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ChatGPTにAWSベストプラクティスを聞いてみた

2023/03/25に公開

初めに

ChatGPTに対してAWSベストプラクティスを聞いたら、どのような回答が出るか試してみました。

ChatGPTとは

ChatGPTは「最新のAI技術によってまるで人間と会話をしているような自然なコミュニケーションができるAIチャットサービス」です。
https://openai.com/blog/chatgpt

単なる会話だけではなく技術的な質問もできるようなので、
今回は「AWSのベストプラクティス(AWS Well-Architected Framework)」に関する質問に対してどのような回答が出るのか試してみました。

AWS Well-Architected Frameworkについては、以下に説明があります。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/welcome.html

まずシンプルに

「AWSのベストプラクティスを教えください」と聞いたら、以下の回答が出てきました。

セキュリティやコストなど、一般的なベストプラクティスについてサービスを交えて回答が出てきました。
ここは公式情報にも記載されているため、回答するのは難しくない質問であると思います。

サービスを指定してみたらどうか

「AWS IAMのベストプラクティスを教えください」と聞いたら、以下の回答が出てきました。

IAMのベストプラクティスとして正しい回答です。
ただここも公式情報に記載されているため、回答するのはそこまで難しくない質問であるかなと思います。

ざっくりした事例を上げたらどうか

ざっくりした事例として「AWSで静的ファイルを公開するベストな手法は何か」と聞いたら、以下の回答が出てきました。

複数の例を交えつつ、その中で一般的な構成案に加え比較材料も提供しています。

次に「S3に配置された大量のcsvファイルをjson変換する場合の手法について教えてください」と聞きました。

同じように複数のサービスを用いた構成案・比較材料を提示してくれました。

細かい事例を上げたらどうか

細かい事例として、
「AWS上のEC2でホストしているWordpressをリニューアルしたいです。
Wordpressを使うことを前提に、セキュリティや冗長性を担保しながら、
大量のクライアントアクセスを捌くことができるベストな構成を教えてください。」
という質問をしたら以下の回答が出てきました。



質問にもある「セキュリティ・冗長性・アクセス性能」までを考慮した回答を提示してくれました。
なおChatGPTでの回答が途切れていますが、「続き」と入力することで回答を続けるようです。

最後に

AWSのベストプラクティスに関して公式情報を見ることである程度は理解できます。
しかし「実際の事例に対するベストな手法は何か」となると、
複数のAWSサービスを理解しかつそのサービスを比較検討できる能力が必要になります。
その点に関して、ChatGPTを用いることで具体的なサービス名を挙げた構成案の回答を出してくれることで、
システム構成を検討をする手助けをしてくれるような回答を得ることができます。
ChatGPTの答えは完全なものでなく、回答自体がそもそも間違っている可能性はあるため、
安易に答えを利用することには注意が必要です。

今後はAWSに限らず、システムアーキテクチャの設計検討時に積極的にChatGPTを用いていきたいと思います。

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