AWS LightSail を使ってみた
業務で AWS LightSail を使う機会がありました。
正直あまり信用していなかった(笑)のですが、特定の用途においてはすごく便利だったので紹介したいと思います😎
LightSail とは
AWS には「インフラ管理コストを最低限にしよう」系のサービスが沢山あります。
Lambda や ECS, Elastic Beanstalk などです。
その観点で言うと、 LightSail も仲間の1つと言えます。
- 格安(月3.5 USD~)でサーバーを立てられる
- 釣りじゃなくて本当に立ち上げが簡単
- もうちょっとお金を積めばマネージドな DB や Dockerコンテナのサポート、ALB などのオプションも付けられる
というものです。
料金について補足
料金プランが少し分かりにくい感じがしました。
3.5USD や 5USD と謳っているのはあくまでも サーバー単品の値段
です。
そこからマネージドな RDB を追加したりロードバランサー を追加するには別途、記載の料金がかかります。
どんな風に使ったのか
簡単な監視系アプリを0から作ることになりましたが、なんせ予算がありません。
RDB を使う必要がありますが、サーバーにかけられるお金は 1000円以内とのことでした。普通に考えたら不可能です。
ただ幸いにも、
- サーバーの負荷を軽くする工夫が可能であった
- セキュリティ要件がそこまで厳しくない
ということがあったので、 LightSail を採用することになりました。
LightSail で立てた Linux サーバーの中に Docker 環境を構築して常駐プロセスを動かします。
何が良かったのか
コストが予測可能(厳密にではありません)であることや、ロードバランサーなどのオプションが簡単に付けられることも良いところですが、おすすめポイントは 「釣りじゃない簡単さ」 です。
どの AWS サービスも構築は「簡単」だと言います。しかし結構細かい設定が必要だったりするサービスが多い中、 LightSail の「簡単さ」は本物です。
Linux サーバーを立てることに関しては AWS の中でも一番簡単だと思います。
インスタンスを作成するホーム画面から、
プランと名前を選んで、
ボタンを押すだけです。
びっくりするぐらい簡単🙋♂️
という感じでボタンを押してから30秒ほどですぐにサーバーが使えるようになります。
その後は SSH で接続して煮るなり焼くなり好きにしてください!!
ちなみに秘密鍵をローカルにダウンロードして PC のターミナルから ssh 接続しても良いのですが、host の設定などが面倒な場合はブラウザからそのまま中に入れます。これも便利。。。
どんな用途に使えそう?
- 踏み台サーバー
- 試験環境
- コストを定額にしたい場合
- プロトタイプの置き場所
- 後からインフラ構成を作り変えても良いからとりあえずスピード重視
などでしょうか。
一応お金をかければスケールすることも可能ですが、基本的にガッツリ運用するアプリケーションで使用されることは想定していないようです。
10 USD ぐらいまでのプランならお得感がありますが、それ以上になってくると ECS や EC2 に移行した方が良さそうです。
あとは常駐プロセスが不要なら多くの場合、サーバーレスで使用した分だけ払う方がお得になる気もしました。
余談
LightSail のコンソール画面は他の AWS マネージドコンソールと雰囲気が違い、ポップな感じになっています。
ほとんど全ての AWS リソースは CloudFormation で作成可能だと思っていましたが、調べた限りだと LightSail の API は用意されていないようです。
これらのことからちょっと他の AWS サービスとは雰囲気が違うと感じたのですが、はっきりした理由は分かりませんでした😅
どなたか知っている方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると幸いです!!
今回は特定の用途では非常に便利な AWS LightSail を紹介しました。
どなたかの役に立てば幸いです!
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