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nom の VerboseError を使って失敗した部分を出力する

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nom はRustのパーサコンビネータライブラリです。この記事の内容はversion 6.1.2で確認しています。

use nom::{
    character::complete::{digit1, multispace1},
    sequence::tuple,
    Finish, IResult, Parser,
};

/// Parse "1 2" to `(1, 2)`
fn two_digits(input: &str) -> IResult<&str, (u64, u64)> {
    tuple((digit1, multispace1, digit1))
        .map(|(d1, _space, d2): (&str, &str, &str)| (d1.parse().unwrap(), d2.parse().unwrap()))
        .parse(input)
}

fn main() {
    // correct case
    let (_, (a, b)) = two_digits("1 2").finish().unwrap();
    dbg!(a, b);
}

典型的にはこの様に使います。digit1 の戻り値が <T as InputTakeAtPosition>::Item: AsChar の様に少し抽象的な型を指定しているので具体的に &str だと注釈しています。

正常な場合はこれでいいのですがユーザーの入力した文字列が不正の場合、それをユーザーに教える必要があるので、エラーの場合の処理も必要です

fn main() {
    // wrong case
    let (_, (a, b)) = two_digits("1 a").finish().unwrap();
    dbg!(a, b);
}

例えば数値でなくアルファベット a が入ってきた場合、unwrap() でパニックするので

thread 'main' panicked at 'called `Result::unwrap()` on
an `Err` value: Error { input: "a", code: Digit }', src/main.rs:17:50

の様にエラーが表示されます。これは1つ目の digit11 を食べて、multispace1 を食べた後、adigi1 が食べようとして失敗していると開発者は分かりますが、ユーザーにはどこで失敗したか分かりません。

これを後から表示するために使えるのが VerboseError です。これは追加で alloc featureを必要とします。nomは通常高速にパースを実行するためにallocation無しで動作しますが、どこでエラーが起きたかを記録しておくにはそれをどこかに追加で保持する必要があるわけです(多分)

use nom::{
    character::complete::{digit1, multispace1},
    error::VerboseError,
    sequence::tuple,
    Finish, IResult, Parser,
};

/// Parse "1 2" to `(1, 2)`
fn two_digits(input: &str) -> IResult<&str, (u64, u64), VerboseError<&str> /* set explicitly */> {
    tuple((digit1, multispace1, digit1))
        .map(|(d1, _space, d2): (&str, &str, &str)| (d1.parse().unwrap(), d2.parse().unwrap()))
        .parse(input)
}

fn main() {
    // wrong case
    let input = "1 a"; // second one is not digit
    match two_digits(input).finish() {
        Ok((_, (a, b))) => {
            dbg!(a, b);
        }
        Err(err) => {
            println!("{}", nom::error::convert_error(input, err));
        }
    }
}

これは次の様に表示されます。

0: at line 1, in Digit:
1 a
  ^

鍵になるのは convert_error で、これはパースエラーの VerboseError 構造体と、パースしようとした文字列本体 input を必要とします。

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ありがとうございます、その記事を見つけていたらこの記事を書かなかったのに...

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