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Ryzen CPU搭載のUbuntuノートPCでのキーボードトラブル
概要
Ryzen CPU搭載ノートPCにUbuntuをインストールすると、キーボードの挙動がおかしいことに気づきました。
具体的には、キーを長押しするとキーを離した後もずっと同じものが入力されたり、キーを押してから入力されるまでの時間が長かったりしました。
最終的にはLinuxのカーネルを変更することで解決しましたので、その内容をまとめました。
環境情報
- ハードウェア: HP Pavilion Aero 13-be2000
- CPU: AMD Ryzen 7 7735U with Radeon Graphics
- OS: Ubuntu 22.04.3 LTS
- Linuxカーネルバージョン(トラブル発生時): 6.2
- 内蔵キーボードで発生し、USB接続の外付けキーボードでは発生しない
解決方法
HP Pavilion Laptop Keyboard Issue in Ubuntu 22.04というWEBページやこちらなどが参考になりました。
Linuxカーネル5.19.10から「最新のPCではIRQオーバーライドは必要ない」という判断で変更した箇所が原因のようです。
カーネルのバージョンを5.19.9以前(試してはいません)か、もしくは6.5以降にすることで解決するようです。
以下のコマンドでカーネルのバージョンを変更し、再起動後問題が発生しないことを確認しました。
# 現在のカーネルバージョンの確認
uname -r # 発生時は6.2.0-39-generic
# カーネルのアップデート
# アップデートするバージョンはapt search linux-image | grep genericなどで探す
sudo apt install --install-recommends --install-suggests linux-image-6.5.0-14-generic
# 再起動
sudo reboot now
# 現在のカーネルバージョンの確認
uname -r # 6.5.0-14-generic
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