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離任に向けた引き継ぎ資料(詳細版)

2025/03/11に公開

離任に向けた引き継ぎ資料(詳細版)

1. プロジェクト概要

1.1 プロジェクトの目的とゴール

  • 本プロジェクトの目的
    • 例:新規サービスのインフラ構築、継続的な運用環境の整備など
  • 達成すべきゴール(KPIなど)
    • 例:リリース期限、エラー率、システム稼働率(SLA 99.9%など)
  • 主要な技術・ツール
    • AWS(EC2, ECS, Lambda, RDS, S3など)
    • Terraform(IaC:インフラ構築をコードで管理)
    • Docker(コンテナ化技術)
    • GitHub / GitLab 等(バージョン管理)
    • その他:Jenkins / CodePipeline / Ansible など、実際に導入している技術やツール

1.2 これまでの経緯

  • プロジェクトの開始時期
    • いつ頃に立ち上がったのか、どのような背景でスタートしたのか
  • 主要なマイルストーン
    • 例:要件定義完了、PoC実施、本番リリースなどの日付や出来事
  • 現在の進捗状況
    • 機能ごとの完成度(%表示など)
    • インフラ周りの完成度
  • 主要な課題・リスク
    • 例:パフォーマンス問題、セキュリティリスク、運用体制の不足
    • 現時点での対応状況や見通し

2. システム・インフラのドキュメント

2.1 システム構成図

  • AWSアーキテクチャ図
    • VPC、サブネット構成、ELB、オートスケーリング、EC2/ECS/Lambda といった構成要素
    • ネットワークフロー図:外部→ALB→EC2/ECS→DB など
  • Terraform 管理範囲
    • どのサービスを Terraform で管理しているか(例:VPC, IAM, RDS, EC2, Security Group 等)
    • Terraform モジュールの構成やディレクトリ構造
  • 主要なコンポーネントの説明
    • アプリケーションサーバ、DBサーバ、キャッシュサーバなど
    • それぞれの役割やスペック

2.2 AWS環境の管理情報

  • AWSアカウント情報
    • アカウントID、組織の構造、権限に関するルール
    • MFAの運用方法
  • IAMポリシー・ロールの管理ルール
    • Terraform 管理か、コンソールでの手動設定か
    • ロール命名規則、継承ポリシー
  • 環境(本番 / ステージング / 開発)の構成と違い
    • ネットワーク分離の有無
    • リソースのスケール差(本番が大規模、ステージングは最小限など)
    • デプロイ方法の違い

2.3 CI/CD フロー

  • 使用ツール
    • CodePipeline / CodeBuild / GitHub Actions / Jenkins など
  • デプロイ手順
    • ブランチ戦略(例:Git Flow, GitHub Flow)
    • Pull Request → テスト → ビルド → デプロイ の流れ
  • トラブルシューティング
    • よくあるエラー例:ビルド失敗、認証エラー、タイムアウトなど
    • それらの対処法(ログの確認場所、再ビルドの方法)

2.4 監視・アラート設定

  • CloudWatch / GuardDuty / WAF の設定概要
    • CPU、メモリ、ディスクなど主要なメトリクスのモニタリング
    • GuardDutyによるセキュリティ検知(不正アクセスなど)
    • WAFルールの概要(ブロック条件、レート制限)
  • アラートの設定
    • どの閾値で通知が来るか(CPU 80%超で通知など)
    • 通知先(Slack, PagerDuty, Email など)
  • 主要なログの保存場所
    • CloudWatch Logs, S3, ELK Stack (Elasticsearch + Kibana) など
    • ローテーションポリシー(期限、容量)

2.5 運用・保守フロー

  • 障害対応フロー
    • 連絡ルート:誰に連絡 → どのメンバーが検証 → 必要ならエスカレーション
    • 夜間や休日対応の体制(オンコールの有無など)
  • 問い合わせ窓口(社内・社外)
    • 社内:インフラチーム、アプリチームなど
    • 社外:ベンダーサポート窓口(AWSサポート、外部サービス)
  • 定期メンテナンス作業
    • 頻度:毎週/毎月/四半期など
    • 実施内容:バックアップ確認、セキュリティパッチ適用、キャパシティプランニング

3. 進行中の業務とタスク整理

3.1 現在進行中のタスク一覧

タスク名 状況 担当者 期限 補足
XXの設計 進行中 ○○ YYYY/MM/DD 詳細な設計ドキュメントのドラフト作成中
YYの導入 調整中 △△ YYYY/MM/DD ツール選定中、比較表作成を進めている
ZZの検証 停滞中 ○○ YYYY/MM/DD 依存するライブラリのバージョン問題あり

3.2 直近のToDoリスト

  • 次の担当者への引き継ぎ準備
  • テスト環境のリソース見直し・整理
  • クライアントとの最終ミーティング調整
  • バグ修正リストの優先順位付け
  • 新機能リリースのスケジュール再確認

3.3 未解決の課題と対処方法の提案

  • 課題A:未対応
    • 現状:機能Xで定期的に高負荷が発生
    • 提案:スケーリングポリシーの見直し、キャッシュの導入
    • 見積もり工数:約2日
  • 課題B:保留中
    • 現状:RDSのバージョンアップに伴う互換性問題
    • 提案:ステージング環境でのテストを先行実施
    • 見積もり工数:約5日

4. コミュニケーション・関係者情報

4.1 主要な関係者一覧

氏名 役割 連絡先 備考
○○ PM xx@company.com プロジェクト全体の管理・進捗報告
△△ インフラエンジニア yy@company.com AWS環境の構築・保守、Terraform管理
□□ アプリ開発担当 zz@company.com 新規機能実装、バグ修正

4.2 クライアントや他チームとの関係性

  • クライアントA:週1回の定例ミーティング(主に進捗報告・要望確認)
  • クライアントB:月1回のレビュー会(運用レポート共有)
  • 社内デザインチーム:UI/UXに関する最終調整

4.3 依頼・相談先

  • インフラ関連 → △△(特にAWS, Terraform 周り)
  • アプリ関連 → □□(コードレベルの修正など)
  • 要件定義・仕様 → ○○(プロジェクト全体の方向性)

5. ナレッジ・FAQ(トラブルシューティング含む)

5.1 よくある質問(FAQ)

  • Q: AWS環境のデプロイ手順は?
    • A: CodePipeline or Jenkinsを使用し、プルリク承認後に自動デプロイ。詳細は docs/deployment.md を参照。
  • Q: IAMポリシーの管理方法は?
    • A: Terraform で管理し、変更時は Pull Request 承認が必要。手動での変更は原則禁止。
  • Q: RDS のバックアップはどうなっている?
    • A: 自動バックアップで保持期間は7日間。スナップショットは週1回手動取得。

5.2 困ったときの対応手順

  1. まずは 内部ドキュメント(Confluence, GitHub Wikiなど)を参照。
  2. 実行ログやCloudWatch Logs でエラー内容を確認。
  3. メールまたはSlackで担当者に報告。
  4. 緊急時は△△へ連絡(オンコール当番の場合は当番表参照)。

6. 退任後のフォロー体制

6.1 退任後の連絡可否

  • 必要に応じて△△に問い合わせ可能
  • 緊急時のみメール連絡可(対応できる範囲は要相談)

6.2 次の担当者のアサイン状況

  • 〇〇氏が後任予定(要確認)
  • プロジェクトの体制図に後任者を追加予定

6.3 緊急対応の手順

  • コールセンター/オンコール当番への連絡
  • インシデントフローのチケット起票
  • 必要に応じてリモートアクセスし、障害状況を確認

7. 最後に

7.1 最後の挨拶

本プロジェクトに関わる皆様へ、これまでのご協力に深く感謝申し上げます。私が離任した後も、後任の方がスムーズに運用・開発を継続できるよう、必要な情報は可能な限り整備したつもりです。もし不足があれば遠慮なくご連絡ください。また、今後のプロジェクトの発展を心から応援しています。


付録:参考資料リスト

  • ドキュメント管理ツール:Confluence, Notion, Google Drive 等
  • リポジトリURL:GitHub( https://github.com/example )
  • 運用マニュアル/docs/operations.md
  • セキュリティ手順書/docs/security.md

以上が詳細な引き継ぎ資料となります。これらの情報をもとに、後任者がプロジェクトを円滑に運営できるよう願っております。何か不明点や追記事項がありましたら、遠慮なくご連絡ください。

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