IT業界入社一か月で基本情報技術者試験を受験した話
IT業界入社一か月で基本情報技術者試験を受験した話
27歳未経験でIT業界に入社した川添です。
今回は入社一か月で基本情報技術者試験を受験しました。
エンジニアとしてのキャリアをスタートさせたばかりの私は、IT業界でのスキル向上を目指して基本情報技術者試験を受験しました。しかし、結果は期待とは裏腹に、全然ダメでした。この記事では、1ヶ月での準備と失敗の経験について正直に振り返り、何が問題だったのか、今後どう改善すべきかを書いていこうと思います。
基本情報技術者試験とは
まずは基本情報技術者試験がどういったものかというと
経済産業省が認定する日本の国家試験でITエンジニアの登竜門となる試験と言われております。基本情報技術者試験は、科目A試験と科目B試験に分かれていて、両試験ともに1,000点満点中の600点を得点することで合格となります。また、科目A試験と科目B試験では、出題形式が異なります。
- 科目A試験は、全60問の四肢択一式になります。テクノロジ系、ストラテジ系、マネジメント系から出題されます。
- 科目B試験は、多肢択一の長文読解式です。「プログラミングとアルゴリズム」(擬似言語による出題)と「情報セキュリティ」の二つの分野から20問出題されます。
1. なぜ1ヶ月で挑戦しようと思ったのか?
エンジニアとしてのキャリアを始めるにあたり、まずは基本情報技術者試験(FE試験)に合格することで、業界の基礎知識をしっかりと身につけようと思いました。特に、試験の範囲は広いものの、基本的なITスキルを網羅しているため、これをクリアすれば実務に必要な知識の基礎が固まると考えたのです。
また、「1ヶ月集中して勉強すれば合格できる」との噂もあり、短期集中型の学習に自信があった私は、少し楽観的に考えていました。しかし、実際に勉強を始めると、その難しさにすぐに直面することになります。
2. 勉強開始:計画と現実のギャップ
まず、1ヶ月という限られた期間で合格するため、スケジュールを立てました。以下がその計画でした。
1週目:午前試験対策
午前試験はITに関する基本知識が問われるため、過去問を解きながら、ネットワークやデータベース、セキュリティなどの基礎を復習しました。私は大学で多少のプログラミング経験があったので、「少し復習すれば大丈夫だろう」と思っていましたが、実際には範囲が非常に広く、知識が細かいことに驚きました。
2週目:午後試験対策(プログラミングとアルゴリズム)
午後試験は、特にアルゴリズムとプログラミングに焦点を当てました。アルゴリズムに関しては、C言語のコードを理解し、問題を解く練習をしましたが、思った以上に時間がかかり、2週目の終わりには既に計画が大幅に遅れていることに気づきました。
3週目:模擬試験と弱点の補強
本当は模擬試験を多く解いて実戦感覚を養おうと思っていましたが、2週目の内容を理解するのに苦労し、模擬試験に十分な時間を割くことができませんでした。この時点で、焦りが募ってきました。
4週目:最後の追い込み
残り1週間は、試験範囲全体を復習しようと思っていましたが、結局、理解できていない箇所が多すぎて焦りしか残りませんでした。特に午後試験のアルゴリズム部分では、どこを勉強してもあまり理解が深まらず、自信を持って解ける問題がほとんどない状態でした。
3. 試験当日:予想以上のプレッシャー
試験当日、なんとか自信を持って試験に臨もうとしましたが、午前試験からつまずきました。出題された問題の中には、見たこともないような細かい知識が問われるものが多く、かなりの数の問題で「適当にマーク」することになってしまいました。
午後試験はさらに難航しました。特にアルゴリズムやデータ構造の問題では、理解不足が露呈し、時間内に解ききれないどころか、手も足も出ない問題がいくつもありました。結果として、試験時間中はほとんど焦りと自己嫌悪の連続でした。
4. 結果:当然の不合格
試験後、自己採点をしてみましたが、明らかに合格点には遠く及ばない結果でした。特に午後試験の部分が壊滅的で、勉強不足がはっきりと現れました。この1ヶ月の努力が報われなかったことに正直ショックを受けましたが、振り返ってみると、多くの反省点がありました。
5. 失敗から学んだこと
今回の挑戦を通じて、以下のことを痛感しました。
1. 計画の甘さ
1ヶ月での試験勉強は決して不可能ではないかもしれませんが、私の計画は甘すぎました。特に、午後試験のアルゴリズムやプログラミング問題は、基礎知識だけでなく、実践的な応用力が求められるため、もっと早い段階から取り組むべきでした。また、試験範囲が広いため、日々の学習量をもっと現実的に設定すべきでした。
2. 自己分析の不足
自分の弱点や得意分野を早めに把握し、それに応じた対策を講じることが重要だと感じました。午後試験ではプログラミングやアルゴリズムが苦手だったにもかかわらず、それに対する対策が十分にできていなかったことが最大の敗因でした。
3. 時間の使い方の見直し
短期間で合格を目指す場合、効率的な時間の使い方が鍵となります。私は「1日○時間勉強する」という目標だけを立てていましたが、内容の質や効率をもっと重視すべきでした。例えば、問題を解く時間をきちんと計測し、本番に近い状態で練習することが重要だったと感じました。
6. 次へのステップ
今回の試験は不合格でしたが、この経験を通じて得たものも多くあります。まず、自分の弱点を明確に把握できたこと、そして、試験勉強における計画の立て方や学習方法について深く考えるきっかけとなりました。
次回は、もっと余裕を持って計画を立て、特に午後試験のプログラミング問題に重点を置いた学習を進めていくつもりです。また、模擬試験を定期的に解き、試験形式に慣れることを重視しようと思います。
7. 未経験者へのアドバイス
未経験からエンジニアに転職し、短期間で資格取得を目指すのは決して簡単ではありません。特に、基本情報技術者試験のような範囲が広く、実践的な知識を求められる試験では、しっかりとした準備が必要です。しかし、失敗を恐れず挑戦することで、自分のスキルや知識の不足点を発見し、次のステップに向けた準備ができるのも事実です。
もし1ヶ月での合格を目指すのであれば、しっかりとした計画と継続的な努力が求められます。そして、失敗をしても、それを次へのステップに変えることが大切です。
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