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【Fedora+NVIDIA】Fedora 42でNVIDIA GeForce向けドライバーをインストールする方法

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Fedora 42を何度もインストールしていて、毎回NVIDIAのドライバーのインストール手順を忘れてしまうので、今まで使用した中で最も簡単な方法を紹介します。

注意

  • NVIDIAはNVIDIAでもGeForce向けです。Teslaとかは違うかもしれません。
  • Nerconeの環境では検証済みですが、他の環境ではうまくいかない場合があります。自己責任でお願いします。
  • この手順は、実際にはCUDA Toolkitのインストール用ですが、NVIDIA公式が、一緒にドライバーもインストール可能にしてくれているので、それを利用します。
  • 64bit版しかありません。32bit民はもう時代遅れなのでこの記事を見るわけ無いと思いますが

検証済み環境

OS: Fedora 42 KDE Plasma Edition
CPU: Intel Core i5-12400F (x86_64)
GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060
CUDA Toolkitバージョン: 13.0
日付: 2025年10月11日 10時頃 (JST)

手順

0. 事前準備

自分のPCの情報を知っておく必要があります。
基本的には、インストールしたFedoraのバージョンさえわかればいいと思います。

1. コマンドの取得

1-1. 公式サイトにアクセス

NVIDIAが公開している、CUDA Toolkitのダウンロードページに行きます。

1-2. 環境の情報を選択

少し待つとOSの種類の選択画面が出てくるので、Linuxを選択します。
次に、CPUのアーキテクチャを選択します。IntelやAMDであればx86_64を、ArmのServer Base System Architecture?とかの場合はarm64-sbsaを選択します。
よくあるWindowsやLinuxのPCだとArmはあまり見ないので、普通にx86_64を選べばいいと思います。
次に、Linuxディストリビューションを聞かれます。Fedoraを選択します。
バージョンを聞かれます。Fedora 42であれば42を選択します。手順が変わっていなければ、Fedora 43やFedora 44などでも動作すると思います。
あとは、インストールの方法を選択します。
runfileはいろいろと面倒ですし、localだとアップデートが面倒だった記憶があるので、rpm (network)を使用します。
下にコマンドがいろいろと出てきたらOKです。

2. ドライバーのインストール

2-1. リポジトリの追加

先程出てきたコマンドのうち、CUDA Toolkit Installerというセクションのコードブロックに、sudo dnf config-managerから始まるコマンドが書かれていると思います。
こんな感じのやつです:

sudo dnf config-manager addrepo --from-repofile https://developer.download.nvidia.com/compute/cuda/repos/fedora42/x86_64/cuda-fedora42.repo

ターミナルなどで、そのコマンドを実行します。

2-2. クリーンアップ

一応念の為、sudo dnf clean allを実行します。

2-3. インストール

ドライバーのインストールを行います。
NVIDIAのドライバーにはopenとproprietaryの2種類があります。
openはカーネル空間のソースコードが公開されていて、ライセンスはMIT/GPLです。
proprietaryはソースコードは公開されておらず、ライセンスはNVIDIAの独自のライセンスです。
細かなことは省きますが、最近はopenのほうが対応が早いという噂も聞きますので、今回はopenを使用します。

openの場合、To install the open kernel module flavor:のところのコマンドを使用します。
こんな感じのやつです:

sudo dnf -y install nvidia-open

proprietaryならTo install the proprietary kernel module flavor:のところで、こんな感じのやつです:

sudo dnf -y install cuda-drivers

実行すれば自動的にインストールされます。
インストール後は再起動しましょう。

3. おまけ: NVIDIAの状態を確認

NVIDIAのドライバーや推奨/インストール済みCUDAバージョンなどは次のコマンドで確認可能です:

nvidia-smi

4. おまけ: CUDA Toolkitのインストール

本来このためにあるページですので、おまけとしてですが書いときます。

2-1までを行えば、次のようなコマンドでインストールできます:

sudo dnf -y install cuda-toolkit-13-0

13-0はバージョンなので、最新のIDはページのものを使用する必要があります。
CUDA Toolkit Installerセクションのsudo dnf -y installから始まるコマンドを使えば問題ありません。

5. アップデート

アップデートはdnfで行います。
FedoraやRHELなどを使用した方ならおなじみのあれです。
nvidia-opencuda-toolkit-13-0など、使用したときに使ったIDを使います。

sudo dnf -y upgrade ここにID

GUI環境を使用している方へ

一部のGUI環境(デスクトップ環境)には、自動で全パッケージをアップデートするような機能とかがあるので、それで自動的にアップデートされているかもしれません。

最後に

有益だと感じたりしたら、いいねやシェアなどお願いします。
情報が古くなっていたりしたらディスカッションなどでお知らせください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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