KUSANAGIとはなにか
KUSANAGIとは?
KUSANAGIは、ワードプレスサイトを動かすためにサーバーの中にOS以外にインストールしなければならないものをひとまとめにした、一つのパッケージ商品です。そういうものはいろいろありますが、そのうちのひとつがこれです。
osが入ったサーバーに、これをインストールしさえすれば、これをカスタマイズする事で複数のワードプレスを管理したり色々できる。
KUSANAGIの構成
KUSANAGIには主に以下のコンポーネントが含まれています:
- Webサーバーソフト(Nginx)
- PHP実行環境
- データベース(MySQLまたはMariaDB)
これらのコンポーネントが最適化され、パッケージ化されているのがKUSANAGIの特徴です。
動作環境
KUSANAGIはLinux上で動作します。LinuxがインストールされたVPSや物理サーバーにKUSANAGIをインストールすることで、すぐにWordPressを動かすための環境が整います。
注意点
KUSANAGIのNginx設定は標準的なものとは異なり、WordPressに最適化されています。そのため、手動でバーチャルホストを増やそうとすると思わぬ問題に遭遇する可能性があります。KUSANAGIでは、専用のコマンドを使用して環境を管理することが推奨されています。
KUSANAGIの主要コマンド
KUSANAGIには様々な管理コマンドが用意されており、これらを組み合わせることで環境のインストールからカスタマイズまで行うことができます。以下に主なコマンドを紹介します:
インストールと初期設定
-
kusanagi provision
: 新しいWordPressサイトをプロビジョニング
サイト管理
-
kusanagi list
: インストールされたサイトの一覧表示 -
kusanagi remove
: サイトの削除 -
kusanagi backup
: サイトのバックアップ作成 -
kusanagi restore
: バックアップからサイトを復元
設定変更
-
kusanagi config
: サイトの設定を変更(PHP version, DocumentRoot など) -
kusanagi phpversion
: PHP バージョンの変更 -
kusanagi wp
: WordPress関連の設定変更
セキュリティ
-
kusanagi ssl
: SSL証明書の設定 -
kusanagi httpauth
: HTTP認証の設定
パフォーマンス
-
kusanagi bcache
: ブラウザキャッシュの設定 -
kusanagi fcache
: ファストCGIキャッシュの設定
データベース
-
kusanagi db
: データベース関連の操作(作成、削除、バックアップなど)
システム管理
-
kusanagi update
: KUSANAGIシステムの更新 -
kusanagi restart
: サービスの再起動
情報表示
-
kusanagi status
: サイトのステータス表示
これらのコマンドを使いこなすことで、KUSANAGIの環境を効率的に管理できます。各コマンドの詳細なオプションについては、kusanagi help [command]
で確認することができます。
KUSANAGIとLinuxのディレクトリ構造
KUSANAGIは標準的なLinuxディレクトリ構造を利用しつつ、独自のディレクトリ構造も持っています。以下に全体像を示します:
/etc/nginx/
├── nginx.conf # Nginxのメイン設定ファイル
└── conf.d/ # 追加の設定ファイルを含むディレクトリ
├── _http.conf # HTTP共通設定
├── _ssl.conf # SSL共通設定
├── security.conf # セキュリティ関連の設定
├── (サイト名)_html_http.conf # 各サイトのHTTP設定
├── (サイト名)_html_ssl.conf # 各サイトのHTTPS設定
└── ... # その他の設定ファイル
続く
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