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[受験レポート] プロジェクトマネージャ試験の振り返り

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先日、プロジェクトマネージャ試験を受験してきました。本業が忙しくあまり対策できなかったので、もう一回受験する気持ちで振り返りを行っておこうと思い書いてます。

この記事では、勉強した方法や対策、考えていたことをまとめています。未来の自分と、これから受験する方の参考になれば良いなと思います。

受験時の前提情報

受験時の情報は以下の通りです。

  • IPA試験はFE, AP, SC, STに合格済み
  • 春にST合格したので午前Iが免除で午前Ⅱからの受験

勉強方法・対策

使用した参考書等

さらっと利用した参考書だけ紹介します。

https://amzn.asia/d/bkqxG30

もうIPA試験はいつもこのシリーズだけでやってます。過去の経験からもこちらで十分かなと思います。論文試験の経験が浅い方は併せて以下も勉強しておくと良いと思います。

https://amzn.asia/d/8NFeSE9

過去問対策は必須なので以下のページも活用します。

https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html

午前Ⅱ対策

午前Ⅱ対策はもうみなさん恒例の過去問対策です。今回は平成21年度以降の過去問を全て解きました。本来は他の選択肢が何故違うのか、どういう問題の時にこの選択肢が正解になるのか まで深掘りしてやるのですが、今回は時間がなく正解の解説を主に覚えていきました。

プロジェクトマネジメントの試験なのでPMBOKのプロセス群については絶対出てきます。ただし量がとてつもなく多いので全て覚えるのは断念しました。
こちらは必須科目なのですが、似たような説明が多いので覚えられる分だけをなんとか覚えていきました。
個人的には「評価」を行うのは管理や終結といった後半のプロセスのようなイメージがあったので、計画プロセスに多いというのが意外で記憶に残りました。

次に計算系の問題は計算したら解けるので解き方を覚えていきました。工数の計算やクリティカルパスの計算といったものですね。理系出身の人は大好物の問題ですよね。

あとはEVM(アーンドバリューマネジメント)は絶対出る気がするので今後も対策必須だと思います。表で進捗を答える形式だと楽なのですが、EACやVACまで出てくるとちょっとしんどいですよね。

新規の問題が最近の傾向として多い気がするのですが、基本的には過去問対策で6割はいけるかなと思ってます。この対策で十数年やってますが、午前で足切りされたことはほとんどないです。
(新規の問題はどこで対策したら良いのかいまだにわかってない。。)

午後Ⅰ対策

午後Ⅰは国語だと思ってるのであまり対策できることはないと思ってます。なので学習量はかなり少なめです。

自分のキャリアや仕事で意識してる点も関係するのかもですが、個人的にはST試験の午後ⅠよりはPM試験の方が難しいです。
ST試験の午後Ⅰは問題を読めば答えが書いてある(気がする)のですが、PM試験は問題文に答えが明記されておらず、その意図を読み取り自分の言葉で回答する必要があり、掴みどころがない気がします。

過去問を解いて、こういうケースではこういう答えを求められているという感覚を掴む練習をする形で対策しました。

午後Ⅱ対策

これはもう全ての想定問題で設計書を作る時間がなかったので山を張りました。
PM試験に限らず論述試験は以下の流れが基本だと思うので、設計書をいくつか作り、なんとなく2,000字書けそうなレベルまで解像度を上げておきます。

  1. プロジェクトの概要、特徴、2への伏線張り(プロジェクトの課題や制約の仕込み)
  2. 具体的な対応、対策(1での伏線回収)
  3. 2の結果どうなったか、振り返り

題材はPMの基本である QCD(Quality, Cost, Delivery) と、そろそろ出そうな気がした アジャイル型 の問題や DX、UX関連 に絞って設計書を作っておきました。
リーダーシップに関する問題も去年に引き続き出そうな予感はなんとなくしてたのですが、いい題材が浮かばず捨てました。

あとはできるだけ多くの合格論文を読んでインプットしました。回答形式や書き振りは真似できるので参考にします。特に設問アの書き出しなんかはそのまま真似できるものが多いと思います。

今回はST試験で論述の基礎は理解していたので対策してないですが、初めての方は書き方の基礎を理解しておく必要があります。
章立てや行の最後の句読点の打ち方、最後に「以上」で閉めるといった基本的な論述の書き方は初めての方は抑えておいてください。

試験の振り返り

キチンと朝起きて試験を受けてきたので振り返り、反省を込めて受けた試験をレポートしておこうと思います。

午前Ⅱ

いやー難しかったです。

過去問系は8割程度取れたと思います。
絶対落としてはいけない計算問題ですが、プレシデントダイアグラムのリードの概念がわからず落としてました。悔しい。

他はたまたま当たったり、ケアレスミスで落としたりと色々ありましたが、印象に残ってたのはRedmineやSeleniumといったOSSの問題が出たことですね。
エンジニアは基本的に使ったことはなくてもどのOSSも聞いたことあるので簡単だと思いますが、こういったものがIPAの試験で出るのかとびっくりしました。

プチハプニングとして、最後の1分で受験番号のマーキングをしてないことに気づき、急いでマーキングしました。焦った。。。
試験後の自己採点だと17/25でギリギリではありますが、合格はしてそうでした。

午後Ⅰ

問1と問2を解答しました。どの題材でもあまり変わらないので上から選んだだけです。

問1はちょっと難しくて後悔しました。テーラリングの問題だったと思うのですが、ちょうど「そこ聞くんかよー」みたいな設問だった気がします。
問2は少し簡単だった気がします。ステークホルダマネジメントの問題だったのですが、本業でも(私のチームではないですが)CRM再構築プロジェクトを行なっていたことや営業部門との調整も経験があるので、J課長の意図が手に取るように理解できた気がします。

そう考えると、やはり経験があると午後Ⅰはそんなに難しく感じないのかなと思いました。なので経験したことがある題材の問題をやっぱり選んだ方が良いですね。

午後Ⅱ

これはどちらも地獄でした。本当に何度途中でやめて帰ろうと思ったか。。

問1の育成計画はリーダーシップと似たような問題なので捨ててて対策していなかったので、何も題材が浮かんできませんでした。
問2の稼働開始リスクはリリース時の問い合わせ集中リスクで用意してたのですが、まさかの問題文の例で出てくるという。。「なんでそれ例で書いてんだよー!」と心の中で叫んでました。
次に浮かんだのが再構築プロジェクトで利用者が現システムから移行しないというよくある稼働開始リスクだったので、それにしました。

設計書作成は20分程度で作成しました。
章タイトルは基本的に設問の文章をそのまま使うのですが、文字数が多かったので1行稼げそうっていうのはちょっと嬉しかったです。

前回は設問3の時間がギリギリだったので、今回は設問2 → 設問3 → 設問1の順で論述していきました。設問1は文字数も少なく、ある程度決まった型がありますし、何より伏線を張らないといけないので最後にするのがとても書きやすかったです。これは今後も続けていこうと思います。(CBT試験の形式次第ですが)

全体的にST試験の時より断然書くスピードは早くなったと思います。文字数は規定文字数をしっかりクリアしました。(来年からCBT試験なのが寂しいです。)

あとは、意識した点として、参考書でPM試験はST試験と比べて時間の流れがあるよと書いてたのでそこは意識しました。(設問の中で計画時と実行時で設問が分かれてたので、勝手に意識して書けるとは思いますが。)

まとめ

来年も受けることになりそうな気がするので簡単に振り返ってみます。
午後Ⅰはしっかり過去問を解いて、どういった回答が求められてるか感覚をしっかり掴むことを意識する必要があると感じました。あと、適当に選ばず、選択する問題は経験したプロジェクトに近い題材を選択するのがやっぱり良さそうですね。
午後Ⅱはインプット命なので、しっかり目を通してそのまま使えそうなフレーズを増やす必要があると思います。また、題材ごとにどう対策するのが最適解かをしっかり固める必要があります。あとは、個人的な感覚ですがリーダーシップやステークホルダマネジメント等の人間関係の問題は今後も出る気がするので、レパートリーを作ると良さそうな気がしました。

結果は2ヶ月後なので首を長くして待とうと思います。落ちたらまた来年トライします。とはいえ、来年はCBT試験なのでどう変わるのかちょっと不安ですよね。漢字を覚えるとかの努力が要らなくなる代わりにタイピング速度を上げないといけないのかな?

今後はやっとPM試験が終わったので、春までにAWS認定試験の残りを頑張って全冠と、TOEICもやっていこうと思います。

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