60日後に Google Play デベロッパーアカウントが閉鎖されたくない Android エンジニア
経緯
Google Play より以下のメールが届く
60日 - 3月30日までに Android アプリをリリースしなければ、デベロッパーアカウントが閉鎖される。
デベロッパーアカウントの状態
2013年7月[1]にアプリ内課金の技術検証のためにアプリを未公開で登録しただけ。当時の在籍企業でアプリ内課金を使うことになったので予習のために登録した。
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10年以上昔。私は今年 Android エンジニア歴が14年になる所謂 Android 老人会。 ↩︎
Google Play デベロッパーアカウントが閉鎖されたくない理由
会社で使いたい技術はまず個人で検証したい
例えば去年、 Kotlin Multiplatform における iOS 向け API を Swift から使いやすくするツール SKIE を会社のアプリに導入したが、まず個人で作っているサンプルアプリで検証してから導入した。
SKIE は Google Play とは関係が無いが、今後 Google Play のデベロッパーアカウントが必須の技術について、個人で検証したくなる可能性もある。そのときのために、Google Play デベロッパーアカウントを個人で使う余地は残しておきたい。
2023年11月13日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーは新しいテスト要件を満たす必要がある
閉鎖されても、必要になったらまた開設すれば良いと思いましたが、このような情報がありました。
2023 年 11 月 13 日以降に個人アカウントを作成したデベロッパーが Google Play でアプリを公開するには、特定のテスト要件を満たす必要があります。
20 人以上のテスターが 14 日以上連続でオプトインしてアプリのクローズド テストを実施する必要があります。
これは大変。具体的に Google Play に公開したいアプリのアイディアがあるわけではないが、この要件を踏まえると、2023年11月13日より前に作られたデベロッパーアカウントは貴重。
最低限の機能
今回は60日以内に突貫でアプリを作るプロジェクトだが、一番問題になるのは「最低限の機能」ポリシーへの準拠である。
よって画像認識の開発者が独自のアノテーションジョブを作成し、アプリでアノテーション作業ができるようにする予定。画像認識の開発者を対象にしたアプリなので、管理画面などは作らない予定。YAML ファイルと画像ファイルを HTTPS ホスティングできる人を対象とする。よってアプリの機能は3つのみ。
- アノテーションジョブをURLで指定する。
- サンプルのアノテーションジョブを URL 無しで指定できる。
- Google Play の審査の人が使い方を理解できるように、アノテーションジョブの定義方法解説ページへのリンクが設置されている。
- 画像にそれが何であるかのラベルをつける
- ラベルを付けた結果を暗黙的インテントでメールアプリ等に渡す
アカウント閉鎖は回避
やったこと
アプリ公開のために審査に提出し、審査中の状態にした。
審査は3日たって完了してないが、違反は審査提出から1日で修正された。