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【超入門】インターネットの「お約束事」って何?Webサイトが見れる不思議を解き明かす!

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こんにちは!皆さんは普段、当たり前のようにインターネットを使っていますよね。この記事を読んでいる今も、きっとインターネットの恩恵を受けているはずです。

でも、「なぜWebサイトが見れるの?」「メールが届くってどういう仕組み?」と考えたことはありますか?実は、その裏側にはたくさんの「お約束事」が隠されています。それが、今回ご紹介する**「プロトコル」**です!

「プロトコル」と聞くと、ちょっと難しそうに感じるかもしれません。でも大丈夫!ここでは、インターネットの仕組みを支える主要なプロトコルを、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

プロトコルって、そもそも何?

例えるなら、プロトコルは「コンピュータ同士が会話するための共通言語やルール」です。

もし、世界中の人がそれぞれ違う言語を話していたら、コミュニケーションは難しいですよね。インターネットも同じで、世界中の無数のコンピュータがスムーズに情報をやり取りするためには、共通のルールが必要なんです。

「この手順でデータを送ろう」「こういう時はこう返事しよう」という約束事が、プロトコルとして定められています。

インターネットの土台を支える「超重要プロトコル」

まずは、インターネットの骨格とも言える、最も基本的なプロトコルから見ていきましょう。

  1. TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
    「TCP/IP」は、インターネットの「神経」とも言えるくらい重要なプロトコルの集合体です。これがなければ、インターネットは成り立ちません!

    • IP(Internet Protocol)
      データを小さな「パケット」という荷物に分けて、正しい宛先に届けるための住所のような役割をします。例えるなら、郵便物を仕分けして、正しい家まで届ける郵便屋さんのようなものです。
    • TCP(Transmission Control Protocol)
      IPが運んだ荷物(パケット)が、途中でバラバラになったり、失われたりしないように、きちんと順番通りに届いているかを確認し、もし何か問題があれば再送を指示します。これは、荷物が無事に全て届いたかを確認し、欠品があればもう一度送ってもらう丁寧な宅配便サービスのようなイメージです。

    私たちがインターネットを使う時、裏側では常にTCP/IPが働いているんですよ!

Webサイトを見るためのプロトコル

次に、皆さんが一番身近に感じているであろう、Webサイトを見るためのプロトコルです。

  1. HTTP(Hypertext Transfer Protocol)/HTTPS(HTTP Secure)
    皆さんがWebブラウザでURLを入力すると、Webサイトが表示されますよね?その時、ブラウザとWebサーバーの間で情報をやり取りしているのがHTTPです。

    • HTTPは、Webページや画像、動画などのコンテンツをブラウザに表示するためのルールです。
    • 最近では、ほとんどのサイトがHTTPSを使っています。これはHTTPに「S」(Secure=安全)が付いたもので、通信内容が暗号化されるため、個人情報やクレジットカード情報などを安全にやり取りできるようになっています。鍵マークが付いているサイトはHTTPSですね!

メールを送ったり受け取ったりするためのプロトコル

毎日使うメールも、実はプロトコルのおかげで成り立っています。

  1. SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
    「メールを送る」ときに使うプロトコルがSMTPです。あなたがメールクライアント(GmailやOutlookなど)でメールを送信すると、このSMTPを使ってメールサーバーへ届けられ、そこから相手のメールサーバーへと転送されます。

  2. POP3(Post Office Protocol version 3)/IMAP(Internet Message Access Protocol)
    今度は「メールを受け取る」ときのプロトコルです。

    • POP3:メールサーバーに届いたメールを、自分のパソコンやスマホにダウンロードして受信します。ダウンロードすると、サーバーからメールが消えることが多いので、基本的に1つのデバイスで管理するのに向いています。
    • IMAP:メールをサーバー上に保存したまま、複数のデバイス(パソコン、スマホ、タブレットなど)で同じメールを閲覧・管理できます。どのデバイスからアクセスしても、常に同じ状態のメールボックスを見ることができるので、現代ではこちらが主流です。

ドメイン名をIPアドレスに変換するプロトコル

「google.com」や「yahoo.co.jp」といったドメイン名、普段何気なく使っていますが、コンピュータは実は数字の羅列である「IPアドレス」でしか場所を特定できません。そこで活躍するのがこのプロトコルです。

  1. DNS(Domain Name System)
    DNSは、まるでインターネットの「電話帳」のような役割を果たします。あなたが「google.com」と入力すると、DNSがそのドメイン名に対応するIPアドレス(例: 172.217.160.142)を調べて教えてくれるんです。これがあるから、難しいIPアドレスを覚えなくても、Webサイトにアクセスできるわけですね!

まとめ:プロトコルが織りなすインターネットの世界

いかがでしたでしょうか?

私たちが普段、当たり前のように使っているインターネットは、これら様々な「プロトコル」というお約束事が協力し合って成り立っていることがお分かりいただけたかと思います。

これらのプロトコルがあるおかげで、世界中のコンピュータがスムーズに繋がり、私たちはWebサイトを見たり、メールを送受信したり、動画を楽しんだりできるのです。

インターネットの裏側でどんな「お約束事」があるのかを知ると、よりインターネットが身近に感じられるのではないでしょうか。

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