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住所マスタを考える

2023/09/01に公開

TERASS でエンジニアをしているruiewoと言います。住所情報を利用して何か開発しようとした場合、住所コードが乱立していて何を利用すべきか悩みます。

市区町村レベルまでのコードは全国地方公共団体コードが利用されていて共通な場合がほとんどですが、市区町村以下の大字町丁目コードは配布者により様々です。

利用頻度の高そうなものとして、以下のようなものがあります。
・全国町・字ファイル/国土地理協会・地方公共団体情報システム機構(J-LIS)
国土数値情報/国土交通省
・日本行政区画便覧データファイル/日本加除出版株式会社
アドレス・ベース・レジストリ/デジタル庁

このうち国土地理協会や日本加除出版のものは有料のため、個人で利用するのであればデジタル庁のデータを利用するのがオススメです。こちらは電子国土基本図(国土地理院)ベースに肉付けを行う形で整理されているようです。

町字レコードのベースは電子国土基本図(地名情報)とし、町字 ID は大字町丁目レベル位置参照情報の ID を原則踏襲する形で収録しています。

町字IDレベルでは郵便番号との紐付けもなされているため、利便性もそれなりに高いと思います。また街区レベルの情報もあるため、住居表示が実施されているエリアではより詳細な住所や座標を得ることができます。

国内の住所マスターに関してはこのディスカッションペーパーが非常に詳しかったため、興味がある方は読んでみてください。

何か作ってみる

ということでこのデータベースを利用して住所検索してgoogle mapに表示するスクリプトを書いてみました。
https://ruiewo.github.io/address-base-registry/
今回は住所名か郵便番号から大字町丁目のセレクトを絞り込み、セレクトを選択するとgoogle mapに該当大字の代表地点を表示しています。

座標の取得まで出来ればあとは国土数値情報と組み合わせれば様々な情報が表示できます。
役所の位置や駅、学校、災害区域などの広い範囲の情報が公開されていますので是非サイトをのぞいてみてください。
https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html

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