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Asciidoctorで仕様書らしく体裁を整える方法

2022/04/21に公開

この記事について

この記事では Asciidoctor が出力するHTMLファイルの体裁をCSSを使って仕様書らしく整える方法について紹介します。

おおまかな手順

おおまかな手順を下記に示します。

  1. Asciidoctorのインストール
  2. コーディングの準備
  3. コーディング
  4. HTMLファイルの出力
  5. 動作確認

Asciidoctorのインストール

Asciidoctorをインストールする手順については AsciidoctorのInstallationセクション で詳しく説明されています。macOSの場合は下記のコマンドでインストールが可能です。

brew install asciidoctor

コーディングの準備

下記のコマンドを実行してコーディングの準備をします。

mkdir asciidoctor-requirement
cd asciidoctor-requirement
touch requirement.adoc
touch style.css

コーディング

requirement.adoc

エディタでrequirement.adocを開いて下記の内容を入力します。

style.css

続いてエディタでstyle.cssを開いて下記の内容を入力します。

HTMLファイルの出力

下記のコマンドを実行してHTMLファイルを出力します。

asciidoctor -a stylesheet=style.css -o dist/requirement.html requirement.adoc

動作確認

下記のコマンドを実行するなどして出力されたHTMLファイルを開きます。

open dist/requirement.html

ブラウザの印刷機能を利用すればPDF出力も可能です。Firefox はフッターにページ番号とページ総数を表示する機能を備えているのでおすすめです。

1ページ目です、技術ブログ配信システム要件定義書の表紙です。

2ページ目です、1.この文書の目的と構成のページです。

3ページ目です、2.ページ構成のページです。

4ページ目です、3.レイアウトのページです。

5ページ目です、4.記事一覧のページです。

6ページ目です、5.記事詳細のページです。

7ページ目です、6.改訂記録のページです。

おわりに

Asciidoctorでは図表に番号やキャプションを入れられるなど細かい部分で「あ、嬉しい!」と感じることが多いです。シンプルなMarkdownも素晴らしいですが文書作成には多機能なAsciidoctorの方が適しているように感じます。

別の記事で Puppeteerでスクリーンショットを撮影する方法 を紹介しており、要件定義書に画面例を掲載したい時などにスクリーンショット撮影を自動化するのに役立ちます。興味がありましたら併せてご覧いただければ幸いです。

この記事がWordで仕様書を書くことにもう疲れた方のお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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