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gcloud CLIのインストールとGCP認証の手順（macOS）
はじめに
この記事では、macOSでgcloud CLIをインストールしてGCPに認証する手順を紹介します。
なぜこの記事を書いたか
React + LaravelアプリをGCP Cloud Runで本番公開するプロジェクトを始める際、最初の環境構築で躓いたポイントを整理しました。
1. gcloud CLIのインストール
1.1 インストールコマンド
curl https://sdk.cloud.google.com | bash
このコマンドを実行すると、以下の処理が自動で行われます：
- Google Cloud SDKのダウンロード・展開
- Python 3.12のインストール（必要に応じて）
- 仮想環境の作成
- 基本的なコンポーネントのインストール
1.2 インストール時の注意点
インストール中に以下の質問が表示されます：
Do you want to help improve the Google Cloud CLI (y/N)?
→ 使用統計の送信について。個人情報は含まれません。
Modify profile to update your $PATH and enable shell command completion?
→ シェル設定の更新について。Yを推奨。
Enter a path to an rc file to update, or leave blank to use [/Users/username/.zshrc]:
→ 設定ファイルの場所。デフォルトで問題ありません。
1.3 インストール後の設定
# 設定を反映
source ~/.zshrc
# バージョン確認
gcloud --version
期待される出力：
Google Cloud SDK 529.0.0
bq 2.1.19
core 2025.06.27
gcloud-crc32c 1.0.0
gsutil 5.35
2. GCP認証
2.1 ログイン
gcloud auth login
このコマンドを実行すると：
- ブラウザが自動で開く
- Googleアカウントでログイン
- OAuth2認証が完了
- ローカルに認証情報が保存される
2.2 認証確認
# 現在の認証状態を確認
gcloud auth list
出力例：
ACTIVE ACCOUNT
* your-email@gmail.com
To set the active account, run:
$ gcloud config set account `ACCOUNT`
3. プロジェクト設定
3.1 プロジェクト一覧の確認
gcloud projects list
出力例：
PROJECT_ID NAME PROJECT_NUMBER
my-project-123456 my-project 123456789012
example-project-789 example-project 987654321098
3.2 プロジェクトの設定
gcloud config set project YOUR_PROJECT_ID
例：
gcloud config set project my-project-123456
3.3 設定確認
# 現在の設定を確認
gcloud config list
出力例：
[core]
account = your-email@gmail.com
project = my-project-123456
Your active configuration is: [default]
4. よくあるエラーと対処法
4.1 コマンドが見つからない
zsh: command not found: gcloud
対処法：
source ~/.zshrc
4.2 認証エラー
ERROR: (gcloud.auth.login) You do not currently have an active account selected.
対処法：
gcloud auth login
4.3 プロジェクトが見つからない
ERROR: (gcloud.projects.list) User [your-email@gmail.com] does not have permission to access project [my-project-123456]
対処法：
- GCPコンソールでプロジェクトにアクセス権限があるか確認
- 正しいGoogleアカウントでログインしているか確認
5. まとめ
5.1 インストールの流れ
-
curlコマンドでワンライナーインストール - シェル設定の自動更新
- Python環境の自動設定
5.2 認証の仕組み
- OAuth2認証を使用
- ブラウザベースの認証
- ローカルに認証情報を保存
5.3 プロジェクト管理
- 複数プロジェクトの切り替え
- 設定の永続化
- 権限の確認
まとめ
gcloud CLIのインストールとGCP認証は、GCPを使った開発の第一歩です。この手順を踏むことで、以降のCloud RunやCloud SQLなどの操作が可能になります。
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