デイリースクラムで30分時間がかかっていたタイムスコープを15分以内に収めようとした小話
\スニダンを開発しているSODA inc.の Advent Calendar 2024 3日目の記事です!!!/
こんにちは!!!!SODAの矢野です!!!
今回はスクラムのデイリースクラムで30分時間がかかっていたタイムスコープを15分以内に収めるようにした小話についてです。
チームのデイリースクラムの課題
チームに参画するメンバーが増えてからデイリースクラムが30分程度時間がかかるようになっていました。
デイリースクラムが30分もかかってしまう理由は、チームの人数が10人に増えても、今まで通り一つ一つのタスク進捗を確認する形式を続けていたことにありました。そのため、各メンバーが自分の担当タスクを個別に報告するたびに時間がかかり、全体の時間が増加。効率的な進行が難しい状況になっていました。
私のチームのデイリースクラムのアジェンダは⇩のようになっています。
- バックログアイテムの進捗/障害/悩み確認
- スプリントゴール達成に向けての進捗/障害/悩み確認
- エピックのリリース日に変更ないか確認する(早まったり/遅れたり/順調か)
- 新しく追加した/変更したバックログアイテムの確認 (ここまでやデイリースクラムや!!!)
他チームのヒヤリング
弊社の開発部ではスクラムマスター会やスケールドレトロスペクティブ、EAT(エグゼクティブアクションチーム)などチーム内外に関わる課題や相談事項を話し合えるMTGが用意されています。それらのMTGの中で他チームがどのようにデイリースクラムを実施しているかヒヤリングしてみることにしました。
ヒヤリングした結果、チームとの差分として「スプリントゴールに基づいた進捗確認をしているか」がありました。
ヒヤリング結果
スクラムガイドにも以下のようにデイリースクラムの目的が説明されています。
デイリースクラムの⽬的は、計画された今後の作業を調整しながら、スプリントゴールに対す
る進捗を検査し、必要に応じてスプリントバックログを適応させることである。
参考:https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
対策と工夫
これを改善するために、まずチームで決めたスプリントゴール(※1)を最初に確認し、その達成に向けての障害がないか、相談したい事項がないかという視点で進捗を報告する方式に切り替えました。この方法であれば、スプリントゴールに直結する内容にのみフォーカスし、不要な説明や脱線を防ぐことができます。
(※1)私たちのチームでは今年の春からスプリントゴールを決める取り組みをしており、新しいスプリントが始まるタイミングでゴールの設定をしています。
スプリントゴール
結果
こうした進行方法に変更したことで、デイリースクラムのタイムボックスを15分以内に収められるようになりました。関心事をスプリントゴール達成に向けた進捗に絞った結果、全体の進行がスムーズになり、チーム全員が集中して短時間での報告を行えるようになりました!(めでたい)
それでも課題はある
デイリースクラムでの時間短縮には成功しましたが、タイムボックスを意識するあまり、進捗における障害が見過ごされたり、プロダクトバックログアイテムのステータスが最新ではないなどの新たな課題も出てきました。短時間での進行により、障害の認識や深掘りが十分にできない場合があることが、今後の改善ポイントかなと思っています!(まだまだだね)
株式会社SODAの開発組織がお届けするZenn Publicationです。 是非Entrance Bookもご覧ください! → recruit.soda-inc.jp/engineer
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