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[論文メモ] 相互推薦における協調フィルタリング(LFRR)

2023/09/24に公開

Latent Factor Models and Aggregation Operators for Collaborative Filtering in Reciprocal Recommender Systems

読む動機

  • 相互推薦タスクというものの存在を知り、興味を持ったため
  • CyberAgentさんの日本国内向けサービスでの事例のため、参考になる箇所があればいいなと思ったたため

要約

  • 相互(=user-to-user)推薦は一般的なuser-to-item推薦と手法が異なる
  • 潜在因子モデルを用いた相互推薦の主要な手法について示す
  • 相互推薦におけるSoTAを達成

背景

  • 相互推薦の需要が高まっている
    • マッチングアプリ
    • 採用
    • SNS
  • 相互推薦は双方向の興味の関係性を考慮する必要があり、難しい
    • ex. 不人気のユーザに人気のユーザを推薦してもダメ
  • 提案されてきた手法
    • コンテンツベース
      • RECON
    • 協調フィルタにおける近傍推薦
      • RCF
      • ユーザに対する全ペアを計算することになるので、計算量が大きくなりがち

提案手法

LFRR

潜在因子モデル(=行列分解を用いる)を採用した部分が新規性

lfrr

ex) 上図のマッチングアプリ

  1. 以下の2方向の推薦スコアをSGDにより算出
    • Male-to-Female のスコア
    • Female-to-male のスコア
  2. 1.で算出したそれぞれの推薦スコアに対し、集計関数(Aggregation Operators)から相互推薦スコアを算出
    • 候補としては以下の平均三兄弟
      • Arithmetic Mean(算術平均)
      • Geometric Mean(幾何平均)
      • Harmonic Mean(調和平均)

有効性

  • データセット
    • マッチングアプリPairsにおける3ヶ月分の行動ログ
      • マジョリティに絞りたいなどで以下の制限
        • 東京周辺住み
        • 18 - 30歳
        • 10Like以上のユーザ

lfrr-experiment-result

感想・備考

  • 一般的な推薦なら行列分解するのが主流だけど、相互推薦だと2019年までしてこなかったのに驚いた
  • 性能評価などでLikeで閾値を設けるのは参考になるかもしれないと思った
  • レコメンドの最適化関数にSGDを使ったことがなかったので勉強になった

参考

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