PSM1合格体験記
この度、PSM1を受けて合格したので、合格までにやったことをここにメモする。
(この記事は2023年9月段階での情報を載せています)
PSM1の概要
公式サイト
PSM1とはProfessional Scrum Master 1の略で、アジャイルの代表例であるScrumに関する試験。
1が最も難易度が低く、2,3となるにつれて上級者向けとなる。
スクラムの有名な資格として、他にも
- 認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster:CMS)
- 認定スクラムマスター(Registered Scrum Master™:RSM)
があるが、どちらも有効期限が一年、もしくは二年と短いかつ数十万の研修費用がかかるため
個人でScrumの試験を受けるのでればPSM1が第一候補となる人が多いだろう。
(CMSも受講する機会がたまたまあるので、またそちらに関しても別記事で紹介したいと思います)
試験の概要は以下の通り。
試験までに取り組んだこと
試験までに取り組んだことをここに順番に列挙する。
勉強時間としてはトータルで1ヶ月程度、平日30分から一時間程度の勉強を行った。
取り組んだステップ一覧は以下の通り。
1.スクラムガイドを読む
まずはスクラムガイドを読む。
実際の用語を読んだ方が良いので、試験を英語で受ける人はそのまま英語で、上記に書いたように翻訳してから解く人は日本語で読んでも構わないと思う。
短いのですぐに読める。
スクラムをやったことがある人なら大体はすんなり頭に入ってくる内容。もしスクラム未経験の場合は、事前にスクラムに関する本を一冊読むことをおすすめする。
私が読んだのは一番有名といっても過言ではない
「SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発」
である。
2.Udemyのコースを受ける
スクラムガイドを読んだあとは、こちらのudemyのコースで理解を深めた。
Udemy for businessの会員の方は、無料で見れる。
ただ一部ツールの説明等もあり、スクラム経験者は特に見るまでもない部分も結構あるので、適宜飛ばすとこをおすすめする。
なお英語のため、英語が無理という方は、このステップを飛ばしてしまっても構わないが、このUdemyについている問題が、2020年に更新された新しいScrumガイドに対応しているかつ、本番の試験よりも難易度が高い問題が揃っているため、問題だけでもできれば解くことをおすすめする。
3.公式の模試を解く
次に公式の模試を解く。公式の模試は40問しかなく、問題数は少ないが、本番の形式とほぼ同じのため、本番の形式を知るのに始めにやっておくのが良い。
クロムの翻訳機能を使用してももちろん大丈夫だが、最後の結果のときに翻訳機能をonにすると、結果の改ざんによりエラーになるので注意してほしい。
この40問が全部正解になるくらいまでやればとりあえずはオッケーだが、問題数が少ない、かつ難易度が低い問題が多く出題されるため、他の模試を受けることを進める。
4.その他模試を参考程度に解く
他の模試の一覧をおすすめ順にここに記す。
なお、ここに記したものは2020年のScrumGuideの修正を取り入れていないもののため、注意が必要。
気になる箇所はScrumGuideを読み合わせながら解いた方が良い。
- Mikhail Lapshin’s practice quiz [learning mode] [real mode]
- Professional Scrum Master (PSM) I Certification Training Course
(こちらは有料だが、登録すれば最初の80問は無料で解くことができる)
5.公式の模試を再度解く
試験直前に、公式の模試を再度複数回解くことを勧める。なぜなら、本番の試験の中でも、Open assesmentとほぼ同じ問題や、全く同じ問題が多数出現するので、やっておいて損はないからだ。
(私の体感30/80くらいはやったことのある問題がでた感じがする)
以上のことをやった結果、私の場合は
75/80で無事合格した。合格した際には、認定証の他に分野ごとの正答率をこのように出してくれる。
業務への影響
元々スクラムを業務で使っていたので大まかな流れは自分の思っていることを答えれば大丈夫だったが、所々で認識が違う部分を、試験の勉強を通して認識することができた。
それらの認識が間違っている、もしくは違う部分をチームのスクラムに取り入れていくことで、実際にチームとしてのパフォーマンスが上がった。
(例えば、SprintReviewが私たちのチームでは形骸化しているなど、十分な資料を用意していない、など)
また、PSM1を持っている人材がチームに増えることで、チームとしてScrumの知識が補強され、レトロスペクティブでも、スクラムに関する意見が飛び交うことが多くなったように感じている。
スクラムを実際に業務で実践している人にとって、取得して損はない試験だとは思う(転職には対して役にたたないと思うが)
まとめ
総じて、この試験を受けて良いところは
- 合格点は高いが、比較的難易度が高くないので気軽に受けれる
- 英語の勉強になる
- スクラムについての理解が深まる
- スクラムに関して自信を持って意見を言えるようになる
受けてみて良くないと思ったところは
- 試験費用はちょっと高い(私が受けた時は、日本円で22000円くらいだった、、)
- 知名度が低いので転職にはそこまで役に立たなそう
という感じでした。
Scrumについて勉強している人、PSM1を受けようと思っている人のちょっとでも助けになれば幸いです。
参考リンク
試験の受け方やお金の払い方に関しては、こちらの記事が詳しく説明してくださっているので、こちらを参考に、私も受験しました。
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