【Written by 2020organizer】TECH PLAY女子部読書会:「Web技術の基本」読了イベントレポート
TECH PLAY女子部読書会:読了イベントレポート
- 読んだ本のタイトル「Web技術の基本」
- 期間:10/7~11/14 毎日6:00~1時間から1時間半
- 読書会メンバー:皐月さん、Sakiさん
- インタビュー日:2020/11/28
TECH PLAY女子部ではSlackとzoomを使った少人数でのオンライン読書会の場を設けています。
読書会をやったことのある方なら心当たりがあると思いますが、最後まで参加者全員で読了するにはいろいろな壁があります。
皐月さん・Sakiさんは別業種からITエンジニアを目指して勉強中ですが、次々と降りかかる専門用語とあたらしい知識の嵐にめげず、みごと読書会を完了されました。
その様子をTECH PLAY女子部Slackの専用チャンネルで毎日拝見して、ときに悩みながらもふたりがどんどん知識を吸収していく過程が頼もしく、ぜひお話しをうかがいたいと思い読了インタビューをお願いしました。
これからITエンジニアを目指すひと、読書会をやってみたいひとの参考になれば幸いです。
読書会メンバー:皐月さん、Sakiさん、harukusさん(新メンバー)
インタビュアー:shiinoさん、chihiroさん、ほくりん(進行)
まず、読書会をやろうと思った、参加しようと思ったきっかけは?
皐月:最初は「Webを支える技術」を読もうと思って読書会をやろうLTで募集しました。でもむずかしくて挫折。そしたら、Sakiさんが「Web技術の基本」を紹介してくれて。
Saki:読書会をやろうLTイベントで知りました。実はイベントは参加できなかったけどSlackのログをみて読みたいなと思ってたところ、皐月さんがメンバー募集していたので参加しました。
皐月:見開きで完結するのがよかったです。イラストも豊富で頭の中に絵を描きやすいんです。おかげで、いまは一度挫折した「Webを支える技術」を読んでるんですが、そちらでもちゃんとイメージがわいてきます。
Saki:用語解説もありわかりやすかったです。この本を読んでから「Webを支える技術」を読むと全体像がわかりました。
やってみて読書会のイメージって変わりましたか?
Saki:やる前のイメージは「りっぱな意見を言わなきゃいけないんじゃないか」というプレッシャーがあったんですが、やってみて「わからないことはわからないといっていい」「自分がわからないことは他のひともわからないんだ」ということがわかって安心しました。こんなに楽しいものとは思わなかった、というのが一番変わったことですね。
それと、最初読んだときに分からなかったことが一緒に調べる中で分かったり、先人の方々のおかげで今こんなに便利なんだな、という感動を共有できることが本当に楽しい。
皐月:最初のイメージはもくもく読んで感想言いあっておわり、というイメージ。実際やってみると、その場で調べて話しあうことができる、自分とは違う視点で自分が見落としていることがわかるので、思った以上に得られた情報や知識が多かったです。
ほくりん:毎日時間がきたらはじめて本の内容のお話しして終わりですか?
Saki:雑談も結構しました。
皐月:結構悩みを聞いてもらって時間がきたりして(笑)
Saki:同じプログラマーを目ざしてるので、悩みも近いものがあったり。そういうことも共有できて楽しかったです。
ほくりん:読書会に雑談大事ですね!
皐月:いろいろなやり方を試したんですが「Web技術の基本」はイラストが多いっていうこともあって、音読すると読むのに集中してしまって逆に内容が入ってこないことに気づきました。
Saki:音読はお互い詰まるところが違うので、読むときはお互いのペースにしましょうという今のやり方に落ち着きました。
見開き1ページを10分黙読して、次の10分でお互いの気になる点を話し合う、を3回繰り返して60分やるというやりかたです。
皐月:わからない用語が多いときには、話し合う時間が伸びてもOKとしています。
お二人の読書会Slackチャンネルは資料のリンクが多くてそれを見るだけでも勉強になります。Slackや他のツールの便利な使い方があれば教えてください
Saki:Slackには調べたこと・わからないことをどんどん貼って、scrapboxにまとめています。
皐月:Slackにリンクを残しておくと、後からSlack検索してわからないことを再確認できるのでとても便利です。
Saki:読書会のときにわからないことを共同で書き込めるツールとしてhackmdを使ってみたいなと思っています。
今参加しているスクールで使っているので、そこで学んでこれから取り入れたいです。
shiino: 以前esaで読書会のアーカイブ作っていたことあります。その時は参加人数が多かったので、気になったことを事前にesaに書いておき、みんなでしゃべるときはそれを見て1つずつ解決していくという方法です。やっぱり、調べたことなどが残っているといいなと思います。共同編集ができるのでお互い助け合って書けるのもよかったです。
Saki:スクールのメンターさんにも、記録として残しておくと就職活動にもいいと言われています。
単に本を読み切るというより自分の気づきにつながるものがないと、読書会は続かないですね。その点から見て読了できた理由を教えてください
Saki:そうですね。なぜ読了できたかを自己分析すると、お互い読む目的がはっきりしていたことと、「この技術があるからこういうことができるんだね」とかお互い楽しんで学べていたことでしょうか。挫折しそうとかは一回も考えたことはなかったです。
お互いコミュニケーションが好きな点もウマが合いました。
皐月:ほんとによかったです。ああわかるよとか感動するとこともわかってもらったのがよかった。
ほくりん: まさにshiinoさんのコラムで言ってたような「たった1人でも良いので、このコミュニティがなくなっても繋がっていたいなぁと思える友達に出会える場所」ですね。
皐月:最近harukusさんも参加されて3人でやってるけれど、ほんとうに周りにめぐまれていると思います。こんなにいい人ばっかりの中で活動していて逆に「わたし社会に出て大丈夫かな」と思うことも(笑)
ほくりん:どんな荒波を想像しているんですか(笑)
Saki:でもわかります。勉強しはじめて、はじめてコミュニティに参加して、みなさんがいいひとすぎて「なんでこんなにいいひとなんだろう」と思います。IT業界自体がオープンで、人に教えあう文化が浸透しているのかなと。
ほくりん:自発的なコミュニティがたくさんあって、最新技術を公開して大勢で改良したりする文化も独特ですよね。
OSSの思想が、みんなで自発的に技術に貢献していく文化につながり、Webの技術発展の根幹をなしていると思います。
chihiro:年齢を超えて同じ話題が共有できるものもITエンジニアの楽しいところです。
shiino:コミュニティにくるひとには2つのパターンがあるかな。1つはコミュニティに来るのがあたりまえの会社の人、もうひとつは周りはコミュニティには関心ないけど自分はコミュニティで勉強したいひと。私は後者で、コミュニティに参加してめっちゃ感動した。みんな勉強するの好きなんだ!こんな世界があったんだーって。
意外かもしれないけど、逆に社内で技術コミュニティ活動が盛んな会社だと社外のコミュニティには参加する必要を感じないかも。でもそういうところは一部で、ほとんどのエンジニアは社外コミュニティに参加する意義があると思う。
ほくりん:どこの女子部でも女子部コミュニティは優しくて丁寧な運営が多い気がします。理由は女性エンジニアが少ないこと、やっぱり仲間を増やしたい。最初に女性エンジニアコミュニティで自分自身が助けてもらった経験を、今度は誰かに伝えたいというのがあるので優しいのかも。
shiino:初心者向けコミュニティも優しいね。
ほくりん:3人もやさしさをつないでいきたいと思ったら、ぜひコミュニティオーガナイザーを経験してみてください(笑)
chihiro:オーガナイザー勧誘までのストーリーがきれいにきまった(笑)
Saki:スクールでもみんな質問に優しく答えてくれて、助けてもらった経験をつないでいくという価値観があるんだなと思いました。
shiino:同い年とかでがっつり技術を追い求める勉強会も逆に楽しくて、それはそれで技術の向上を実感できていいですよ。
ほくりん:支えあうコミュニティと技術を向上するコミュニティ、両方に属してみるといいですね。
読書会で打ち解けるまでに工夫したことや気をつけたことは?
Saki:初対面ではじめましてでやっていくので、言葉遣いは気を付けました。
皐月:私はしゃべっていると時間を忘れてしまうので、それを特に気を付けています(笑)。
Saki:それで最初に話をふってくれたんですね。
chihiro:新しく入った人でまたやり方を再構築していく、まさにチームビルディングですね。
読書会を過去に経験した方におうかがいしたいのですが、いつもは何人ぐらいでやってますか?
shiino:多くても10人行かないくらい。8人ぐらい。でも参加者が多いと、疑問点があっても先にすすんじゃう。
chihiro:一番最初の読書会は、誰か最初に1つの章の内容をまとめたレジュメを作って発表し、他の人がそれについて質問する形式でした。それは正直きつかった。
それとABD・アクティブ ブック ダイアローグというのをやったことがあります。本を一章ずつ分解して配り、その場で読んでその場でA4の紙にまとめて発表しあう、というやり方です。爆速で読むことができるのはメリットだけど、深く知識として定着するという感じではなかったかな。
shiino:読書会の形式で言うと、予習型とその場で読む時間があるの両方をやったことがあって、予習型は予習がつらいから続かない。読む時間が決められているのも焦ってしまうので、今は声に出してわかんなければ止めちゃうのが気に入ってます。
人数も3人ぐらいがよいと思います。
少人数の読書会のよさですね。逆に少人数の読書会の欠点はなんでしょう
皐月:共有できる知識の量が減る、とかでしょうか。
shiino:進まないこと(笑)しゃべりやすいので逆に進まない。大人数の方が目標付けが強いですね。
ほくりん:目標と期日を優先するか自分の理解度と心地よさを優先するかのせめぎあいですね。私たちの読書会もたまには厳しめ日を作ってみますか(笑)
毎日継続するのは大変ですがコツがあったら教えてください
ほくりん:「Web技術の基本」は2人で、「Webを支える技術」は3人で毎日朝1時間週に7時間やっているんですよね。
皐月:少人数で挫折しない理由で私がまっさきにあげられるのは、お互いに許せる文化があったことですね。寝坊OKだよとか(笑)
shiino:はじめて寝坊したのはどっちですか
皐月:はい(笑)。ほんとに最初寝坊したときはまじで自分やばいと。
Saki:そこは自分も眠いときはあるので、お互い許しあっていこうと。
ほく:許容範囲の価値基準が合っているのも大事ですね。じゃなければ、正論には逆らえないのでだんだんつらくなったかもしれませんね。
Saki:お互い理解することと楽しむことが大事だったのでそんなに苦にはならなったです
今回読み終えた「Web技術の基本」を読む前と後で変わったこと、手ごたえはありますか?
皐月:以前は理解できなかった今読んでる本(「Webを支える技術」)がわかるようになりました。特に3文字のアルファベット略語。前はたくさんありすぎて調べるのに疲れちゃってたのが、そこがわかるようになってするっと読み進められるようになりました。
Saki:私も一番は「Webを支える技術」が理解できるようになったこと!「Web技術の基本」を読む前は「Webを支える技術」に出てくるすべての用語がわからず、読むために必要な前提知識が圧倒的に足りない状態でした。なので「理解した」のでなく「知った」というふわっとした感じだったんです。
それに、皐月さんと知識レベルが同じなので、わかる所は「これ前の本でこう学んだよね~」と確認しあえるし、疑問点があったときは「これは前にこう習ったから、この文章はこういうことを言ってるのかな?」と一緒に考えられるようになりました。
今サーバーサイドエンジニアを目指しているんですが、「Web技術の基本」で丁寧に解説されてたので、インフラやセキュリティにも興味を持ってます。インフラエンジニア・クラウドエンジニアという職業があることは知ってたけど、具体的にどこの領域か分かっていなかったのが、今回どんなことをしてらっしゃるのか知ることができました。
エンジニアへの尊敬の気持ちが更に強まって、「エンジニアになりたい!」という気持ちがもっと強くなってます。
皐月:これまではセキュリティとかほとんど意識したことなかったんですが、調べれば調べるほどいろんな事件があったんだーとわかって面白かったです。
「Web技術の基本」を読んでみようかなと思っている人へ言葉をかけるならなんて言いますか?
Saki:スクールのメンターさんは定番の本だとおっしゃってました
皐月:これからIT業界でお仕事したい人にはめっちゃおすすめです。これで全体像がわかるなーと。データセンターの話も面白かったです。
shiino:他の人も、この本で読書会をやろうと思ってくれるといいですね。
どうやったら読書会に参加する人を増やすことができるでしょうか。やってみたいなあという人の背中を押すには?
皐月:言い出しやすい環境があるとよいですね。
shiino:読書会やろうLT会とか。
ほく:(読書会やろうLT会で)経験談をはなしてもらうのもいいですね。TECH PLAY女子部の読書会がいいなあと思うのは、Slackにログが残ってて、それによって間接的に参加できたりリアクションできるところ。
皐月:確かにリアクションをもらえるのが励みになります。
Saki:疑問を載せておくと回答を載せてくださると励みになります。
ほく:意外とみんな見てますよね。
Saki:自分がやっていることを誰かが見てくれているというのは大きいと思います。
皐月:読書会のメリットを知ってもらえたら、やってみようと思ってくれる人が増えると思います。
harukusさんは最近参加されたということですが、途中参加するときの気になった点とか工夫ってありますか?
harukus:仕事の関係の毎日は参加できなくてまだ参加は2回なんです。でも参加できない日はお二人が「ここまでやったよ」と(Slackチャンネルで)教えてくだるので、それを見て自分で読み進めてます。
私は読書会も参加してみたかったんですが、コミュニティにもっと参加したかったというのはあります。
shiino:読書会を自分で主催する最大のメリットは、自分が参加しやすい時間に決められるってこと。
ほく:確かに!
shiino:土曜日の読書会は午前にやることが多いんですが、わたしは午後だと眠くなっちゃうので午前に決めてやってるんです。
chihiro:知らなかった!(笑)
はたらきながら勉強する時間をつくるのは大変だと思いますが、お仕事と勉強を両立させる工夫があったら教えてください
shiino:仕事の前の朝に勉強することですかね。仕事は強制力があるので仕事の前に多少疲れていても仕事はがんばれちゃう。けど、自分の勉強は、仕事で疲れちゃうと無理だから仕事の前の朝にやったほうがいいって聞いたことがあります。
同じくプログラミングスクールと仕事とを両立されるのも大変だと思いますが「これがよかったな」があれば教えてください
Saki:独学ではここまで頑張れなかったので、コミュニティの力は大きいです
harukus:コミュニティ内での支えもそうですが、プライベートで夫が支えてくれています。勉強会があるときは夜ご飯をつくってくれたりとか、勉強会の時間とか。協力してくれています。ITエンジニアなんです。
chihiro:ITエンジニアさんだからこそ、勉強会の意味やコミュニティに参加する意義がわかるのかもしれませんね。
ほくりん:確かに!今日はみなさんありがとうございました。
付録
今回オンライン読書会で「Web 技術の基本」を読了された皐月さんとSakiさんにテキストでも振り返りコメントをいただきました。
これから読書会やってみたい方の参考になる言葉がたくさんあったので全文掲載します。
皐月さん、Sakiさんありがとうございました!
皐月さん
読書会をやろうと思ったきっかけ
- Webを支える技術の歴史が面白かったから
- しかし読んでる途中で挫折!
- やっぱり誰かいないと読まないかもー
読書会のイメージ変わったか?
→変わりました!
- 最初のイメージ…もくもく読んで、感想言い合っておわり
- 変わったところ…結構調べて話し合うことが多い!
- 相手がいると、自分にはない見方や、見落としていたところが見えてくる。
- お互いに情報提供できることもある。
- 話しているうちに、自己解決することもある。
読書会の良いところ、好きなところ
- おしゃべり楽しい。おしゃべり楽しい。
- 少しずつ前に進んでいると言う実感が得られる。
どういう本が読書会に向いているか
- 技術書かな〜。お互いの感想や意見が、そのまま知識や血肉になるような。
どういう人が向いているか
- 知らない言葉が出てくると、一人だと挫折してしまう人
- 壁打ち相手がいたほうが、より考えを深められると思う人
読了まで到達できた理由(自己分析)
- 最初に色々、読書会をどう進めていけばいいか試行錯誤したのはよかった!
これからも、「提案あればやってみる」はやっていきたい! - 優しい世界に圧倒的感謝(寝坊怒られちゃったら他界してた)
やってみてよかった工夫
- 最初は40分読んで20分質問、感想を言い合うなど。次に音読してみたり。最終的に、今は10分読んで、話しあう。
→お互いにどんな方法があっているかを模索した。
課題、次はこうしてみよう!
- zoomだと話し出すタイミングが、どうしてもちょっと難しい!
- あんまり相槌うつと聞こえなかったりしますよね…
- 読書終わったら、発表順決めてもいいのかな?
「では私から」「次にharukusさん〜」「次にSakiさん〜」みたいな。
「Web技術の基本」を読む前と後で変わったこと
- 用語がわかるわかる
- 「あれ、なんだっけ?」ってなっても聞いたことがあるので、辞書代わりに使用できる。
- 頭の中にイメージを描ける。
これから読んでみようかな、と思っている人へ
- 一旦イラストで頭に入れておくことができます。そこから発展的な話に入っても、「あ、あのイラストの大体ここらへんの話かな?」と考えることができるので、遠い世界の話ではないと思える。
- 初学者の方にはぜひ読んでほしい〜
Sakiさん
Sakiさんのブログ輪読会を初めてやってみて良かったことも合わせてどうぞ!
読書会をやろうと思った(参加しようと思った)きっかけ
9月中旬に、読書会一緒にやろうLT会みたいなのをやっていて、参加はしなかったが、slackに参加させていただいた。
その時、Webを支える技術を一人で3章くらいまで読んで、分からないカタカナ用語が多く前提知識が足りないと思って、Web技術の基本を一人で一通り読んでる状態だった。
その本がすごく分かりやすかったので皐月さんにオススメしたら買ってくださった
9月末に皐月さんが誰か輪読会しませんかって募集していて、一通り読んだもののきちんと理解できている自信がなかったので、参加することにした
実際読書会をやって、読書会に対してイメージが変わったか?変わった場合、どう変わったか?
変わった。
これまでのイメージ:誰かと一緒に本を読んで勉強する = 大学のゼミのディスカッションしかしたことが無かったので、立派な意見を言わないといけない、1人1回はちゃんと発言しなきゃいけないみたいなイメージがあった。プレッシャー
これがどう変わったか:分からないことは分からないと言っていいし、自分が分からないことは(同じ知識レベルなら)他の人も分からないということが分かって安心した。分からないことは分からないって言っていい!
こんなに楽しいものと思わなかった!最初読んだときに分からなかったことが一緒に調べる中で分かったり、先人の方々のおかげで今こんなに便利なんだな、という感動を共有できることが本当に楽しい。
1人で読んだ時ときと読書会で読んだときの違い
1人で読んだ時は、あんまり文章の内容にしっくりきてなくても、分からない用語を調べて「きっとこんな感じかな」という理解度で先に読み進めてた。
ちがい = 理解度が全くちがう。
一人の時は疑問があったり内容の意味がわからなくても、「まあいいか」と流しがちだったが、読書会では疑問をその場ですぐ共有して調べあったり、話し合って整理したりするので、高確率で答えにたどりつくことができた。
解決できなくても、slackで流したらshiinoさんやほくりんさんが教えてくださったり、その日のスクールに書く学習日報に疑問点を書くとメンターさんが答えてくださって理解が深まったりして、現役の方から「現場では実際はこうだよ」というのが聞けた。(そういう経験で改めてコミュニティって素敵だなと思った)
「これの意味ってこういうことなのかな?」というのを整理しながら話すのが「他の人に教える」= 学習定着率の一番高い学習法を無意識にやってたから頭の中がすごく整理されて理解が深まったのかなと思った
学んだことをその日のうちに自分の言葉でscrapboxにまとめたりしたのもよかったかも。せっかく輪読会をしたので無駄にしたくないという思いから、まとめるのも頑張れたと思う。
読書会の良いところ、好きなところ
自分が大好きなプログラミングを、同じように大好きな同年代の方と出会って話せることが何より嬉しかったので、読書会の良いところは、自分が興味を持ってることに同じように興味を持ってる人に出会って語り合える所が良い
自分の周りにはエンジニアどころか、Web業界で働く人がいなかったので嬉しい。たとえ友達に説明しても面白い・楽しいと思ってくれない(笑)
これはこの会にしか当てはまらないことだが、この会のおかげで早起き習慣化できた
スクールの別の勉強の進みが悪くても、読書会を毎日淡々とやってたことで、落ち込みすぎずに済んだと思う
挫折しにくくなる
どういう本が読書会に向いてると思うか、どういう人が読書会に向いてると思うか?
どういう本:自分の知識量より少し難しい本がいいと思う。難しすぎる本は挫折するし、理解できない自分に自信をなくしてしまう。
どういう人が向いているか
100%自分のペースで読んで黙々と進めたい人は、そもそも読書会が好きじゃなさそう
インプットオンリーでなくアウトプットもしたい人
読了まで到達できた理由を自己分析するなら
読む目的がお互いはっきりしていたから。
- 「Webを支える技術」を読めるようになるため
- プログラマー転職を目指してる。
なので読むのを挫折 = 転職を諦めたってことを指す。お互いほぼ毎日学習してて、プログラマーになりたい気持ちが強かったから続けられたんだと思う。
なので、朝起きられなくて今日はなし、という日が数日続くことはあっても、挫折しそうな気配は微塵も感じていなかった
目的が同じだったので、読み方もそれに合わせて「転職するにあたってここはとくに理解しておかないと」ってところを重点的に読めた。これが片方が趣味で〜とかだとできなかったと思う。
楽しかったから義務感とか一切なく続けられた
お互いの知識量が同じくらいだったのでプレッシャーがなかった
その場で読む方式で、事前に予習はしない方式だったので、読まないと、というプレッシャーがなかった
2人でやってるのもあって、運営ルールをきっちり決めなくても自分たちの気分でゆるく進められていたのでストレスフリーだった
起きれなかったらその日はやらないってことでいいよ~連絡もしないでいいよ〜(読書会やらなくてもどっちにしろ別の勉強をするから)
運営方法を臨機応変に変えてきた:1時間のうち、最初は40分見開き3P読んで20分疑問点共有→音読で代わりばんこに読んで、すぐ疑問点共有→最終的に、10分で見開き1P読んで、もう10分で疑問点共有を3回に落ち着いた
毎日やってたので、その分習慣化まで早かった
お互い読むペースが同じくらいだったのでストレスもなかった
やってみてよかった工夫、逆に課題、次はこうしてみよう、があれば
やってみて良かった工夫
運営方法を考える時、お互いにとって良い方法かつ納得がいく方法になることを意識はしてた
ルールとかがっちり決めてなくて、ゆるかった。起きれなかったら無しとか。
事前に読んだり調べなくていい/その場で読むのでプレッシャーなかった
課題:HackMDやesaを使ってみたい
「Web 技術の基本」を読む前と読んだ後で一番変わったこと
一番は、Webを支える技術が理解できるようになったこと!
読む前はWebを支える技術に出てくるすべての用語がわからなかった。読むために必要な前提知識が圧倒的に足りない状態。なので「理解した」のでなく「知った」という感じ
皐月さんと知識レベルが同じなので、わかる所は「これ前の本でこう学んだよね〜」と確認しあえるし、疑問点があったときは「これは前にこう習ったから、この文章はこういうことを言ってるのかな?」と一緒に考えられる
今サーバーサイドエンジニアを目指しているのだが、インフラやセキュリティにも興味を持った。インフラエンジニア,クラウドエンジニアという職業があることは知ってたけど、具体的にどこの領域か分かっていなかった。今回どんなことをしてらっしゃるのか知ることができた。
エンジニアへの尊敬の気持ちが更に強まった。なりたいという気持ちがもっと強くなった。
今まで使っていたWebサービスを安全に使えたのはエンジニアの方々のおかげ!
これから「Web 技術の基本」を読んでみようかなと思っている人へ言葉をかけるなら
Web技術の基本は、1つ1つの用語や仕組みを見開き1ページを使って丁寧に解説してくれるので、本当におすすめ。Webを支える技術では、普通に知らないカタカナ用語がなんの説明もなくしれっと出てくるので辛い。
具体例が豊富
見開き1ページのうち右半分はイラストで、文章で分かりづらい点をイラストで見るとすんなり理解できることも
本を読むのが苦手な人にも技術書の中ではかなり優しく一つ一つ解説してくれる
辞書っぽく使うのにも良さそう
Webを支える技術を読んでみて難しかった人にはおすすめ(私がそうだったので笑)
皐月さん、Sakiさんありがとうございました!
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