[受験レポート] ITストラテジスト試験を受験してきた
先日、ITストラテジスト試験を受験してきました。合格したらブログ書こうかなと思っていましたが、不合格だった時にブログ書きながら振り返る機会がないなと思いこのタイミングでまとめておくことにしました。
この記事では、勉強した方法や対策、考えていたことをまとめています。未来の自分と、これから受験する方の参考になれば良いなと思います。
受験時の前提情報
受験時の情報は以下の通りです。
- IPA試験はFE, AP, SCに合格済み
- STは昨年に続いて2回目、昨年は午後Ⅱで規定文字数に到達できず見事撃沈..
- 今回まで午前Iが免除で午前Ⅱからの受験
勉強方法・対策
使用した参考書等
さらっと利用した参考書だけ紹介します。去年受験するときに購入して使い回してました。
もう少し中身を見て決めた方が良いと思うのですが、AP試験を受けていた頃からずっとITのプロ46シリーズを使ってます。あとIPAのサイトに過去問があるのでそちらをかなり利用します。IPA試験は過去問から出たり参考になることが多いので強力な勉強ツールになります
午前Ⅱ対策
ひたすら過去問を解きました。これまでの試験でも60%程度は少なくとも過去問から出題されている気がします。WEBから取得できる過去問は反射的に答えられる(もしくは計算式が出てくる)まで反復で解きまくりました。
個人的に勉強するときに意識しているのは、答え以外の選択肢が何を示しているのかも含めて理解するようにしてます。例えば答えが(ア)の時、(イ)(ウ)(エ)は〇〇の説明文だな、どういう意味の単語だなとかを理解するとインプットが4倍になります。
私はずっとエンジニアをやっているので、マーケティングや戦略といった領域は新鮮で面白く、勉強が思ったより捗りました。事業分析や統計など、普段触れない分野は特に興味深かったです。
新規問題の対策もしたいのですが、あまりいい案が浮かばず今後の課題です。(いい対策法がある方は教えていただきたいです)
午後Ⅰ対策
午後Iは個人的に大得意なジャンルで、昨年も80%を超えていたので2年分の午後Ⅰの全問題を解くだけにしました。
なぜ得意か少しだけ自己分析すると、STの午後Ⅰは9割が問題文の中に答えが書いてあるような気がします。そのため設問とマッチする答えを文章の中から探し出す作業をやってるようなイメージになります(国語の試験だと思っています)。
問題文を読む際のコツとしては、方針や課題、ニーズといったものが答えになりやすい印象があるので、そこは答えになるかもと思ってマークしたりしています。(「〇〇を実現するべく〜」「〇〇というニーズがあった」「〇〇が対応できない」といった記述です)。
午後Ⅱ対策
これは受かったことがないので良い対策ができている自信はありません。ですが一応やったことをまとめておきます。
まず基本の記法があるので、それを覚えます。論文対策をしたことがある方や過去に他の試験で受けている方は覚えていると思いますが、章立てや行頭に句読点がくる場合、前の行の最後のマスに収めるといったルールがあるので、それを覚えます。
そして多くの合格論文をインプットしました。複数の参考書や媒体から合格論文を書き集めてインプットしました。参考書にはモジュールという言葉が使われますが、合格論文のインプットをするときに自分が書く場合も使えるなというフレーズや対応策、観点を注視しながらインプットしました。
次に、自分の普段の業務や人と話す中で論文として使えそうな対応がないかを(たまに)考えながら過ごしました。
ですが、昨年も同じようなことをやっていたので対策してる途中で「合格論文が言っていることはわかるけど自分が書く時にうまく反映させられるかが難しい」と感じました。そのため最後の方は過去問題を見てどのように論文を組み立てるか設計する作業(論文設計書の作成)を行いました。(実際に受けた後にこの設計書の出来が合否に大きく関係すると感じました)。
試験の振り返り
振り返り、反省を込めて受けた試験をレポートしておこうと思います。
午前Ⅱ
今回は新規の問題が多かった印象です。10問以上新規の問題があった気がします。去年よりも増えてる?より一層過去問を落とせなくなってきてるなと感じました。
そんな中でも新規問題の中でもよく読むと解ける問題もあったので助かりました。個人的には「魔の川」と「死の谷」が混在して覚えていて1問落としたのがとても悔しかったです(後で調べたら「ダーウィンの海」というのもあるらしい)。自己採点では17/25とギリギリですが通過できそうでした。
午後Ⅰ
問1と問2を解答しました。選んだ理由は、もともと何がきても自信があることと、パッと見たところ、どの問題もいけそうだったので、単純に上から選びました。
問1は結構解けた自信があり、満点でもおかしくないくらいの出来でした。問2は少し難しかったです。後からSNSを見ていると問3はそんなに難しくなかったという意見が多かったので問3にすればよかったかもと思いましたが、選ぶ基準が自分で定まっていないので読んでみないと選べなかったと思います。
問2は少し出来が悪くても、2問合わせて60%は超えている気はするので、あとは結果を待つだけです。
午後Ⅱ
問2のDXを選択しました。理由は単純で、DXが出たらそれを選ぼうと決めていたからです。むしろDX以外はあまり自信がなかったので、DXが出ることを祈っていました。
文字数は規定文字数は最低限クリアしましたが、600字+1,100字+700字の2,400字程度とちょっと少なかった気がします(設問2をもう少し厚くしたかったのですが、時間が足りませんでした)。
要求事項に基づいて各設問を以下のように意識して記載しました:
- 解決すべき経営課題、必要となった変革を定め、それが発生した要因となった事業背景を含ませて事業の説明を記載
- 実際のDXの企画策定を記載。問題文中のヒントを参考に「データ×デジタル技術の融合」「部門ごとの役割分担」「投資金額(と、もう少し踏み込んでROIまで)」をキーワードに文を構成
- デジタル技術とデータ活用が変革の実現にどのように貢献できるか
- 事業部門や管理部門などとどのように役割分担し、DXを推進するか
- デジタル技術の導入とデータ活用に関わる投資金額は幾らか
- 変革を阻害する要因を経営層や事業部門の意思を明確にして記載しました。この設計がなかなか浮かばず設計書の作成に時間がかかりました
設計書作成に20分を想定していましたが、35分ほどかかってしまいました。ここから焦り始め、最終的にはかなりタイトなスケジュールになりました。昨年は設問1から書き始めましたが、今回は参考書を参考に問2から書き始めました。問2は50分ほどかかり、残り35分で設問1と設問3を書くというかなり時間がタイトでしたが、気合いで書ききりました。
設問1は事業の説明については大体頭にあったので、今回の経営課題や背景を入れて書くだけで時間をあまり使わず対応できました。
おわりに
今回の論文は自分なりには結構頑張ったので、これで不合格なら現時点ではどう頑張っても受からなかった気がします。
来年は落ちればまた受けようと思いますが、受かってたらNWかSAを受験したいなと思ってます。
余談ですが、論文があるのでいくつかでシャーペンを試しましたがクルトガ一択でした。他のシャーペンは書いてる途中に文字が潰れてきてストレスでした。
クルトガって、自分が子供の頃からあるのにいまだに最高峰に位置していて、画期的な発明なんだなと改めて思いました。
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