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離任に向けた引き継ぎ資料(詳細版)
離任に向けた引き継ぎ資料(詳細版)
1. プロジェクト概要
1.1 プロジェクトの目的とゴール
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本プロジェクトの目的
- 例:新規サービスのインフラ構築、継続的な運用環境の整備など
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達成すべきゴール(KPIなど)
- 例:リリース期限、エラー率、システム稼働率(SLA 99.9%など)
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主要な技術・ツール
- AWS(EC2, ECS, Lambda, RDS, S3など)
- Terraform(IaC:インフラ構築をコードで管理)
- Docker(コンテナ化技術)
- GitHub / GitLab 等(バージョン管理)
- その他:Jenkins / CodePipeline / Ansible など、実際に導入している技術やツール
1.2 これまでの経緯
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プロジェクトの開始時期
- いつ頃に立ち上がったのか、どのような背景でスタートしたのか
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主要なマイルストーン
- 例:要件定義完了、PoC実施、本番リリースなどの日付や出来事
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現在の進捗状況
- 機能ごとの完成度(%表示など)
- インフラ周りの完成度
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主要な課題・リスク
- 例:パフォーマンス問題、セキュリティリスク、運用体制の不足
- 現時点での対応状況や見通し
2. システム・インフラのドキュメント
2.1 システム構成図
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AWSアーキテクチャ図
- VPC、サブネット構成、ELB、オートスケーリング、EC2/ECS/Lambda といった構成要素
- ネットワークフロー図:外部→ALB→EC2/ECS→DB など
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Terraform 管理範囲
- どのサービスを Terraform で管理しているか(例:VPC, IAM, RDS, EC2, Security Group 等)
- Terraform モジュールの構成やディレクトリ構造
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主要なコンポーネントの説明
- アプリケーションサーバ、DBサーバ、キャッシュサーバなど
- それぞれの役割やスペック
2.2 AWS環境の管理情報
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AWSアカウント情報
- アカウントID、組織の構造、権限に関するルール
- MFAの運用方法
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IAMポリシー・ロールの管理ルール
- Terraform 管理か、コンソールでの手動設定か
- ロール命名規則、継承ポリシー
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環境(本番 / ステージング / 開発)の構成と違い
- ネットワーク分離の有無
- リソースのスケール差(本番が大規模、ステージングは最小限など)
- デプロイ方法の違い
2.3 CI/CD フロー
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使用ツール
- CodePipeline / CodeBuild / GitHub Actions / Jenkins など
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デプロイ手順
- ブランチ戦略(例:Git Flow, GitHub Flow)
- Pull Request → テスト → ビルド → デプロイ の流れ
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トラブルシューティング
- よくあるエラー例:ビルド失敗、認証エラー、タイムアウトなど
- それらの対処法(ログの確認場所、再ビルドの方法)
2.4 監視・アラート設定
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CloudWatch / GuardDuty / WAF の設定概要
- CPU、メモリ、ディスクなど主要なメトリクスのモニタリング
- GuardDutyによるセキュリティ検知(不正アクセスなど)
- WAFルールの概要(ブロック条件、レート制限)
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アラートの設定
- どの閾値で通知が来るか(CPU 80%超で通知など)
- 通知先(Slack, PagerDuty, Email など)
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主要なログの保存場所
- CloudWatch Logs, S3, ELK Stack (Elasticsearch + Kibana) など
- ローテーションポリシー(期限、容量)
2.5 運用・保守フロー
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障害対応フロー
- 連絡ルート:誰に連絡 → どのメンバーが検証 → 必要ならエスカレーション
- 夜間や休日対応の体制(オンコールの有無など)
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問い合わせ窓口(社内・社外)
- 社内:インフラチーム、アプリチームなど
- 社外:ベンダーサポート窓口(AWSサポート、外部サービス)
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定期メンテナンス作業
- 頻度:毎週/毎月/四半期など
- 実施内容:バックアップ確認、セキュリティパッチ適用、キャパシティプランニング
3. 進行中の業務とタスク整理
3.1 現在進行中のタスク一覧
タスク名 | 状況 | 担当者 | 期限 | 補足 |
---|---|---|---|---|
XXの設計 | 進行中 | ○○ | YYYY/MM/DD | 詳細な設計ドキュメントのドラフト作成中 |
YYの導入 | 調整中 | △△ | YYYY/MM/DD | ツール選定中、比較表作成を進めている |
ZZの検証 | 停滞中 | ○○ | YYYY/MM/DD | 依存するライブラリのバージョン問題あり |
3.2 直近のToDoリスト
- 次の担当者への引き継ぎ準備
- テスト環境のリソース見直し・整理
- クライアントとの最終ミーティング調整
- バグ修正リストの優先順位付け
- 新機能リリースのスケジュール再確認
3.3 未解決の課題と対処方法の提案
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課題A:未対応
- 現状:機能Xで定期的に高負荷が発生
- 提案:スケーリングポリシーの見直し、キャッシュの導入
- 見積もり工数:約2日
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課題B:保留中
- 現状:RDSのバージョンアップに伴う互換性問題
- 提案:ステージング環境でのテストを先行実施
- 見積もり工数:約5日
4. コミュニケーション・関係者情報
4.1 主要な関係者一覧
氏名 | 役割 | 連絡先 | 備考 |
---|---|---|---|
○○ | PM | xx@company.com | プロジェクト全体の管理・進捗報告 |
△△ | インフラエンジニア | yy@company.com | AWS環境の構築・保守、Terraform管理 |
□□ | アプリ開発担当 | zz@company.com | 新規機能実装、バグ修正 |
4.2 クライアントや他チームとの関係性
- クライアントA:週1回の定例ミーティング(主に進捗報告・要望確認)
- クライアントB:月1回のレビュー会(運用レポート共有)
- 社内デザインチーム:UI/UXに関する最終調整
4.3 依頼・相談先
- インフラ関連 → △△(特にAWS, Terraform 周り)
- アプリ関連 → □□(コードレベルの修正など)
- 要件定義・仕様 → ○○(プロジェクト全体の方向性)
5. ナレッジ・FAQ(トラブルシューティング含む)
5.1 よくある質問(FAQ)
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Q: AWS環境のデプロイ手順は?
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A: CodePipeline or Jenkinsを使用し、プルリク承認後に自動デプロイ。詳細は
docs/deployment.md
を参照。
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A: CodePipeline or Jenkinsを使用し、プルリク承認後に自動デプロイ。詳細は
-
Q: IAMポリシーの管理方法は?
- A: Terraform で管理し、変更時は Pull Request 承認が必要。手動での変更は原則禁止。
-
Q: RDS のバックアップはどうなっている?
- A: 自動バックアップで保持期間は7日間。スナップショットは週1回手動取得。
5.2 困ったときの対応手順
- まずは 内部ドキュメント(Confluence, GitHub Wikiなど)を参照。
- 実行ログやCloudWatch Logs でエラー内容を確認。
- メールまたはSlackで担当者に報告。
- 緊急時は△△へ連絡(オンコール当番の場合は当番表参照)。
6. 退任後のフォロー体制
6.1 退任後の連絡可否
- 必要に応じて△△に問い合わせ可能
- 緊急時のみメール連絡可(対応できる範囲は要相談)
6.2 次の担当者のアサイン状況
- 〇〇氏が後任予定(要確認)
- プロジェクトの体制図に後任者を追加予定
6.3 緊急対応の手順
- コールセンター/オンコール当番への連絡
- インシデントフローのチケット起票
- 必要に応じてリモートアクセスし、障害状況を確認
7. 最後に
7.1 最後の挨拶
本プロジェクトに関わる皆様へ、これまでのご協力に深く感謝申し上げます。私が離任した後も、後任の方がスムーズに運用・開発を継続できるよう、必要な情報は可能な限り整備したつもりです。もし不足があれば遠慮なくご連絡ください。また、今後のプロジェクトの発展を心から応援しています。
付録:参考資料リスト
- ドキュメント管理ツール:Confluence, Notion, Google Drive 等
- リポジトリURL:GitHub( https://github.com/example )
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運用マニュアル:
/docs/operations.md
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セキュリティ手順書:
/docs/security.md
以上が詳細な引き継ぎ資料となります。これらの情報をもとに、後任者がプロジェクトを円滑に運営できるよう願っております。何か不明点や追記事項がありましたら、遠慮なくご連絡ください。
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