EC2ステータスチェック起点のイベント駆動を考える
はじめに
この記事はDevOps on AWS大全の一部です。
DevOps on AWS大全の一覧はこちら。
この記事ではEC2ステータスチェックに関連する内容を超詳細にまとめています。
具体的には以下流れで説明します。
- EC2ステータスチェックとは
- EC2ステータスチェックの活用
AWSの区分でいう「Level 200:トピックの入門知識を持っていることを前提に、ベストプラクティス、サービス機能を解説するレベル」の内容です。
この記事を読んでほしい人
- EC2ステータスチェックがどういうサービスか説明できるようになりたい人
- EC2ステータスチェックを採用するときのベストプラクティスを説明できるようになりたい人
- AWS Certified DevOps Engineer Professionalを目指している人
EC2ステータスチェックとは
EC2ステータスチェックは、EC2インスタンスの状態を監視するための機能です。
これにより、物理的なホストの問題やインスタンス内のソフトウェアの問題を検出し、迅速な対応が可能になります。
システムステータスチェック
システムステータスチェックは、EC2インスタンスが実行されている物理的なホストに関連する問題を確認します。具体的なチェック項目には以下が含まれます。
インスタンスの接続性の確認:
インスタンスが正常に起動し、ネットワークに正常に接続されているかどうかを確認します。
ネットワークパケットの損失の確認:
インスタンスと物理ホストの間でパケットの損失が発生していないかどうかを確認します。
物理ホストのハードディスクの利用可能な空き容量の確認:
インスタンスが実行されている物理ホストのディスクに十分な空き容量があるかどうかを確認します。
物理ホストのネットワークの問題の確認:
物理ホストのネットワークが正常であるかどうかを確認します。
インスタンスステータスチェック
インスタンスステータスチェックは、EC2インスタンス内で実行されているソフトウェアやOSに関連する問題を確認します。具体的なチェック項目には以下が含まれます。
システムの正常な起動:
インスタンスが正常に起動し、実行中であるかどうかを確認します。
システムの正常な動作:
インスタンス内のシステムが正常に動作しているかどうかを確認します。
EC2ステータスチェックの活用
これらのステータスチェックはEC2コンソールやAWS CLI、SDKを通じて表示でき、自動修復などのアクションをトリガーすることができます。
自動修復機能の活用
EC2ステータスチェックは、物理的なホストに問題が検出された場合に自動的に対処する自動修復機能を提供します。
例えば、物理的なホストの障害やネットワークの問題が発生した場合でも、新しいホストに移動してサービスの中断を最小限に抑えます。
カスタムステータスイベントの設定
ユーザーはEC2ステータスチェックの結果に基づいてカスタムステータスイベントを設定できます。
これにより、特定のイベントに対するアクションを事前に定義し、自動的に対応完了することができます。
CloudWatchアラームの統合
EC2ステータスチェックの結果はAmazon CloudWatchにも連携されます。
ユーザーはこれを利用してカスタムアラームを設定し、問題が検出された際に通知を受け取る、あるいはリカバリアクションの自動化を実現することができます。
EC2 Auto Recoveryの設定
EC2 Auto Recoveryを使用することで、ステータスチェックに合格しない場合に自動的に新しいインスタンスに置き換えられるように設定できます。
まとめ
この記事ではEC2ステータスチェックに関連する内容を超詳細にまとめました。
- EC2ステータスチェックとは
- EC2ステータスチェックの活用
次回はCloudTrailについて超詳細解説します。
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