外付けドライブにUbuntu20.04 LTSをインストールする方法
はじめに
最近、ROSなどの勉強で、Ubuntuを使いたい機会があったので、外付けSSDにUbuntu20.04をインストールしました。
インストールには下記Qiita記事を参考にさせていただきました。
ただ、この記事にも記載がありますが、Microsoft Surfaceでは、記事の手順通りに進めても、Ubuntuが起動しません。
では、「Microsoft SurfaceでUbuntuを起動できないのか?」というと、そういうわけではないので、解決策ややっておくとよいことをここに載せておきます。
1. BitLockerの無効化
まず、BitLockerの無効化です。
Ubuntuをインストールすると、Windows起動時に、毎回BitLockerの回復を求められます。
BitLockerの回復には暗号化キーの入力が必要で、これを毎回入力するのはかなり大変です。
簡単に解決するには、BitLockerを無効化してしまうことです。
Windowsでファイルエクスプローラーを起動して、デバイスとドライブから「Windowsのドライブ」を右クリックし、「BitLockerを無効にする」をクリックします。
あとは、無効になるまでしばらく待っていただくだけです。
2. セキュアブートの変更
2つ目に、UEFIのセキュアブートの設定の変更になります。
この設定は、Ubuntuを起動するのに絶対必要になるので、この項目が一番大切です。
Microsoftの公式サイトでもSurface UEFIのセキュリティに関することが記載されています。
UEFI設定画面を表示するには、
- Surfaceをシャットダウンし、10秒待って電源が切れるのを確認します。
- 音量を上げボタンを長押しし、同時に電源ボタンを長押しします。
- MicrosoftまたはSufaceロゴが画面に表示されたら、UEFI設定画面が表示されるまで音量を上げ続けます。
画面が表示されたら、「Security→Secure Boot」から「Change configuration」ボタンを押して設定を調整します。
「Change configuration」ボタンを押すと、セキュアブートの設定変更を行う画面が表示されるので、
「Microsoft & 3rd-party CA」を選択して、OKを押してください。
これで、サードパーティ製のOSをSurfaceから起動できるようになります。
3. Windows時刻の自動同期
最後に、時刻の自動同期になります。
SurfaceでUbuntuを起動できるようになると、Ubuntuを起動するたびにWindowsの時刻がUTC(協定世界時)に変更されてしまいます。
Ubuntu側の時間を日本時間に変更していたとしても、同様の現象になります。
これを回避するには、システム起動時にWindows Timeサービスを開始するようにしてあげる必要があります。
まずは、サービスアプリを起動し、「Windows Time」というサービスを探します。
見つかったら、Windows Timeを右クリックしてプロパティを選択します。
そこで、スタートアップの種類を確認し、「手動」などになっている場合は、「自動(遅延開始)」に変更し、適用してください。
次に、タスクスケジューラアプリを起動します。
タスクスケジューラライブラリから「Microsoft >> Windows >> Time Synchronization」と手繰っていき、「時刻同期」を選択します。
選択したら、画面右の選択した項目から、「無効化」を選択し、時刻同期のトリガーを無効化します。
これで、システム起動時に、Windows Timeサービスが起動し、時刻同期がされるようになります。
最後に
Ubuntuをしばらく触ってみましたが、仮想環境とは違うので、動作も快適でいいですね。
いいROSの勉強ができそうです。
2つのOSを扱えるなんて何かかっこいい!笑
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