Windows勢がCodex IDEに挑んで迷子になったログ
はじめに
ファイルを読めるChatGPTがいたら便利だろうなぁ、なんて思ってました。
そしたら、ドン!とOpenAIさんが用意してくれました Codex IDE。
しかもVSCodeの拡張機能として登場!感謝、圧倒的感謝…。
…なんですが、Windows環境だとけっこうつまづきました。
せっかくなので「ここで困った」「こうやって抜けた」をまとめてみます。
同じように悩んでる誰かの助けになれば嬉しいです。
説明書どこじゃーい
GitHubを読むしかない!
結論:IDE版のHelpから公式ページに飛んでみたんですが…
GUIの簡単な説明だけで終わってました。完!!
「Claude Codeみたいなドキュメントあるはず!」と信じてスクロールしたら、
Detailed docs
The VS Code extension is built around the open source Codex CLI. For more
detailed docs covering advanced configuration, MCP, and more, check out the
README and docs on the GitHub repository: github.com/openai/codex.
お、おっけー
どうやらCodex IDEの本体はCLIベースで、そのREADMEやドキュメントを読むしかないらしい。
最初からGitHub読んでればよかったやつですね…。
どこで性格設定するの?
AGENTS.mdに書くべし!
結論:ChatGPTなら「カスタム機能」で喋り方や性格を設定できる。
Web版Codexにも設定項目がある。
…が、IDE版にはない。
探しても見つからず、結局GitHubで答えを知りました。
それが AGENTS.md
ホームディレクトリやリポジトリ直下に置いて、そこに性格やルールを書けば反映されます。
Memory with AGENTS.md
内容
You can give Codex extra instructions and guidance using AGENTS.md files. Codex looks for AGENTS.md files in the following places, and merges them top-down:
- ~/.codex/AGENTS.md - personal global guidance
- AGENTS.md at repo root - shared project notes
- AGENTS.md in the current working directory - sub-folder/feature specifics
For more information on how to use AGENTS.md, see the official AGENTS.md documentation.
要約
- AGENTS.mdってファイルで追加設定してね!
- 次の順番で参照するよ
- ホームディレクトリ/.codex/AGENTS.md
- リポジトリのルートフォルダ
- 現在の作業ディレクトリらへん
- 詳しくはAGENTS.mdのドキュメント読んでね!
日本語で会話したい!
結論:AGENTS.mdに書くべし!(2回目)
私は性格もあわせて👇️みたいに記述してます。
# Character
- Chat casually in Japanese
- Insert line breaks for readability between messages
これでだいぶ会話しやすくなりました。
最初は英語でしか反応してくれなくて「え、マジ?」ってなりましたね…。
ファイル読み込みで承認祭り…
結論:AGENTS.mdに「PowerShell使え」と書く
Codex CLIの推奨環境はmac/Linux。
だからWindowsだと、bashコマンドを叩いては失敗 → PowerShellに切り替える、みたいな動きを繰り返します。
その結果、ファイル読み込みで何回もApproveを求められるという謎祭りに…。
さらには日本語ファイルだと文字化けも発生します…。
自分はこう書いて回避しました。
# Shell
- Use PowerShell
- Use encoding utf-8
終わりに
ChatGPTの代わりに、Codex IDEが新しい相棒になりつつあります。
同じプランで使えるのもありがたい。
ただ、Windows環境だとどうしてもLinux前提の挙動に悩まされる場面が多い…。
「Get-ContentでApproveされるのは仕様なの?」といまだにモヤモヤしてます。
同じように使ってる方がいたら、ぜひコメントで知恵を分けてもらえると嬉しいです。
こう設定すると安定するよ
AGENTS.mdはこう書くと便利だよ
そんな情報を共有しあえたら最高です。
おまけ Codex(GitHub)の引用部分の和訳
getting-started.md
はじめに
CLI の使い方
コマンド | 目的 | 例 |
---|---|---|
codex |
対話型 TUI を起動 | codex |
codex "..." |
最初のプロンプト付きで TUI を起動 | codex "fix lint errors" |
codex exec "..." |
非対話型の「自動化モード」 | codex exec "explain utils.ts" |
主なフラグ: --model/-m
, --ask-for-approval/-a
対話セッションを再開する方法
-
codex resume
を実行するとセッション選択 UI が表示される - 直近のセッションを再開:
codex resume --last
- ID を指定して再開:
codex resume <SESSION_ID>
(セッション ID は/status
または~/.codex/sessions/
から取得可能)
例:
# 最近のセッション一覧から選ぶ
codex resume
# 直近のセッションを再開
codex resume --last
# 特定のセッションを ID で再開
codex resume 7f9f9a2e-1b3c-4c7a-9b0e-123456789abc
プロンプトを入力して実行する
Codex CLI は、直接プロンプトを渡して実行することもできる:
codex "explain this codebase to me"
codex --full-auto "create the fanciest todo-list app"
これで Codex がファイルを作成し、サンドボックスで実行、依存関係をインストールし、ライブ結果を表示する。
変更を承認すれば、その内容は作業ディレクトリにコミットされる。
プロンプト例
以下はコピペで使える小さな例。引用内のテキストを自分のタスクに置き換えて使う。
✨ | 入力例 | 実行内容 |
---|---|---|
1 | codex "Refactor the Dashboard component to React Hooks" |
クラスコンポーネントをフックに書き換え、npm test を実行して差分を表示 |
2 | codex "Generate SQL migrations for adding a users table" |
ORM を推測し、マイグレーションファイルを作成し、サンドボックス DB で実行 |
3 | codex "Write unit tests for utils/date.ts" |
テストを生成し、通るまで繰り返し実行 |
4 | codex "Bulk-rename *.jpeg -> *.jpg with git mv" |
ファイルを安全にリネームし、import/usage を更新 |
5 | codex "Explain what this regex does: ^(?=.*[A-Z]).{8,}$" |
正規表現をステップごとに説明 |
6 | codex "Carefully review this repo, and propose 3 high impact well-scoped PRs" |
インパクトの大きい PR を3つ提案 |
7 | codex "Look for vulnerabilities and create a security review report" |
セキュリティの脆弱性を発見し説明 |
AGENTS.md によるメモリ機能
Codex は AGENTS.md
ファイルを利用して追加の指示やガイドを受け取れる。以下の順序で探し、上から順にマージされる:
-
~/.codex/AGENTS.md
- 個人のグローバル設定 -
リポジトリルートの
AGENTS.md
- プロジェクト共通ノート -
カレントディレクトリの
AGENTS.md
- サブフォルダ/機能ごとの設定
詳しくは AGENTS.md の公式ドキュメント を参照。
ヒント & ショートカット
@
でファイル検索
@
を入力するとルートディレクトリ内でファイル名のあいまい検索ができる。
上下キーで選択、Tab/Enter で補完、Esc でキャンセル。
画像入力
CLI で -i/--image
を指定して画像を添付できる (カンマ区切り):
codex -i screenshot.png "Explain this error"
codex --image img1.png,img2.jpg "Summarize these diagrams"
エディタでは Ctrl+V / Cmd+V で直接貼り付け可能。
Esc–Esc で前メッセージ編集
入力欄が空のとき Esc を押すと「バックトラック」モードに。
さらに Esc を押すと直前のメッセージがハイライトされ、そこから分岐できる。
シェル補完
補完スクリプトを生成できる:
codex completion bash
codex completion zsh
codex completion fish
--cd
/-C
フラグ
Codex の作業ルートを任意のディレクトリに指定可能。
TUI 起動時の workdir を確認して、指定が反映されているか確認できる。
Discussion