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「SECIモデル」で知識を共有していく
状況
- 他の人の開発ブログを読んでいて、「開発組織全体で『SECIモデル』の構造を意識している」と記載があり気になったので調べてみました
内容
SECIモデルとは?
SECIモデルは、知識の創造プロセスを4つのステップに分類する理論
組織やチーム内で知識を共有し、新たな価値を生み出すためのフレームワークとして提唱された
4つのステップは次の通り:
- 共同化(Socialization) - 暗黙知から暗黙知へ
- 表出化(Externalization) - 暗黙知から形式知へ
- 連結化(Combination) - 形式知から形式知へ
- 内面化(Internalization) - 形式知から暗黙知へ
具体例:「新人エンジニアがプログラミングを学ぶ場合」
1. 共同化(Socialization) - 暗黙知 → 暗黙知
知識を言語化せず、経験を通じて直接伝えるプロセス
🔹 例: 新人エンジニアが先輩のペアプログラミングに参加し、コードの書き方やデバッグの流れを体験する
💡 ポイント: 言葉ではなく「実際に見る・やってみる」ことで学ぶ
2. 表出化(Externalization) - 暗黙知 → 形式知
経験で得た知識を言語化・図式化して共有するプロセス
🔹 例: 新人が学んだことをブログやドキュメントにまとめ、「バグの原因を特定する方法」や「コーディングのベストプラクティス」を言語化する
💡 ポイント: 体験を整理し、他人にも理解できる形にする
3. 連結化(Combination) - 形式知 → 形式知
異なる情報を組み合わせ、新たな知識体系を作るプロセス
🔹 例: チーム内のベストプラクティスをまとめて「コーディングガイドライン」や「トラブルシューティング手順書」を作成する
💡 ポイント: 既存の知識を整理・統合し、新しい形で共有する
4. 内面化(Internalization) - 形式知 → 暗黙知
共有された知識を自分の経験として吸収し、新たなスキルとして活用するプロセス
🔹 例: 新人エンジニアが実際にプロジェクトでコードを書き、経験を積むことで、「どんな場合にどの設計を選ぶべきか?」という判断が自然にできるようになる
💡 ポイント: 知識を実践で活かし、自分のものにする
SECIモデルのサイクルを繰り返すことで成長する
このサイクルを繰り返すことで、個人や組織の知識がどんどん増え進化していく
例えば、
最初は先輩のコードを見て学ぶ(共同化)
→ 理解したことを言語化(表出化)
→ その知識をチームでまとめる(連結化)
→ 自分のスキルとして定着(内面化)
→ 新たな知識を後輩に伝える…といった形で循環していく
所見
- ブログの筆者は「目的思考」をSECIで組織に広げていきたいと語っていた
- ビギナーエンジニアだが私も視座を高く持ちたいと思った
- 最近仕事に追われて毎日更新できていないが、Zenブログを継続更新することで表出化を続けたい
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