離任に向けた引き継ぎ資料(サマリ版)

2025/03/11に公開

離任に向けて、引き継ぎがスムーズに進み、今後のトラブルを防ぐ ために、以下のような資料を用意すると良いでしょう。


1. プロジェクト全体の概要資料

目的: 新しく入る人がプロジェクト全体の流れを理解できるようにする。
📌 内容:

  • プロジェクトの目的とゴール
  • これまでの経緯(どこまで進んでいるか)
  • 現在の課題・リスク
  • 主要な関係者(チームメンバー、クライアント、他部署)

2. システム・インフラのドキュメント

目的: これまでの設計意図や運用フローを理解できるようにする。
📌 内容:

  • システム構成図(AWSアーキテクチャ、Terraformの管理範囲、主要コンポーネントの関係)
  • AWS環境の管理情報(アカウント、IAM権限、Terraformの管理方法)
  • CI/CDフロー(CodePipeline・Gitの運用ルール)
  • 主要な監視・アラート設定(CloudWatch、GuardDuty、WAFの運用ルール)
  • 運用・保守フロー(障害対応の手順、問い合わせ窓口)

3. 進行中の業務とタスク整理

目的: 次の担当者がどこから手をつけるべきかを明確にする。
📌 内容:

  • 現在進行中のタスクとステータス
  • 直近のToDoリスト(やり残し、次のアクション)
  • 重要な未解決課題と対処方法の提案
  • 優先度の高いタスク(期限、影響範囲)

4. コミュニケーション・関係者情報

目的: 誰に何を聞けばいいのかを明確にする。
📌 内容:

  • 主要な関係者一覧(氏名、役割、連絡先、どの分野の専門家か)
  • クライアントや他チームとの関係性(進め方、頻度、合意事項)
  • 依頼すべき人・相談すべき人(社内・社外)
  • 過去の重要な議論や合意事項のまとめ

5. ナレッジ・FAQ(トラブルシューティング含む)

目的: 退任後もチームが困らないように、よくある問題とその解決策を残す。
📌 内容:

  • よくある質問(FAQ)(例えば、「このエラーが出たときの対処法」など)
  • ドキュメントの場所(Confluence, Notion, Google Drive, GitHub Wikiなど)
  • 困ったときの対応手順
    • どこを確認すべきか
    • 誰に相談すればいいか

6. 退任後のフォロー体制

目的: 離任後もスムーズに業務が継続できるようにする。
📌 内容:

  • 退任後の連絡可否(もし質問がある場合、どこまで対応するか)
  • 次の担当者のアサイン状況
  • もし「緊急対応」が必要になったときの手順

7. 最後に

目的: スムーズな引き継ぎを終えて、チームに貢献できたことを伝える。
📌 内容:

  • 最後の挨拶(感謝のメッセージ)
  • 次の担当者がスムーズに動けるようにするためのアドバイス
  • 残るメンバーへの励まし

まとめ

重要度が高い順に優先的に作成!

  1. 進行中のタスク一覧
  2. システム構成&運用フロー
  3. 関係者情報&FAQ
  4. プロジェクト全体の概要

「最低限ここを読めばOK!」という エッセンシャル版(1-2ページ) を用意すると、後任者も助かる。
短く、シンプルに! 余裕があれば詳細版を作成。


💡ヒント: もし「次の担当者がどんな人かわからない」なら、技術レベルや知識の前提を想定して資料の深さを調整 すると良い。

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