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Google Cloud IAM:サービスアカウント

2024/09/29に公開

概要

この記事では、Google Cloud の重要な機能の一つ、Identity and Access Management (IAM) の「サービスアカウント」について説明します。

サービスアカウントとは

サービスアカウントは、人のユーザーではなく、アプリケーションやサービスが使用する特別な種類のアカウントであり、Compute Engine インスタンスやアプリケーションなどが Google Cloud リソースにアクセスする際に使用されます。

サービスアカウントは電子メールアドレスの形式で識別されます。例えば、「my-service-account@project-id.iam.gserviceaccount.com」のような形式になります。

サービスアカウントの主な用途

サービスアカウントには、主に以下のような用途があります:

  1. アプリケーションの認証
  2. API 呼び出しの許可
  3. リソースへのアクセス制御

例えば、あるアプリケーションが Google Cloud Storage にアクセスする必要がある場合、そのアプリケーション専用のサービスアカウントを作成し、必要最小限の権限を付与することができます。これにより、アプリケーションは必要な権限のみでリソースにアクセスでき、セキュリティ面でも優れた設計となります。

サービスアカウントの種類

Google Cloud には、以下の種類のサービスアカウントが存在します:

  1. ユーザー管理のサービスアカウント: ユーザーが作成し管理するアカウントです。多くの場合、これが使用されます。
  2. デフォルトのサービスアカウント: 特定のサービスを有効にすると自動的に作成されるアカウントです。便利ですが、適切な管理が必要です。
  3. Google 管理のサービスアカウント: Google が自動的に作成し管理するアカウントです。

サービスアカウントの作成方法

サービスアカウントの作成は、以下の手順で行うことができます:

  1. Google Cloud Console にログインします。
  2. IAM & 管理 > サービスアカウント に移動します。
  3. 「サービスアカウントを作成」をクリックします。
  4. 必要な情報を入力します。
  5. 適切な権限を設定します。
  6. 作成を完了します。

注意点

サービスアカウントを使用する際は、以下の点に注意が必要です:

  • 必要最小限の権限のみを付与すること
  • 使用しなくなったサービスアカウントは適切に削除すること
  • サービスアカウントのキーは厳重に管理すること

まとめ

いかがでしたか?

Google Cloud の IAM サービスアカウントは、非常に強力で柔軟なツールです。適切に使用することで、セキュリティを向上させつつ、リソース管理を効率化することができます。クラウドプロジェクトを設計する際は、ぜひサービスアカウントの活用を検討してみてください。

参考

https://cloud.google.com/iam/docs/service-account-overview?hl=ja

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