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[論文メモ] 相互推薦における協調フィルタリング(LFRR)
Latent Factor Models and Aggregation Operators for Collaborative Filtering in Reciprocal Recommender Systems
読む動機
- 相互推薦タスクというものの存在を知り、興味を持ったため
- CyberAgentさんの日本国内向けサービスでの事例のため、参考になる箇所があればいいなと思ったたため
要約
- 相互(=user-to-user)推薦は一般的なuser-to-item推薦と手法が異なる
- 潜在因子モデルを用いた相互推薦の主要な手法について示す
- 相互推薦におけるSoTAを達成
背景
- 相互推薦の需要が高まっている
- マッチングアプリ
- 採用
- SNS
- 相互推薦は双方向の興味の関係性を考慮する必要があり、難しい
- ex. 不人気のユーザに人気のユーザを推薦してもダメ
- 提案されてきた手法
- コンテンツベース
- RECON
- 協調フィルタにおける近傍推薦
- RCF
- ユーザに対する全ペアを計算することになるので、計算量が大きくなりがち
- コンテンツベース
提案手法
LFRR
潜在因子モデル(=行列分解を用いる)を採用した部分が新規性
ex) 上図のマッチングアプリ
- 以下の2方向の推薦スコアをSGDにより算出
- Male-to-Female のスコア
- Female-to-male のスコア
- 1.で算出したそれぞれの推薦スコアに対し、集計関数(Aggregation Operators)から相互推薦スコアを算出
- 候補としては以下の平均三兄弟
- Arithmetic Mean(算術平均)
- Geometric Mean(幾何平均)
- Harmonic Mean(調和平均)
- 候補としては以下の平均三兄弟
有効性
- データセット
- マッチングアプリPairsにおける3ヶ月分の行動ログ
- マジョリティに絞りたいなどで以下の制限
- 東京周辺住み
- 18 - 30歳
- 10Like以上のユーザ
- マジョリティに絞りたいなどで以下の制限
- マッチングアプリPairsにおける3ヶ月分の行動ログ
感想・備考
- 一般的な推薦なら行列分解するのが主流だけど、相互推薦だと2019年までしてこなかったのに驚いた
- 性能評価などでLikeで閾値を設けるのは参考になるかもしれないと思った
- レコメンドの最適化関数にSGDを使ったことがなかったので勉強になった
Discussion