Virtual Realityを理解しよう(したい)
この記事はteam411アドベントカレンダー Advent Calendar 2024 13日目の記事です.
昨日はむつみんさんの「脳死Emacs撲滅運動とVimのすゝめ」でした.授業で使ったからと理由もなくEmacsを使っている方は読んでみましょう.私もマウス操作による煩わしさを解消したいのでVimを使ってみようかなと思いました.
注意
この記事はVRについて現在学んでいる人が書いているものです.正しいことが書かれているとは限りませんので詳しく知りたい方はこちらの本をぜひご覧ください.VRについてまとまっている素晴らしい本です.
概要
VRって何?と聞くと多くの方ががVRと聞いて思い浮かぶのは頭にかぶる"アレ"を思い浮かべることが多いかと思います.しかし一般に"アレ"はHMD(Head Mount Display)という道具を指し,HMDを通して感知する(HMDを通さないと感知できないわけではない)概念をVRと言います.日本バーチャルリアリティ学会はVRを次のように定義しています[1].
みかけや形は原物そのものではないが,本質的あるいは効果としては現実であり原物であること
この記事ではVRって何?という話をしていきます.
Virtualとは
VRの話をする前にVirtualという単語の話をします.Virtualが含まれている語をいくつか挙げるとVM(Virtual Machine),Virtual Memoryなどがあります.それぞれの日本語訳として仮想マシン,仮想メモリという日本語訳を目にしますが実はこれは最も適切な訳ではありません.なぜ適切ではないのか,それはVirtualを仮想と訳すことが原因です.Virtualと仮想の意味をそれぞれ辞書で調べてみると次のような意味が出てきました[2][3].
Virtual:(表面または名目上はそうでないが)事実上の,実質上の,実際(上)の.
仮想:)実際にはない事物を、仮にあるものとして考えてみること。仮に想定すること。
これを見るとVirtualは表面はどうであれ,実質や事実など本当のことを言っているのに対して仮想はあくまでも事実ではないことを仮定しているだけで本当でないことを言っており,Virtual
さてVRを日本語に訳す場合はどう訳せばよいのでしょうか.強いて訳すならば人工現実感などが良いとされています.しかし最も良いのは訳さずにバーチャルリアリティと使うことです.これは先ほどのVirtualの日本語訳が長い訳になっていることからわかる通りVirtualに対応する日本語が存在しないためです.
Virtual Realityとは
前章より本来の意味からいうとVirtualは見た目はどうであれ事実であることからVirtual
みかけや形は原物そのものではないが,本質的あるいは効果としては現実であり原物であること
なのです.すなわちHMDを通してみる空間は本当の現実世界ではないものの,首を振れば視界が動き物をつかめば(コントローラーを通じて)ものをつかめるという本質的には現実世界と何ら変わりがないのです.この定義からいうと様々な動きを体験しながら映像を見る某テーマパークのアトラクションなんかもVRであることが理解できるかと思います.このようにVRというのは世間一般がイメージする以上に広義な概念であり意外と身近にも存在するのです.
最後に
ここまであまりというか全く技術的な話をしていない気もしますが力尽きてしまったため締めたいと思います.この記事を読んでVRに興味を持った方はぜひteam411に入部してVR部門に来てください人手が足りていない.ここまで読んでいただきありがとうございました.
明日はみみさんのAPに関する記事です.
参考文献
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出典:日本バーチャルリアリティ学会,バーチャルリアリティとは,https://vrsj.org/about/virtualreality/ (2024/12/10閲覧). ↩︎ ↩︎
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引用:研究社,新英和中辞典,weblio英和辞典・和英辞典,https://ejje.weblio.jp/content/virtual (2024/12/12閲覧). ↩︎
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引用:小学館,デジタル大辞泉,weblio辞書,https://www.weblio.jp/content/仮想 (2024/12/12閲覧). ↩︎
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