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iPadで開発するためにしたこと全部

2024/07/10に公開

状況

読書環境を改善するために iPad pro (と Magic Keyboard)を購入した.せっかくなので開発業務も iPad でできるようにしたい.

やりたいことは以下の通り.

  1. Laravel の開発(Laravel Sail を使用,サーバ中心で時々フロント)
  2. 講義資料作成(Mdbook を使用,マークダウン書いて GitHub 操作)
  3. 講義(Zoom で講義)
  4. Zenn の記事作成と投稿(GitHub 経由)

上記を満たすために求められるツールと作業は以下の通りである.

  • ターミナル(SSH 接続してコマンド実行,ログ確認など)
  • エディタ(コーディング,文書作成)
  • ブラウザ(動作確認,その他諸々)
  • Postman(API の動作確認)

結論

  1. Laravel の開発 -> ○ に近い △
  2. 講義資料作成 -> ○
  3. 講義 -> ×
  4. Zenn の記事作成と投稿 -> ○
  • ターミナルでの作業 -> iSH
  • エディタでの作業 -> GitHub Codespaces
  • ブラウザでの作業 -> Safari とか Chrome とか
  • Postman での API 確認 -> Web の Postman

やったこと

iSH のインストールと設定

iSH は iPad で動くターミナルであり,Alpine Linux をエミュレートしている.アプリ自体は AppStore からインストールできる.

自分が業務で使用するのは,サーバに SSH 接続してログを確認してするなど軽い作業なので十分使える.

インストールしたら,以下のコマンドでパッケージをアップデートする.

apk update
apk upgrade

適当に必要なものをインストールする.

apk add git vim curl openssh

後は SSH キーの設定や pem ファイルの設定などを適当に行えば OK.コマンド操作できればだいたい何とかなる.

ちなみに iPhone でも使える.

GitHub Codespaces の利用

GitHub Codespaces が非常に強い.エディタ操作はこれで事足りる.

GitHub Codespaces はブラウザ上で VSCode が動くサービスである.クラウドでホストされている開発環境にアクセスできる.仮想マシン上で実行されている Docker コンテナー内の GitHub によってホストされる.

使い方はブラウザで GitHub のリポジトリを開いて「Code」->「Codespaces」を選択するだけ.親の顔より見た画面が表示される.

ホストされている環境が有能で,開発するには十分な環境が整っている.GitHub CLI が最初から入っているのも嬉しい.

php -v
PHP 8.2.13 (cli) (built: May 30 2024 20:30:10) (NTS)

node -v
v20.14.0

docker -v
Docker version 26.1.3-1, build b72abbb6f0351eb22e5c7

docker-compose -v
Docker Compose version v2.27.1

gh --version
gh version 2.50.0 (2024-05-29)

現在の案件では Laravel Sail を使用しているが,Docker が使えるので少し調整して起動できた.アプリケーションの起動も自動で port forwarding してくれるので,動作確認も問題なし.

Zenn の投稿もリポジトリで md の記事作成して push するだけで完了.

個人アカウントの場合,120 時間/月まで無料で使える.これで足りるかどうかはしばらく使ってみて確認する.

ちなみに起動時間でカウントされる.放っておいても 30 分(デフォルト)で自動で閉じるが,毎回使用していない 30 分がカウントされるので注意.筆者は 15 分で閉じるように設定を変更し,作業終了時にも手動で閉じるようにしている.

Web ブラウザ

Safari とか Chrome とか適当に使えば問題ない.ただ,検証ツールが使えないので注意.そのためフロントの開発はどうしても厳しい.多分,ガイアが俺にサーバ専門でやれと囁いている.

また,筆者が行っている講義は HTML/CSS/JS もあるため,検証画面が使えないと厳しい(´・ω・`)

Postman

Web 版の Postman がある.適当な外部 API を叩いたところ無事に動いたので、今後の開発で検証してみる.

まとめ

  1. Laravel の開発 -> サーバの開発は問題ないが,フロントの開発は厳しい
  2. 講義資料作成 -> 問題なし.
  3. 講義 -> PC の環境で講義する必要があるため厳しい.検証ツールが使えないのも問題.
  4. Zenn の記事作成と投稿 -> 問題なし.

流石に全部置き換えることはできなかったが可能性感じる.特に GitHub Codespaces は強い.講義の内容もここに合わせてアップデートしても良いかもしれない.

Web のサービスをうまく活用することで iPad の戦力もなかなかではと感じた.せっかく iPad を買ったので開発も含めて使い倒したい.何か課題が出てきたら追記する.

以上だ( `・ω・)b

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