💨

赛昉科技(StarFive)社製VisionFive2のセットアップ

2023/02/23に公開

本記事は赛昉科技(StarFive)社製のVisionFive2をセットアップしたメモです。

VisionFive 2とは

VisionFive 2がどういう趣旨で開発されたのかは、RISC-V Days Tokyo 2022 AutumnのプレゼンテーションのYouTubeで詳しく紹介されています。

VisionFive2の特長は以下の通りです。

  • GPU搭載 RISC-Vシングルボードコンピュータの世界初の量産品
  • タブレットやラップトップへの用途を意識した、JH7110 SoCを搭載
  • Debian/Ubuntu/Fedora等のLinuxディストリビューションをサポート

これまでのRISC-Vのボードは組み込み向けを意識している32bit CPUを搭載しているものが一般的だが、これはデスクトップでの利用を見据えた64bit CPU(SiFive社 U74)を搭載しています。

箱はこんな感じです。

中身を出したところ。

公式ドキュメントや参考サイト

すでに、Kickstarterで注文していた人達がブログZennの記事を書いているので、困った時は参考になります。

セットアップ

ドキュメントの確認

まずは、VisonFive 2のWikiを読みます。

(翻訳)

VisionFive 2世界初の高性能GPU内蔵RISC-Vシングルボードコンピュータ (SBC) 。
StarFiveでは、VisionFive 2について次のドキュメントを提供しています。

  • 製品概要
  • データシート
  • クイックスタートガイド
  • 設計回路図
  • 開発と移植ガイド
  • SDKクイックスタートガイド
  • ソフトウェアテクニカルリファレンスマニュアル
  • 40ピンGPIOヘッダーユーザーガイド
  • Pythonアプリケーションノート

とあるので、クイックスタートガイドから読んでいきます。クイックスタートガイドのはじめにをを見ながらセットアップしていきます。

ハードウェアの準備

クイックスタートガイドでは以下が必要と記載されています。

(翻訳)

必要なハードウェア

次のハードウェア項目が用意されていることを確認します。

  • VisionFive 2
  • Micro-SD card (32 GB or more)
  • PC with Linux/ Windows/ MacOS
  • USB to Serial Converter
  • Ethernet cable
  • Power adapter
  • USB Type-C cable

とありますが、全部を用意する必要はありません。

まずは、

  • VisionFive 2
  • Micro-SD card (64 GB)
  • PC with Linux
  • Ethernet cable
  • USB Type-C cable

を用意して、デスクトップPCっぽく使いたかったので

  • HDMI cable
  • USB keyboard
  • USB mouse

を追加で用意して、セットアップをする事にしました。

Micro-SDカードへのOSのフラッシュ

準備ができたら、まずOSをMicro-SDカードに書き込みます。

Micro-SDカードへのOSのフラッシュ

次に、Debian (Linuxディストリビューション) をmicro-SDカードに焼き付けて、VisionFive 2で実行できるようにする必要があります。この章では、LinuxまたはWindowsでDebianをMicro-SDカードにフラッシュする手順の例を示します。

とのことです。この辺は、Raspbery Piと似ています。

LinuxまたはWindowsでのフラッシュ

LinuxまたはWindowsでイメージをフラッシュするには、次の手順を実行します。

  1. micro-SDカードリーダーを介して、またはノートパソコンの内蔵カードリーダーによって、micro-SDカードをコンピュータに挿入します。
  2. 最新のDebianイメージを次のリンクからダウンロードしてください。
  3. .bz2ファイルを抽出します。
  4. このリンクからBalenaEtcherをダウンロードしてください。BalenaEtcherソフトウェアを使用して、Debianイメージをmicro-SDカードにフラッシュします。
  5. BalenaEtcherをインストールして開きます。
  6. [Flash from file] をクリックし、次のファイルを解凍したイメージの場所を選択します。
    starfive-jh 7110-VF 2-<バージョン>.img
  7. [Select target] をクリックして、接続されているmicro-SDカードを選択します。
  8. [Flash!]をクリックしてフラッシュタスクを開始します。

の手順通りに作業してSDカードにイメージを書き込みます。

イメージは、Image-55Image-69がありますが、Image-69はファームウェアのアップデートが必要なので、Image-55を使用する。

OSのイメージは以下のように解凍します。

$ bunzip2 starfive-jh7110-VF2-VF2_515_v2.3.0-55.img.bz2

BalenaEtcherはダウンロード後に、以下のように実行権限を付与して起動します。

$ chmod +x balenaEtcher-1.14.3-x64.AppImage 
$ ./balenaEtcher-1.14.3-x64.AppImage 

以下の画面からSDカード内にOSのイメージを書き込みます。

起動

SDカードをボードに差し込み、USB電源ケーブル、USBキーボード、マウス、LANケーブル(内側のポートに繋ぐ)を繋いで、起動すると以下のログイン画面が表示されます。

クイックスタートガイドにある、rootのパスワードでログインするとデスクトップ画面が表示されるので、File Manager、uxterm、FireFoxを起動すると以下のようになります。

GitHubで編集を提案

Discussion