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Goの型変換とアサーションの違い
Go言語では、型変換とアサーションという二つの方法で、変数の型を変更したり、別の型として扱ったりすることができます。
しかし、これらの方法はどのように使い分けるべきなのでしょうか?この記事では、型変換とアサーションの違いと使い方について説明します。
型変換とは
型変換とは、ある型の値を別の型に変換することです。例えば、int型の値をfloat64型に変換する場合は、以下のように書きます。
go
var i int = 10
var f float64 = float64(i) // 型変換
fmt.Println(f) // 10.0
型変換は、基本的には同じ種類の型(数値、文字列、ブールなど)間で行えます。異なる種類の型間で型変換する場合は、一般的にはパッケージや関数を使って行います。例えば、文字列を数値に変換する場合は、strconvパッケージのAtoi関数やParseInt関数などを使います。
var s string = "42"
var i int
i, err := strconv.Atoi(s) // 文字列をintに変換
if err != nil {
fmt.Println(err)
} else {
fmt.Println(i) // 42
}
アサーションとは
アサーションとは、インターフェース型の値が実際にはどの具体的な型を持っているかを確認したり、その具体的な型として扱ったりすることです。例えば、interface{}型の値がstring型であるかどうかを確認する場合は、以下のように書きます。
var x interface{} = "Hello"
s, ok := x.(string) // アサーション
if ok {
fmt.Println(s) // Hello
} else {
fmt.Println("x is not a string")
}
アサーションは、インターフェース型から具体的な型への操作です。具体的な型からインターフェース型への操作は、暗黙的に行われます。例えば、string型の値をinterface{}型に代入する場合は、以下のように書きます。
var s string = "Hello"
var x interface{} = s // 暗黙的なインターフェース実装
fmt.Println(x) // Hello
まとめ
Go言語では、型変換とアサーションという二つの方法で、変数の型を変更したり、別の型として扱ったりすることができます。
しかし、これらの方法は異なる目的や条件で使われます。
- 型変換は、同じ種類の型やパッケージや関数を使って異なる種類の型に変換すること
- アサーションは、インターフェース型から具体的な型に確認したり扱ったりすること
- 型変換は明示的に行われますが、アサーションは暗黙的に行われる場合もある
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