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QAエンジニアの成果は見せないと見えない

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こんにちは、SODAでクオリティエンジニアをしているokauchiです。

今回は、QAエンジニアの成果を見せないと見えないというテーマです。手を動かしている自分はわかっていても、見せないと見えない。自分達の活動がプロダクトの品質であったり、サービスの品質に貢献していることを伝えていく必要があるという話です。

可視化されにくいQAの仕事

QAエンジニアの仕事は、どうしても「見えにくい」ものになりがちです。
不具合を見つけたり、品質課題を早めに指摘したり、プロセス上の改善を促したり。実際には多くの時間と工夫を注いでいるのに、コードのように直接的に「ここを作った」と示せるものではありません。

そのため、「どれだけ頑張ったか」がアウトプットとして伝わりづらく、関わった仕事が成果として認識されにくいという悩みは、多くのQAエンジニアが抱えているのではないでしょうか。

努力がなくても課題は減ることがある

ややこしいのは、QAエンジニアの努力がなくても品質課題が減ることがあるという点です。

  • 開発者が経験を積んで不具合が自然に減る
  • プロダクトの成熟度が上がって大きな変更が減る
  • 開発組織として品質に大きな課題を感じ、タスクフォースチームで品質課題に取り組む

こうした要因によって、あたかも「QAエンジニアが何もしなくても品質が安定した」ように見えてしまうことがあります。すると、「QAエンジニアって必要なの?」という誤解が生まれかねません。

もちろん実際には、テスト設計や不具合管理、レビュー支援といった活動が品質を支えているのですが、それは外からは見えにくいのです。

「No news is good news」だけでは伝わらない

「No news is good news(何も報告がないのは良い知らせ)」という言葉があります。問題が表に出ないこと自体が成果であり、何も起きないことこそ良い状態だ、という考え方です。ただし、これはチーム外の人にはなかなか伝わりません。静かに問題が防がれていることは「成果がない」と誤解されやすいからです。

だからこそ、「活動をして成果を出している見せ方」が必要になります。
テスト実施件数や検出した不具合数といった数値だけでなく、以下のような観点で見せ方を工夫できると良いと思います。

  • 既存のプロセスのアップデート
  • リスク分析とカバレッジの共有
  • 発見したインシデントがどのように改善につながったかの事例紹介
  • その他、品質をリードする立場としてのチャレンジ

これらのような活動の「見える化」を継続することで、QAの存在がただの“最後の砦”ではなく、“品質のリード”であることが伝わります。

まとめ

QAエンジニアの仕事は成果が見えにくく、努力がなくても課題が減ることがあるため、誤解されやすい側面を持っています。「No news is good news」という言葉は正しい一方で、それだけでは伝わらないのも事実です。

だからこそ、成果を見せる工夫が大切になります。小さな取り組みでも「こういう活動をした」「こういう改善につながった」と可視化して伝える。これを積み重ねることで、チームの信頼を得やすくなり、QAエンジニアの役割をより前向きに認識されることに繋がっていきます。

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