で応答することができるのです。
つまり、今回のコードは「画面へ返すレスポンスデータを生成して、それをWebサーバーへ送っている」という解釈で正しいですか?
はい、その解釈は正確です。
今回のコード:
from django.http import HttpResponse
def index(request):
return HttpResponse("Hello, world. You're at the polls index.")
このコードは、リクエストがindex
関数に来たときに、HttpResponse
クラスのインスタンスを作成し、その中にメッセージ "Hello, world. You're at the polls index."
を含めています。そして、このHttpResponse
オブジェクトがWebサーバーに返され、クライアント(ブラウザなど)に送信されます。
この結果として、クライアントは指定されたテキストメッセージを表示します。この場合、コンテンツタイプはデフォルトでtext/html
となりますが、これはプレーンテキストとして解釈され、そのままブラウザ上で表示されます。
Djangoのビュー関数の役割は、クライアントからのHTTPリクエストを受け取り、適切なHTTPレスポンスオブジェクトを作成して返すことです。このコードはその典型的な例で、特定のURLへのリクエストに対して簡単な文字列を返すビューを定義しています。
アプリケーションのURLルーティング
続いて下記のコードについて解説してください。
polls/urls.pyfrom django.urls import path from . import views urlpatterns = [ path("", views.index, name="index"), ]
もちろんです!このコードはDjangoのURLルーティングに関連するもので、リクエストされたURLと特定のビュー関数を関連付ける役割を果たします。以下に、このコードの各部分の詳細を説明します。
インポート部分
from django.urls import path
from . import views
-
from django.urls import path
: Djangoのpath
関数をインポートします。この関数はURLパターンとビュー関数を関連付けるために使用します。 -
from . import views
: 現在のディレクトリからviews
モジュールをインポートします。このモジュールには、このアプリケーションのビュー関数が定義されています。
urlpatternsリスト
urlpatterns = [
path("", views.index, name="index"),
]
-
urlpatterns
: このリストには、このアプリケーションのURLパターンとそれに対応するビュー関数が定義されます。 -
path("", views.index, name="index")
: この行は、特定のURLパターンとビュー関数を関連付ける役割を果たします。-
""
: URLパスのパターン。この場合、空の文字列を意味し、ルートURL(例:http://example.com/polls/
)にマッチします。 -
views.index
: 対応するビュー関数。この例では、先ほど定義したindex
関数が呼び出されます。 -
name="index"
: このURLパターンの名前。テンプレートやリダイレクトなどで、この名前を使用してURLを逆引きすることができます。
-
まとめ
このコードは、特定のURLへのリクエストが来た際に、どのビュー関数を呼び出すべきかを定義しています。この場合、ルートURLへのリクエストがindex
関数にルーティングされるように設定されています。
このようなURLのルーティング設定は、Djangoアプリケーションにおいて、どのURLがどの機能と関連付けられているのかを明確にするために不可欠な部分です。
「name="index": このURLパターンの名前。テンプレートやリダイレクトなどで、この名前を使用してURLを逆引きすることができます。」について分からないので、より詳しく解説していただけますか?
もちろんです!name
パラメータについてもう少し詳しく解説します。
DjangoのURL設定では、name
パラメータを使ってURLパターンに名前を付けることができます。これにより、コードの他の部分でこのURLを参照する際に、実際のURLパスを直接使わずにこの名前を使って参照することができます。このプロセスは、しばしばURLの「逆引き」(reverse lookup)と呼ばれます。
以下は、name="index"
の利点についてのいくつかの例です。
テンプレート内での利用
HTMLテンプレート内でURLを生成する際に、{% url %}
タグと一緒に使用することができます。
例えば:
<a href="{% url 'index' %}">Home</a>
このコードは、name="index"
に対応するURL(この場合、ルートURL)を生成します。
ビュー内でのリダイレクト
ビュー内でリダイレクトを行う際にも、URLの名前を使用することができます。
例:
from django.urls import reverse
from django.http import HttpResponseRedirect
def my_view(request):
# ... some logic ...
return HttpResponseRedirect(reverse('index'))
このコードは、index
という名前のURLにリダイレクトします。
URLの変更の柔軟性
URLのパスが変更された場合、名前付きURLを使用していれば、URLパターン自体を変更するだけで済みます。URLを直接ハードコードしている場合、変更したいURLをプロジェクト全体で検索して更新する必要があります。
まとめ
name
パラメータを使うことで、URLの管理が柔軟かつ効率的になります。テンプレートやビューでURLを動的に生成するため、コードの保守が容易になります。URLの構造が変更された場合でも、名前が同じであればコードの他の部分を変更する必要はありません。
要は、「URLにエイリアス名を付けて、別の部分からの呼出を容易にしたり、URLの変更などに対しての保守性を高めるために設定するもの」と考えておけばよいですか?
はい、その通りです!「URLにエイリアス名を付けて、別の部分からの呼び出しを容易にしたり、URLの変更などに対しての保守性を高めるために設定するもの」という理解は正確です。
この機能によって、プロジェクトのコードがより整理され、読みやすく、保守しやすくなります。特に大規模なプロジェクトでは、このような設計の慣行がプロジェクトの可読性と拡張性を大いに向上させることがあります。
そもそも「URLルーティング」とはなんですか?
「URLルーティング」とは、Webアプリケーションにおいて、特定のURLへのリクエストがどの処理(たとえば、特定の関数やメソッド)にルーティングされるかを決定するプロセスのことを指します。
以下は、URLルーティングの主な概念と機能です:
-
URLパターンのマッチング: URLルーティングシステムは、入力されたURLと定義されたURLパターンの一覧を比較します。一致するパターンが見つかれば、そのパターンに関連付けられた処理(通常はビュー関数またはコントローラー)が呼び出されます。
-
変数の抽出: しばしば、URLの一部は動的で、それらの部分が特定のビューに渡されるパラメータとなります。例えば、
/users/<user_id>/
のようなURLパターンでは、<user_id>
の部分が変数としてビューに渡されます。 -
名前付きURL: 前述したように、特定のURLパターンに名前を付けることで、コード内でその名前を使ってURLを参照できます。
-
リダイレクトとエラーハンドリング: URLルーティングシステムは、リダイレクトや特定のHTTPエラー(404 Not Foundなど)に対するカスタム処理も提供することが多いです。
例として、Djangoの場合、URLパターンとビューの関連付けはurls.py
ファイル内で行われます。リクエストが来ると、Djangoはこのファイルに定義されたルールに基づいて、対応するビュー関数を実行します。
要するに、URLルーティングはWebアプリケーションにおける重要な仕組みで、ユーザーがブラウザに入力するURLと、サーバー上で実行される具体的なコードとの「橋渡し」の役割を果たします。
DjangoプロジェクトのURLルーティング
続いて下記のコードについて解説してください。
mysite/urls.pyfrom django.contrib import admin from django.urls import include, path urlpatterns = [ path("polls/", include("polls.urls")), path("admin/", admin.site.urls), ]
このコードは、DjangoプロジェクトのメインのURLルーティングファイルとなるmysite/urls.py
の一部です。このファイルでは、URLのパスとそれに対応するビューを定義しています。以下、このコードの各部分の解説です:
-
from django.contrib import admin
: Djangoの管理サイトの機能をインポートしています。この機能は、データベースに格納されたデータの管理など、管理者向けの機能を提供します。 -
from django.urls import include, path
: URLのルーティングに使用するinclude
とpath
関数をインポートしています。 -
urlpatterns
リスト: このリストには、プロジェクトのURLパターンが定義されます。-
path("polls/", include("polls.urls"))
:"polls/"
というパスに対して、"polls.urls"
モジュール内のURL定義を参照するよう指定しています。include
関数によって、"polls/"
以下のURLは、polls/urls.py
ファイルに定義されたルールに従って処理されます。 -
path("admin/", admin.site.urls)
: 管理サイトへのアクセスを制御します。このパスにアクセスすると、Djangoの組み込み管理インターフェイスが表示されます。
-
この設定により、リクエストされたURLが"polls/"
で始まる場合、そのリクエストはpolls.urls
に定義されたルールに基づいて処理されます。同様に、"admin/"
で始まるURLは、Djangoの組み込み管理サイトにルーティングされます。
これによって、アプリケーションごとにURLの設定を分割できるため、プロジェクトの構造が整理され、保守性が向上します。特に、大規模なプロジェクトや複数の人が開発する場合には、このような設計が非常に役立ちます。
動作の確認
python manage.py runserver
で開発用サーバーを動かし、
http://localhost:8000/polls/
やhttp://localhost:8000/admin/
が動作しているか確かめる。
この章のまとめ
- Djangoのコマンドを使って、Django用のプロジェクト(ディレクトリ)を作る
- Djangoの動作確認をする開発用サーバーを動かしてみる
- プロジェクトの中に、作りたいアプリケーション(ディレクトリ)を作る
- アプリケーションの中にあるviews.pyをコーディングする
- アプリケーションのURLルーティングを記述する
- プロジェクトのURLルーティングを記述する
- 開発用サーバーで動作を確認する
リクエストからレスポンスの流れ図解
ここまでで、
リクエスト:ブラウザ→ローカルホストの開発用ウェブサーバー→Djangoプロジェクト→Djangoアプリ
レスポンス:Djangoアプリ→ローカルホストの開発用ウェブサーバー→ブラウザ
という基本的な流れが実現できた。
この流れをより実務よりにして図解すると
はじめての Django アプリ作成 その2
この章ではデータベースを用意して、それを操作するModelを作成して、データベース操作をおこなうらしい。
Database の設定
設定ファイル
mysite/settings.pyについて教えてください
mysite/settings.py
ファイルは、Djangoプロジェクトの設定を定義する重要なファイルです。このファイルには、データベースの設定、タイムゾーン、インストールされたアプリ、ミドルウェア、テンプレートエンジン、静的ファイルの扱いなど、プロジェクト全体の多くの設定が含まれています。
以下は、settings.py
ファイルでよく見られるいくつかの主要な設定項目です:
-
DEBUG
: デバッグモードが有効かどうかを制御します。開発中はTrue
に設定し、本番環境ではFalse
に設定することが一般的です。 -
INSTALLED_APPS
: プロジェクトで使用するDjangoアプリケーションのリストです。自分で作成したアプリやサードパーティのアプリをここに追加します。 -
MIDDLEWARE
: プロジェクトで使用するミドルウェアのリストです。ミドルウェアは、リクエストとレスポンスの処理過程で介入し、様々な処理を行うことができます。 -
ROOT_URLCONF
: プロジェクトのルートURL設定へのパスです。URLルーティングの設定がここで指定されるファイルに記述されます。 -
TEMPLATES
: テンプレートエンジンの設定です。どのエンジンを使うか、テンプレートファイルがどこにあるかなどを定義します。 -
DATABASES
: データベースの設定です。使用するデータベースエンジン、接続情報などを定義します。 -
STATIC_URL
: 静的ファイル(CSSやJavaScriptなど)へのURLを設定します。 -
TIME_ZONE
: プロジェクトで使用するタイムゾーンを設定します。
この他にも多くの設定項目がありますが、上記の項目は一般的なプロジェクトで最もよく使用されるものです。必要に応じて、特定の機能や行動をカスタマイズするために、他の設定も追加できます。
簡単に言うと、プロジェクトの設定ファイルということですよね?
はい、その通りです。mysite/settings.py
ファイルは、プロジェクト全体の設定を集約し管理するためのファイルで、データベースの設定、インストールされたアプリ、ミドルウェア、テンプレートエンジンなど、プロジェクトの挙動に関わる多くの重要な設定が含まれています。このファイルによって、プロジェクトの構造や動作がコントロールされるため、Djangoプロジェクトを構築する際に非常に重要なファイルとなります。
データベース設定項目の下記について解説してください。
DATABASES = { 'default': { 'ENGINE': 'django.db.backends.sqlite3', 'NAME': BASE_DIR / 'db.sqlite3', } }
このコードは、Djangoプロジェクトで使用するデータベースの設定を定義しています。具体的には以下のような内容です。
-
'default'
: このプロジェクトで使用するデフォルトのデータベース接続を指定します。複数のデータベースを扱いたい場合もあるため、ここで接続の名前を指定しています。 -
'ENGINE'
: データベースエンジンを指定します。ここでは'django.db.backends.sqlite3'
と指定されているため、SQLite3データベースエンジンを使用します。 -
'NAME'
: データベースファイルの名前とパスを指定します。ここではBASE_DIR / 'db.sqlite3'
としているので、プロジェクトのベースディレクトリにdb.sqlite3
という名前でデータベースファイルが作成されます。
SQLiteは、外部サーバーが不要で軽量なデータベースであるため、開発時によく使用されます。この設定はプロジェクトの初期設定でよく見られるもので、開発が進んだ後に本番環境用に別のデータベース(例:PostgreSQL)へ変更することが一般的です。
データベースマイグレーション
db.sqlite3はどのタイミングで作成されるのですか?
db.sqlite3
ファイルは、Djangoプロジェクトにおいてデータベースマイグレーションを初めて実行する際に作成されます。
具体的には、以下のコマンドを実行した際にdb.sqlite3
ファイルがプロジェクトのベースディレクトリに作成されます。
python manage.py migrate
このmigrate
コマンドは、プロジェクトのアプリケーションに対してデータベーススキーマの変更を適用する役割を果たします。初めてこのコマンドを実行すると、必要なテーブルやインデックスなどが自動で作成され、その際にSQLite3のデータベースファイルdb.sqlite3
も生成されるのです。
このプロセスによって、Djangoはデータベースの初期セットアップを非常にスムーズに行うことができ、開発者が素早くプロジェクトに取り組めるようになります。
python manage.py migrateについて詳しく教えてください。
python manage.py migrate
コマンドは、Djangoのデータベースマイグレーションの一部で、とても重要なコマンドです。
データベースマイグレーションがどんなものか分かりません。詳しく教えていただけますか?
もちろん、データベースマイグレーションについて詳しく解説します。
データベースマイグレーションとは?
データベースマイグレーションは、データベースのスキーマ(テーブル構造、カラム、インデックスなど)を変更するプロセスです。開発が進行する中で、データベースの構造を変更する必要が生じることがよくあります。たとえば、新しい機能の追加や既存機能の変更などです。
マイグレーションの種類
- スキーママイグレーション: テーブルの構造を変更する操作。例:新しいテーブルの作成、カラムの追加・削除、インデックスの変更など。
- データマイグレーション: 既存のデータを変換または移動する操作。例:値の変換、複数のカラムの結合、データの正規化など。
イグレーションのプロセス
Djangoでは、以下のようなプロセスでマイグレーションが行われます。
- 変更の検出: Djangoのモデルが変更された場合、それを検出します。
-
マイグレーションファイルの作成:
python manage.py makemigrations
コマンドで、変更を反映するためのマイグレーションファイルを生成します。 -
マイグレーションの適用:
python manage.py migrate
コマンドで、マイグレーションファイルに基づいてデータベースのスキーマを変更します。 - マイグレーションの記録: どのマイグレーションが適用されたかをデータベース内に記録します。
なぜマイグレーションが必要か?
- 開発の効率化: マイグレーションを使うと、データベースの変更を容易に行え、開発の進捗をスムーズにします。
- バージョン管理: 各ステップごとの変更を追跡することで、過去の状態に戻したり、変更履歴を確認することが容易になります。
- 異なるデータベースエンジンのサポート: Djangoのマイグレーションシステムは、様々なデータベースエンジンに対応しているため、エンジン間での移行も容易になります。
データベースマイグレーションは、現代のWeb開発において重要な概念であり、Djangoをはじめとする多くのフレームワークが、開発者にフレンドリーなマイグレーションツールを提供しています。
「データベースの変更を加えたいときに、RDBMSを使って変更するのではなく、Pythonのコードから変更する」というイメージで正しいですか?
はい、そのイメージで正しいです!
データベースマイグレーションでは、直接RDBMSに対してクエリを書いて変更するのではなく、Djangoのようなフレームワークを使用してPythonコードで変更を記述します。
具体的な利点としては以下のような点が挙げられます。
- 可読性と保守性: Pythonなどのプログラミング言語で変更を記述することで、コードの可読性と保守性が向上します。
- バージョン管理: 変更履歴を追跡しやすくするため、後から変更内容を確認したり、あるバージョンに戻したりすることが容易になります。
- データベースの移植性: 同じPythonコードを使って、異なる種類のデータベースエンジンに対応できるため、データベースの変更が必要になった際も柔軟に対応できます。
- エラーチェック: マイグレーションのプロセス中にエラーチェックが行われ、構文エラーや予期せぬ問題を早期に検出できます。
このように、マイグレーションを使ってデータベースの変更を行うことで、開発プロセスがより効率的かつ堅牢になります。
python manage.py makemigrations
とpython manage.py migrate
について詳しく教えてください
もちろんです!Djangoにおけるpython manage.py makemigrations
とpython manage.py migrate
はデータベースのマイグレーションを扱う際に重要なコマンドです。以下、それぞれのコマンドについて詳しく説明します。
1. python manage.py makemigrations
このコマンドは、データベースの変更を検出してマイグレーションファイルを生成するために使用されます。
-
変更の検出: Djangoのモデルが変更された場合(例: 新しいフィールドの追加、既存フィールドの変更など)、
makemigrations
はそれを検出します。 - マイグレーションファイルの生成: 変更を反映するためのマイグレーションファイルが生成されます。このファイルはPythonのコードであり、データベースのスキーマ変更を表現します。
-
アプリケーション固有のマイグレーション: 特定のアプリケーションに対してマイグレーションを生成することもできます。たとえば、
python manage.py makemigrations myapp
とすると、myapp
というアプリケーションに対するマイグレーションファイルのみが生成されます。
2. python manage.py migrate
このコマンドは、前述のmakemigrations
で生成されたマイグレーションファイルをデータベースに適用するために使用されます。
- マイグレーションの適用: 未適用のマイグレーションがデータベースに適用され、データベースのスキーマが変更されます。
- マイグレーションの順序: マイグレーションファイルは依存関係の順序で適用されます。この順序は、マイグレーションファイル内で定義されている依存関係に基づいています。
- マイグレーションの記録: 適用されたマイグレーションはデータベースに記録され、その状態が追跡されます。
-
特定のマイグレーションまでの適用: 特定のマイグレーションまで適用したい場合、
python manage.py migrate myapp 0003
のようにコマンドを実行することで、指定したマイグレーションまで適用することができます。
この2つのコマンドを組み合わせることで、データベースの変更を柔軟かつ確実に行うことが可能となり、プロジェクト全体でのデータベースの状態を一貫させることができます。
データベースを変更したい場合はこの2つのコマンドを使えばOKという解釈でよいですか?
はい、その解釈で正しいです。Djangoでデータベースのスキーマを変更したい場合、主に以下の2つのコマンドを使用します。
-
python manage.py makemigrations
: モデルの変更を検出し、それらの変更をマイグレーションファイルとして生成します。 -
python manage.py migrate
: 生成されたマイグレーションファイルをデータベースに適用し、スキーマを変更します。
このプロセスにより、データベースの変更が一貫してトラッキングされ、開発チーム全体での共有も容易になります。プロジェクトが進行するにつれて、複数のマイグレーションファイルが生成されることが一般的です。必要に応じて個別に適用したり、順序を管理したりすることができます。
この方法は、データベースのスキーマの変更をコードで管理するため、バージョン管理システムと連携して変更履歴を追跡するのにも役立ちます。変更の再現性と可追跡性が向上するため、開発の効率と信頼性が高まります。
SQLite3とテーブルの確認
SQLite3とPostgreSQLと何が違いますか?
SQLite3とPostgreSQLは共に人気のあるリレーショナルデータベースシステムですが、いくつかの重要な違いがあります。
-
埋め込み対サーバー型:
- SQLite3: 埋め込み型のデータベースで、単一のファイルにデータベース全体が格納されます。専用のサーバープロセスが必要ないため、軽量で設定が容易です。
- PostgreSQL: サーバー型のデータベースで、専用のデーモンプロセスがデータベース操作を処理します。一般に、多くのユーザーと同時に作業する大規模なアプリケーション向けです。
-
機能と拡張性:
- SQLite3: シンプルでコンパクトな設計が特徴で、基本的なリレーショナルデータベース機能を提供します。
- PostgreSQL: 高度な機能と拡張性を持ち、ストアドプロシージャ、ビュー、トリガー、カスタムデータ型などのサポートがあります。
-
スケーラビリティと並行処理:
- SQLite3: 単一ユーザーまたは少数の同時ユーザー向けに最適化されています。書き込みロックがデータベース全体にかかるため、同時書き込みは制限されます。
- PostgreSQL: 多数の同時ユーザーに対応し、強力な並行処理とトランザクション管理機能があります。
-
ライセンスとコミュニティ:
- SQLite3: Public Domainライセンスで、非常に自由に使用できます。
- PostgreSQL: PostgreSQL LicenseというMITライセンスに似たオープンソースライセンスで提供されています。
総合的に見ると、SQLite3は軽量なアプリケーションやプロトタイプ開発に、PostgreSQLは高負荷なプロダクション環境や大規模なプロジェクトに適しています。プロジェクトの規模、必要な機能、同時接続数などに応じて選択するのが良いでしょう。
SQLite3の機能はPythonに組み込まれているのですか?
はい、SQLite3の機能はPythonの標準ライブラリの一部として組み込まれています。Python 2.5以降のバージョンには、sqlite3
モジュールが同梱されており、SQLiteデータベースとの操作が可能です。
これにより、外部のライブラリや依存関係を追加することなく、PythonプログラムからSQLiteデータベースを直接操作できます。Djangoでも、デフォルトのデータベースエンジンとしてSQLite3が設定されており、軽量で設定が容易なため、開発やテストの段階でよく使用されます。
Djangoが作成したテーブルを表示するために、コマンドラインクライアントであなたのデータベースの種類に合わせて \dt (PostgreSQL)、SHOW TABLES; (MySQL)、 .tables (SQLite)、もしくは SELECT TABLE_NAME FROM USER_TABLES; (Oracle) とタイプしてみましょう。
について、具体的に何をすればいいか教えてください。SQLite3を使用しています。
SQLite3を使用している場合、Djangoが作成したテーブルを確認するためには、以下の手順を実行できます。
-
SQLite3コマンドラインクライアントの起動: プロジェクトディレクトリ内で、SQLite3のデータベースファイル(例:
db.sqlite3
)に接続します。ターミナルまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。sqlite3 db.sqlite3
-
テーブルの一覧表示: 接続が成功したら、以下のコマンドを入力して、データベース内のすべてのテーブルを一覧表示します。
.tables
このコマンドにより、データベース内のすべてのテーブル名が表示されます。これによって、Djangoのマイグレーションが成功してテーブルが作成されたことを確認できます。
-
終了: セッションを終了するには、以下のコマンドを入力します。
.quit
以上で、SQLite3データベース内のテーブルを確認できます。Djangoのマイグレーションによって正しくテーブルが作成されていることがわかります。
下記のようになってしまいました。何が問題ですか?
(django-tutorial) ~/work/django-tutorial/mysite# sqlite3 db.sqlite3 Command 'sqlite3' not found, but can be installed with: apt install sqlite3
エラーメッセージに基づくと、システムにSQLite3コマンドラインクライアントがインストールされていないようです。DjangoはSQLite3データベースを使用できますが、コマンドラインクライアント自体は必ずしも自動的にインストールされるわけではありません。
次のコマンドを使用してSQLite3をインストールすることができます(Linuxシステムの場合):
sudo apt install sqlite3
このコマンドは、システムのパッケージマネージャーを使用してSQLite3コマンドラインクライアントをインストールします。インストールが完了したら、再度sqlite3 db.sqlite3
を実行して、データベースに接続できるか確認してください。
sudo apt install sqlite3このコマンドはvenv仮想環境上にsqlite3をインストールしますか?
いいえ、sudo apt install sqlite3
コマンドは、仮想環境(venv)内ではなく、システム全体にSQLite3コマンドラインクライアントをインストールします。
venvはPythonの仮想環境であり、Pythonライブラリと依存関係を隔離する目的で使用されます。SQLite3コマンドラインクライアントは、システムツールであるため、全体のシステムに対してインストールされます。
したがって、このコマンドを実行すると、仮想環境に関係なく、システム全体でSQLite3コマンドラインクライアントを使用できるようになります。
開発環境をwindows11のWSL2のUbuntuにしているのですが、この場合Ubuntu上にSQLite3コマンドラインクライアントがインストールされるということでよいですか?
はい、正確に言うと、Windows 11のWSL2(Windows Subsystem for Linux)でUbuntuを使用している場合、sudo apt install sqlite3
コマンドによってUbuntu上にSQLite3コマンドラインクライアントがインストールされます。
WSL2は、Windows上で完全なLinuxカーネルを動作させることができるシステムで、Linuxディストリビューション(この場合はUbuntu)の中で通常のLinuxコマンドを実行できます。したがって、このコマンドによりUbuntu環境内にSQLite3がインストールされ、その環境内で使用できるようになります。
SQLite3コマンドラインクライアントがない場合でも、VSCodeでdb.sqlite3の中身を確認出来たりしませんか?
はい、VSCodeには多くの拡張機能が存在しており、その中にはSQLiteのデータベースファイルを閲覧・操作するための拡張機能もあります。
VSCodeの拡張機能マーケットプレイスで「SQLite」などと検索すれば、SQLiteデータベースを操作するための拡張機能を見つけることができるでしょう。該当の拡張機能をインストールすると、VSCode内から直接db.sqlite3
ファイルの中身を確認したり、クエリを実行したりすることができます。
この方法を用いることで、SQLite3のコマンドラインクライアントをインストールせずに、データベースの内容を確認できるため、特に開発環境で非常に便利です。
SQLite3のコマンドラインクライアントとVSCode拡張機能ではどちらが便利でしょうか?
SQLite3のコマンドラインクライアントとVSCodeの拡張機能にはそれぞれ利点と欠点があります。どちらが便利かは、あなたの作業スタイルやニーズに応じて変わるでしょう。
SQLite3コマンドラインクライアント
利点:
- シンプルで軽量。
- GUIが不要なので、リモートでの作業などにも適しています。
- データベース操作に慣れている方にとっては直感的。
欠点:
- インターフェースがテキストベースであるため、視覚的な操作ができない。
- クエリ結果の表示がテキスト形式なので、大規模なデータの閲覧には向かない場合もある。
VSCodeのSQLite拡張機能
利点:
- グラフィカルなインターフェイスで視覚的に操作できる。
- テーブルの構造やデータの閲覧が直感的。
- VSCodeの他の機能と統合されているので、コーディングと同じ環境でデータベース操作が可能。
欠点:
- 一部の拡張機能では、特定の操作が制限される場合もある。
- GUIに慣れていない、またはシンプルな操作を好む方には向かない場合もある。
まとめ
- テキストベースで素早く操作したい場合はコマンドラインクライアント。
- グラフィカルにデータを確認し、コーディング環境との統合を重視する場合はVSCodeの拡張機能。
最終的にはあなたの好みや作業のニーズに応じて選ぶとよいでしょう。必要であれば、両方を組み合わせて使うことも可能です。
(django-tutorial) ~/work/django-tutorial/mysite# sqlite3 db.sqlite3 SQLite version 3.37.2 2022-01-06 13:25:41 Enter ".help" for usage hints. sqlite> .tables auth_group auth_user_user_permissions auth_group_permissions django_admin_log auth_permission django_content_type auth_user django_migrations auth_user_groups django_session
上記の結果になりました。10テーブルが存在しているということでしょうか?
はい、おっしゃる通り、上記の結果からは10のテーブルが存在していることが分かります。
Djangoがデフォルトで提供している認証やセッション管理、アドミニストレーションなどの機能に関連するテーブルが自動的に作成されています。
-
auth_group
,auth_permission
,auth_user
などは、ユーザー認証と権限管理に関連するテーブル。 -
django_admin_log
は管理サイトでの活動ログ。 -
django_content_type
はコンテンツのタイプに関する情報。 -
django_migrations
はデータベースのマイグレーションの記録。 -
django_session
はユーザーセッション情報。
これらのテーブルはDjangoプロジェクトを開始する際に自動的に作成され、Djangoの多くの基本機能をサポートしています。
試しにマイグレーション記録を見るためのコマンドを教えてください
Djangoでマイグレーションの記録を見るためには、python manage.py showmigrations
コマンドを使用します。このコマンドは、プロジェクト内のすべてのアプリケーションに対するマイグレーションの一覧を表示します。適用されたマイグレーションにはマークが付けられているため、どのマイグレーションが適用されているのか、どれがまだ適用されていないのかを一目で確認することができます。
コマンドラインで以下のように入力して実行します。
python manage.py showmigrations
結果として、各アプリケーションのマイグレーションのリストが表示され、適用されたものには [X]
が、まだ適用されていないものには [ ]
が表示されます。
すみません、django_migrationsテーブルのデータで確認する方法を聞きたかったのです。
すみません、誤解が生じました。django_migrations
テーブルを直接調べる場合、SQLite3コマンドラインクライアントを使用して以下の手順を行うことで、適用されたマイグレーションの記録を確認することができます。
- まず、プロジェクトのディレクトリに移動して、SQLite3コマンドラインクライアントでデータベースファイルに接続します。
sqlite3 db.sqlite3
- 次に、
django_migrations
テーブルから全てのレコードを選択するSQLクエリを実行します。
SELECT * FROM django_migrations;
このコマンドは、django_migrations
テーブル内の各マイグレーションに関する情報(ID、マイグレーションの名前、アプリケーション名など)をリストします。
このテーブルを直接調べる方法は、上記のshowmigrations
コマンドを使う方法よりも少し手間がかかるかもしれませんが、マイグレーションの詳細な履歴を確認するのに役立ちます。
モデルの作成
下記のコードについて教えてください
polls/models.pyfrom django.db import models class Question(models.Model): question_text = models.CharField(max_length=200) pub_date = models.DateTimeField("date published") class Choice(models.Model): question = models.ForeignKey(Question, on_delete=models.CASCADE) choice_text = models.CharField(max_length=200) votes = models.IntegerField(default=0)
もちろん、このコードについて説明します。このコードはDjangoのモデル定義の一例で、投票アプリケーションを想定しています。
Question
クラス
このクラスは質問を表します。各質問には以下のフィールドがあります。
-
question_text
: 質問のテキストを表し、最大200文字の文字列として定義されています。 -
pub_date
: 質問の公開日時を表します。これは日時型のフィールドです。
Choice
クラス
このクラスは選択肢を表します。各選択肢には以下のフィールドがあります。
-
question
: この選択肢が属する質問を表します。ForeignKey
は外部キーであり、Question
モデルへのリンクを保持しています。on_delete=models.CASCADE
という部分は、質問が削除されたときに、それに属する選択肢も一緒に削除されるように指定しています。 -
choice_text
: 選択肢のテキストで、最大200文字の文字列として定義されています。 -
votes
: その選択肢の投票数を表し、整数型で定義されています。デフォルト値は0です。
まとめ
このコードでは、質問と選択肢の2つのモデルを定義しています。質問モデルは質問の内容と公開日を、選択肢モデルは選択肢の内容と投票数を管理します。また、選択肢は外部キーを通じて質問に関連づけられています。このようなモデル定義を通じて、アプリケーション内でデータを効果的に管理できます。
このコードについて、何か具体的な質問や理解していきたい部分があれば、お知らせいただけると幸いです。
下記についてもう少し具体的に分かりやすく教えてほしいです。
question: この選択肢が属する質問を表します。ForeignKeyは外部キーであり、Questionモデルへのリンクを保持しています。on_delete=models.CASCADEという部分は、質問が削除されたときに、それに属する選択肢も一緒に削除されるように指定しています。
もちろんです、この部分をもう少し分かりやすく説明しましょう。
このコード内の
question = models.ForeignKey(Question, on_delete=models.CASCADE)
は、Choice
モデル内でQuestion
モデルへのリンクを作っています。具体的には以下のような働きをします。
外部キー(ForeignKey)
外部キーは、あるデータベーステーブルのフィールドが、別のテーブルの特定の行を参照する仕組みです。この場合、Choice
モデル内のquestion
フィールドは、どのQuestion
に属するかを参照します。
例として、以下のような質問と選択肢を考えます。
- 質問: "あなたの好きな果物は?"
- 選択肢: "リンゴ", "バナナ", "オレンジ"
ここで、各選択肢は上記の質問に対応している必要があります。ForeignKey
を使用すると、各選択肢がどの質問に属するかをデータベースに保存することができます。
on_delete=models.CASCADE
この部分は、対応するQuestion
が削除されたときのChoice
の挙動を制御します。
-
CASCADE
オプションを使うと、特定のQuestion
が削除されたとき、その質問に関連付けられたChoice
も自動的に削除されます。
この挙動によって、データベース内のデータ整合性を保ちます。例えば、質問が削除された場合にその質問に関連する選択肢が残ってしまうと、孤立した選択肢が存在してしまい、整合性の問題が発生する可能性があります。CASCADE
オプションによって、このような問題を自動的に解決します。
この部分のコードが、質問と選択肢の関係をどう結びつけているのか、理解していただけるでしょうか?
外部キー列は、他のテーブルの値を参照する列だと思います。外部キー列に外部キー制約を付けると、参照先のデータが削除できなくなるのではなかったしたっけ?
外部キー制約は、データベース内の異なるテーブル間で関連を強調し、整合性を保つために使用されます。外部キー制約をどう設定するかによって、参照先のデータが削除できるかどうかが変わります。
以下、一般的な外部キー制約の挙動について説明します:
-
CASCADE: 参照元のレコードが削除された場合、外部キーによって参照されるレコードも一緒に削除されます。
-
SET NULL: 参照元のレコードが削除された場合、外部キーによって参照されるレコードの外部キー値はNULLに設定されます(外部キー列がNULLを許容する場合)。
-
SET DEFAULT: 参照元のレコードが削除された場合、外部キーによって参照されるレコードの外部キー値はデフォルト値に設定されます。
-
RESTRICT: これは、参照元のレコードが削除されようとした際にエラーを生成し、削除を禁止するオプションです。つまり、他のレコードによって参照されているレコードは削除できません。
-
NO ACTION: このオプションも、RESTRICTと同様に、参照元のレコードが削除されようとした場合にエラーを生成します。
したがって、外部キー制約を「参照先のデータが削除できなくなる」ように設定することもできますが、それは制約の種類と設定によります。具体的には、RESTRICT
やNO ACTION
オプションを使用することで、参照されているデータの削除を禁止することができます。
どういった挙動を望んでいるのか、具体的なケースに応じて適切な外部キー制約を選ぶことが重要です。
飽きた。先生の次回作をご期待ください
チュートリアルつまらん。
受動的な学習つまらん。
時間がたくさんあれば丁寧に全部理解したかったが。
時間がないので実務やりながら覚える。
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