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OrangePi5の発熱を計測
はじめに
RK3588S を搭載した Orange Pi 5 は、負荷をかけると割と発熱をします。
以前の記事でも、購入時にヒートシンク・ファンを買ったほうがよいとお勧めしましたが、どの程度の差が出てくるかを紹介します。
使用した OS イメージは Orangepi5_1.1.0_debian_bullseye_desktop_xfce_linux5.10.110.img
です。
少し前に購入直後の状態で計測したものは下記のブログにて触れています。
UnixBench による負荷で計測
UnixBench を用いて負荷を与え、そのときの温度変化を計測します。
UnixBench の準備
以下のコマンドで Orange Pi 5 に UnixBench を動かせるようにしました。
$ git clone https://github.com/kdlucas/byte-unixbench
$ cd byte-unixbench/UnixBench
$ make
温度センサーの値について
温度センサーの値は sensors
コマンドで出力される、 "soc_thermal-virtual-0" の温度を採用することにしました。
$ sensors
.... (省略)
soc_thermal-virtual-0
Adapter: Virtual device
temp1: +34.2°C (crit = +115.0°C)
計測結果
負荷の強度が高い時を知りたいので、 UnixBench をマルチコア設定で実行します。
このコマンドを実行中に、別シェルで先ほどの温度センサー取得のコマンドを実行し、温度変化を記録していきます。
$ ./Run -i 5 -c 8
記録された結果を Excel を用いてグラフ描画したのが以下のものです。
ヒートシンク+ファンありの構成のほうが SoC の温度を低く保てており、放熱の効果が出ていました。
今回、ファンは 3.3V ラインに接続しており、比較的静音状態で動かしています。
以前の測定情報
以前に計測したときは以下のグラフとなっていました。
今回は使用しているヒートシンクやファンに違いがあり、何も装着していないデータは取れませんでした。
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