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rippled 1.10.0がリリースされました!

2023/03/15に公開

rippledとは

rippledは、XRP Ledgerのサーバーソフトウェアです。XRP Ledgerの各バリデータやノードの実体は、「rippled」によって提供され、XRP Ledgerがネイティブなトークン機能、DEX機能、NFT機能等を備えているのは、rippledにこれらの機能が実装されているためです。

https://github.com/XRPLF/rippled

また、XRP Ledgerにおけるトランザクション処理やコンセンサスプロセスに影響を与える新しい機能や修正を実装する場合は、Amendmentsシステムを通じて有効化する必要があります。このれには、80%超のUNLバリデータによる2週間の賛成投票が必要となります。

最近のAmendments

ここ1年で以下のような機能が有効化されました。

TicketBatch

シーケンス番号の予約および予約したシーケンス番号を使用してトランザクションを送信可能とするTicket機能を追加します。

https://xrpl.org/ja/tickets.html

NegativeUNL

ネットワークが一時的にオフラインとなっているバリデータを追跡し、定足数計算の際にそのバリデータを無視することが可能になります。

https://xrpl.org/ja/negative-unl.html

ExpandedSignerList

マルチシグで利用可能な署名者リストを8から32へと拡張します。また署名者情報を含むSignerEntryオブジェクトへフィールド(WalletLocator)を追加します。

https://xrpl.org/ja/multi-signing.html

NonFungibleTokensV1_1

NFT機能を追加します。

https://xrpl.org/ja/non-fungible-tokens.html

CheckCashMakesTrustLine

Check機能でトークンを現金化する場合に、そのトークンのトラストラインが未設定の場合は自動的にトラストラインを作成するようにします。

https://xrpl.org/ja/checks.html#checks

v1.10.0

2023年3月15日にrippledのv1.10.0がリリースされました。

https://xrpl.org/blog/2023/rippled-1.10.0.html

このバージョンのamendments対象の機能・修正には以下が含まれます。

DisallowIncoming

以下のトランザクションのうち自身のアカウントを宛先とするトランザクションを拒否できるフラグを追加します。

  • Checks
  • Payment Channels
  • NFTokenOffer
  • Trustline

これらのトランザクションは宛先アカウントの資金状況を変更するものではなく、直接的な不正な行為を及ぼすものではありませんが、アカウントを削除する際の妨げになるオブジェクトを作成したり、不要なオブジェクトを作成することで詐欺の一部として使われる可能性を秘めています。

fixNonFungibleTokensV1_2

NonFungibleTokensV1_1 amendmentのバグを修正します。

  • バーン不可能なNFTの修正
    500以上のオファーが存在する場合、該当のNFTが削除することができなかった問題を修正します。
  • NFTokenのオファー承認に関する3つの問題の修正
    • 取引の仲介時に誤った条件でアカウントが資金不足エラーが発生していた問題を修正します。
    • 発行手数料が設定された発行トークンを利用した売買時の問題を修正します。
    • トーク発行者が自身が発行したトークンでNFTの売買を行えるように修正します。
  • NFTokenの所有者への売却が仲介されないようにする
    NFTの所有者がそのNFTに対する売却オファーと購入オファーを保有していた場合、ブローカーがそれらを仲介出来ていた問題を修正します。
  • 宛先のみがNFTオファーのブローカー決済可能とする
    • オファーの宛先が設定されている場合でも、宛先以外のアカウントが仲介を行うことができていた問題を修正します。

fixTrustLinesToSelf

2013-05-07にメインネットで古いバグによって作成されたアカウントから自身へのトラストライン2つが削除されます。それ以外の動作はありません。

fixUniversalNumber

10進浮動小数点演算のコードを簡略化し、統合します。既存のトランザクション等への影響は(数値計算の精度が若干向上することを除いて)ありません。
開発中の自動マーケットメイカー(AMM)機能の内部ロジック(計算処理)をよりシンプルにします。

ImmediateOfferKilled

tfImmediateOrCancelフラグありでCreateOfferトランザクションを実行した場合に資金移動が発生せずにトランザクションが成功した場合に結果コードをtesSUCCESSではなくtecKILLEDを返すように修正します。資金移動が発生した場合はこれまで通りtesSUCCESSを返します。
トランザクションの処理自体に変更はありません。

XRPFees

トランザクションコストの計算を簡素化します。
これは内部処理にのみ影響し、XRP Ledgerを利用するユーザへの直接的な影響はありません。

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