XRPレジャーのテストネット
XRPレジャーとは
XRPレジャーはBitcoinやEthereumなどと同じ分散型のパブリックブロックチェーンです。ビットコインの初期コントリビュータを含む3人の開発者により2012年に開発され、PoWやPoSとは異なる独自のコンセンサスアルゴリズムが用いられています。
テストネットとは
テストネットとは、ネットワーク上のトークンが価値を持たずテスト用や開発用に利用されるネットワークのことを指します。一方でネットワーク上のトークンが価値を持つネットワークのことをメインネットと呼ぶことがあります。
テストネット上のトークンが価値を持たないため、多量のトークンを利用したテストなどに用いることが可能ですが、オンレジャーでのトークンの価格が本来の価格と乖離することがあります。
また、テストネットは十分な分散化を目的としたバリデータで運用されているわけではないため、リセットされる可能性があります。
テストネット一覧
XRPレジャーのテストネットは以下のようなものが存在します。これらのテストネットは本番環境と同じ機能のみを利用可能なものや、本番環境とは異なる機能を利用可能なものなどが存在します。
開発中の新規機能のテストネットが提供されることもあります。
Testnet
メインネットと同じ機能が利用可能なネットワークです。メインネットで有効化されている機能のみが利用可能となるよう調整されています。基本的なテストにはこちらのネットワークを利用することが最適でしょう。
RPC
wss://testnet.xrpl-labs.com/
wss://s.altnet.rippletest.net:51233/
https://s.altnet.rippletest.net:51234/
エクスプローラ
Devnet
メインネットで利用可能な機能に加え、バリデータによるガバナンス投票中の機能も利用可能なネットワークです。
バリデータによる投票中でメインネットで有効化されていない最新の機能などを試すには最適でしょう。
RPC
wss://s.devnet.rippletest.net:51233/
https://s.devnet.rippletest.net:51234/
エクスプローラ
Hooks Testnet / Betanet
開発中であるHooks(スマートコントラクト)機能が利用可能なネットワークです。
Hooksの他にもURITokenなどの機能も利用可能となっています。
今後テストネットとは異なりメインネットのトークンの価値を反映したHooksサイドチェーンも提供される予定です。
HooksおよびURITokenを利用したXRPレジャーのL2ネットワークであるEvernodeも現在このテストネット上で開発が進められており、稼働しています。
RPC
wss://hooks-testnet-v3.xrpl-labs.com/
エクスプローラ
AMM-Devnet
開発中であるAMM(自動マーケットメーカー)機能が利用可能なネットワークです。
こちらでもAMM機能の説明をしています。
RPC
wss://amm.devnet.rippletest.net:51233/
https://amm.devnet.rippletest.net:51234/
エクスプローラ
Sidechain-Devnet
開発中であるXChain(クロスチェーン送金)機能が利用可能なネットワークです。
こちらの記事でクロスチェーン送金を試しています。
RPC
-
Locking Chain
wss://sidechain-net1.devnet.rippletest.net:51233
http://sidechain-net1.devnet.rippletest.net:51234
-
Issuing Chain
wss://sidechain-net2.devnet.rippletest.net:51233
http://sidechain-net2.devnet.rippletest.net:51234
Faucet
各ネットワークを利用するためにはそれぞれのネットワーク上のトークンが必要になります。
以下のサイトから入手することができます。
クライアントライブラリ経由でも取得可能です。
以下はxrpl.jsのサンプルコードです。
まとめ
XRPレジャーには誰もが利用可能ないくつかのテストネットが存在しています。Faucetは非常に簡単に取得可能であり、ネットワークも十分に安定しているため、開発において十分に利用可能です。
興味を持たれた方はXRP Ledger開発者のDiscordチャンネルへ是非お越しください!
日本語チャンネルもありますので、英語ができなくても大丈夫です!
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