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✅ AWS基本設計の情報が本当に足りているかを確認する方法

2025/02/14に公開

✅ AWS基本設計の情報が本当に足りているかを確認する方法

AWS基本設計を進める際、「この情報で本当に足りているか?」を確認するために、網羅的なチェックリストを作成するのが重要。


📌 1. AWS基本設計で網羅すべきポイント

AWS基本設計では、次の5つの観点で情報が足りているかをチェックする。

  1. アーキテクチャ(システム構成)
  2. ネットワーク(VPC設計、接続方式)
  3. セキュリティ(IAM、監視、ガバナンス)
  4. パフォーマンス・スケーラビリティ
  5. コスト・運用管理

各カテゴリごとに、必要な設計情報を網羅的に確認する方法を解説する。


📌 2. AWS基本設計のチェックリスト

以下のチェックリストを使えば、網羅性を確保しやすい。

カテゴリ 確認項目 チェックすべきポイント
① アーキテクチャ(システム構成) AWSのサービス選定 EC2, ECS, Lambda など、要件に適したサービスを選定しているか?
可用性設計 マルチAZ構成か?シングルAZ構成の場合、理由は明確か?
障害時の冗長化 障害時のフェイルオーバー、リカバリ方法は定義されているか?
ストレージ設計 S3, EBS, EFS, FSx のどれを使うか?容量、IOPS要件は?
② ネットワーク(VPC設計、接続方式) VPC設計 CIDRは適切に設定されているか?サブネット分割の設計は?
インターネット接続 ALB/NLBの配置、NAT Gateway / IGW の設定は?
VPN / Direct Connect オンプレとAWSの接続方式は?DNSやルーティングの考慮は?
セキュリティグループ セキュリティグループやACLで適切に通信制御できているか?
③ セキュリティ(IAM、監視、ガバナンス) IAM設計 ユーザー/ロール/ポリシーは適切に設定されているか?
暗号化 S3, RDS, EBS のデータは暗号化されているか?
ログ管理 CloudTrail, VPC Flow Logs, GuardDuty のログを保存するか?
WAF / DDoS対策 AWS WAF, AWS Shield の導入は検討したか?
④ パフォーマンス・スケーラビリティ Auto Scaling EC2, ECS のスケーリングルールは設定済みか?
RDSの性能設計 インスタンスタイプ、Read Replica、パラメータ調整は?
キャッシュ戦略 ElastiCache (Redis/Memcached) の利用は必要か?
ロードバランシング ALB, NLB, Route 53 の適切な設定は?
⑤ コスト・運用管理 コスト最適化 必要なリソースは最低限に抑えられているか?
リソースの自動停止 不要なインスタンスや開発環境はスケジュールで停止できるか?
監視・アラート CloudWatch, SNS, PagerDuty などの設定は?
バックアップ戦略 RDS, EBS, S3 のバックアップ / リストア手順は?

📌 3. AWS基本設計が網羅的か確認する手順

✅ ステップ1: 5つの観点で漏れを確認

上記の 5つのカテゴリ(アーキテクチャ・ネットワーク・セキュリティ・パフォーマンス・コスト) に沿って、一つずつ情報が揃っているかチェック。

  • やり方:
    • チェックリストを見ながら「この項目はドキュメントに記載があるか?」を確認
    • 記載がない項目は、チームにヒアリングして埋める

✅ ステップ2: AWS Well-Architected Framework で照らし合わせ

AWSには Well-Architected Framework というベストプラクティスがある。
AWS基本設計が網羅されているかチェックする際、これに照らし合わせるのが有効。

💡 AWS Well-Architected Framework の6つの柱

  1. 運用の優秀性(Operational Excellence)
  2. セキュリティ(Security)
  3. 信頼性(Reliability)
  4. パフォーマンス効率(Performance Efficiency)
  5. コスト最適化(Cost Optimization)
  6. 持続可能性 (Sustainability)

AWSの公式ガイド を確認しながら、設計の抜けをなくす
→ AWS公式ドキュメント: AWS Well-Architected Framework

✅ ステップ3: レビュー会を実施

AWS基本設計を進めた後、チーム内で「抜けがないか?」を確認するために、設計レビュー を実施すると確実性が高まる。

  1. チェックリストに基づいて、担当者とディスカッション
  2. AWS Well-Architected Framework に照らし合わせる
  3. 実際にTerraformやCloudFormationのコードと比較して、実装とのズレを確認

📌 4. AWS基本設計が足りているかどうかの「最終チェック」

AWS基本設計の完成度を確認するために、次の**「YES/NOチェックリスト」**を使って自己評価するのも有効。

質問 YES / NO
AWSサービスの選定理由が明確に定義されているか? ✅ / ❌
可用性・耐障害性の設計が明確に記載されているか? ✅ / ❌
ネットワーク設計がVPCレベルで定義され、CIDR/サブネットも整理されているか? ✅ / ❌
IAMの権限設計が適切で、不要な権限を与えていないか? ✅ / ❌
監視・アラートの設計があり、障害発生時の対応フローが決まっているか? ✅ / ❌
Auto Scalingの設定があり、スケーラビリティの要件を満たしているか? ✅ / ❌
RDSやECSなど、主要なAWSリソースのスペックが明確に決まっているか? ✅ / ❌
コスト最適化のための無駄なリソースを排除できているか? ✅ / ❌

→ すべて「YES」なら、基本設計は網羅的にカバーできている!


📌 5. まとめ

AWS基本設計を確認するには、5つのカテゴリ(アーキテクチャ・ネットワーク・セキュリティ・パフォーマンス・コスト)でチェックする
AWS Well-Architected Framework と比較して抜けをなくす
最終的にチェックリストで「YES」になっているかを確認する

🎯 この流れで進めれば、AWS基本設計の漏れをなくし、確実な設計ができる! 🚀

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